「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『ポリスアカデミー』(1984年)のヘンな連中

妙な連中が警察学校に入校し訓練を受けるコメディ映画。新入生だけではなく、教官もドジる楽しい内容。マホニー、ハイタワー、タックルベリー、ハリス警部、ラサード校長らを改めて紹介。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

あらすじ
新任の女市長によって、市警察の警察官採用基準が変更。早い話が「誰でも警官になれる」ってんで、ヘンな連中が「ポリスアカデミー」に入校。

1.ケリー・マホニースティーヴ・グッテンバーグ
投げやりなところがある青年。駐車場の仕事で客とトラブル、逮捕。知り合いの警察署長の命令で警察学校「ポリスアカデミー」に入学。何とかして退学になろうと(ヘンな)努力するが、個性的な仲間と意気投合。次第に努力するようになっていく。

2.ラヴェル・ジョーンズマイケル・ウィンスロー
「人間効果音」男。マシンガンの音を口で表現できる技の持ち主。何をやらかしたか、逮捕されて警察署で待機しているときに同じように逮捕されたマホニーと知り合う。マホニーに誘われてアカデミーに入校。しかし、彼自身が警官になりたいと思っているのかは不明。

3.モーゼス・ハイタワー(ババ・スミス)
花屋の大男。アカデミー新入生。身体はデカいが物静か。車の運転に慣れていない、ということで真夜中にマホニーと運転の練習。

4.ユージン・タックルベリーデヴィッド・グラフ
警備員を辞めて警官を目指す。拳銃が三度のメシより好きな男。銃で活躍したくてウズウズしている(特に表情が)危ない奴。

5.ダグラス・ファックラーブルース・マーラー
超ドジ男ながら、なぜか警官になろうとするアカデミー新入生。妻(デブラリー・スコット)は夫のドジっぷりを熟知しているためそれに猛反対し、体を張ってアカデミー入校を阻止しようとする。

6.ラヴァーン・フックスマリオン・ラムジー
アカデミー新入生。小柄な黒人女性。内気な性格で声が小さい。イヤミなハリスに「なぁに?(「声が小さくて聞こえんぞ」の意)」と声が小さいことをいじられてしまう。

7.デビー・キャラハンレスリー・イースターブルック
ハリスと共に「ポリアカ」新入生を鍛える女教官。ダイナマイトボディの持ち主で、女好きの新入生ジョージ・マルティンアンドリュー・ルービン)を骨抜きにしてしまう。

8.デウス・ハリス警部G・W・ベイリー
「ポリアカ」新入生を嫌悪する男。ハースト長官の命令で「警官として不適格な者」を脱落させようと努力する。イヤミなやり方で新入生を追い込もうとするが、マホニーにしてやられる。エラそうな態度でドジる、いちいち面白いセリフを吐く(「ムービッ、ムービッ!(邪魔だ、どけ!)」)のが特徴(後にシリーズ化され、この男の存在感が高まっていく。「シリーズの主役」はこのハリスではないかと個人的には思っております)。

9.ハースト長官(ジョージ・R・ロバートソン)
警察のエラい人(どのくらいエラいのかは知らない)。ヘンな連中ばかりの「ポリアカ」新入生を嫌う。ハリスに「警官として不適格な者」を脱落させるよう命じる(後のシリーズでは「ポリアカ卒業生」の努力と才能を認めるキャラに変身)。

10.エリック・ラサード校長ジョージ・ゲインズ
昔は「ラサール」と呼ばれていたが(フランス系?)、英語読みで「ラサード」。ポリスアカデミーの校長。穏やかな性格ではあるが、「誰でも警官になれる」というのには少し不安。最初はハースト長官と同様、「警官として不適格な者」を脱落させたいと思っていたようだが・・・。

その他キャラ
ブランクス(ブラント・フォン・ホフマン)&コープランドスコット・トムソン)のゴマすり新入生コンビ。ハリスに気に入られようとウソついたり、他の新入生をいびったり。気の弱い新入生レスリー・バーバラドノヴァン・スコット)を脅すシーン、ダマされて「ブルーオイスター」に迷い込んでしまうシーンが楽しい(かもしれない)。女性新入生カレン・トンプソンキム・キャトラル)はこの作品のヒロイン的な役どころ(マホニーがヒロインに接近するのはシリーズおなじみのパターン)。他にも、演壇に潜り込んでラサードをドキドキさせる女性、「ブルーオイスター」の連中、暴動のリーダー格の男、など。キャラ&ドジが見せ場の傑作です。

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。

ポリスアカデミー [Blu-ray]

ポリスアカデミー2 全員出動! [Blu-ray]

ポリスアカデミー3 全員再訓練! [Blu-ray]

ポリスアカデミー4 市民パトロール [Blu-ray]

ポリスアカデミー5 マイアミ特別勤務 [Blu-ray]

ポリスアカデミー6 バトルロイヤル [Blu-ray]

ポリスアカデミー777 モスクワ大作戦! ! [Blu-ray]

この続きを読むには
購入して全文を読む

鉄板映画:『裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱』「十大見せ場&ツッコミどころ紹介」 

レスリー・ニールセンがどんくさすぎる刑事を演じるコメディ映画の完結編(1994年公開)。最後は悪名高い爆弾魔(演:フレッド・ウォード)との対決。映画のパロディが楽しい傑作です。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

あらすじ
ロス市警の超ドジ刑事がアメリカを破滅させようとする爆弾魔を追う。

1.主役
ロス市警の元刑事フランク(レスリー・ニールセン)。弁護士の妻ジェーン(プリシラプレスリー)の希望で警察を退職。しかし、警察を辞めてから、変な夢を見るようになったり、すっかり老け込んでしまったり(「夢のシーン」はケビン・コスナーアンタッチャブル』のパロディ)。

2.悪役
一作目のパプシュミア(どこかのテロリスト国家の男:演レイ・バーク)が再登場。アメリカを敵視し、悪名高い爆弾魔ロッコフレッド・ウォード)に接触。またしても何らかの陰謀を企んでいる。ロッコのママ(キャスリーン・フリーマン)は実に下品でガラの悪いオバハン。

3.倦怠期
子供を欲しがるジェーン。しかし、すっかり軟弱になったフランクには子育てするパワーは無い様子。

3.復帰
かつての同僚である部長のエドジョージ・ケネディ)、ノードバーグ刑事(O・J・シンプソン)の頼みで爆弾魔と付き合いがある女を調査することになったフランク。女が勤務する病院で大ボケをかます。しかし、職場復帰に反対するジェーンは家出(『テルマ&ルイーズ』のパロディ)。

4.鑑識課
シリーズおなじみテッド・オルセンエド・ウィリアムズ)が仕切る鑑識課。ここは秘密兵器の開発もやっており、新兵器の威力にフランクらは思わず顔をしかめる。

5.潜入捜査
ロッコ接触するため、劣悪な刑務所(「白人が黒人に変わってしまうほど過酷なところ」らしい)に潜入するフランク(フレッド・ウォードが過去に出演した『アルカトラズからの脱出』のセルフパロディ、『大脱走』のパロディに注目)。「札付きのワル」であるロッコを信用させて、ロッコの邪悪な計画を聞き出すことができるかどうか?

6.破壊力
爆弾テロを企むロッコ。その前に爆弾の威力をテスト。すさまじい爆風で髪がチリチリになるロッコ、フランク、ジェーンら。

7.
異様に色気のある女タニヤ・ピーターズ(アンナ・ニコル・スミス)。ロッコの女で、フランクは刑事時代に彼女に会ったことがある。潜入捜査でロッコ接触しているフランクにとっては「ヤバイ女」だ。

8.ツッコミどころ
ロッコのターゲットはアカデミー賞授賞式。大量の封筒の一つに爆弾を仕込む。そんな状況でシリースおなじみの「裸の銃を持つ男」が登場(今作の「裸の銃」を持つ男は一体誰?)。そして、ドナヒューとかいう男に変装したフランクが授賞式を台無しに。刑務所のシーンとこの授賞式のシーンはツッコミどころだらけ。他にも「ツッコミ」用のアホくさいシーンがいっぱい。

9.最後の対決
ジェーンをさらうロッコ。フランクはジェーンを救うことができるのか?

10.オチ
最後は病院のシーン。ソワソワするフランク。どんな結末に?

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
裸の銃を持つ男 ベストバリューBlu-rayセット

この続きを読むには
購入して全文を読む

鉄板映画:『裸の銃を持つ男 PART2 1/2』「十大見せ場&ツッコミどころ紹介」 

あのドジ男が帰ってきた。レスリー・ニールセンがどんくさい刑事を演じるコメディ映画(1991年公開)。わざとらしい系のギャグ、映画のパロディ、ソックリさんが楽しい。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

あらすじ
ロス市警の刑事がアメリカのエネルギー政策にからむ陰謀を追う。

1.主役
ロス市警の刑事フランク・ドレビン(レスリー・ニールセン)。ドジだが、いつも結果を出す頼もしい人。そんなフランクが何とホワイトハウスの晩餐会に出席(ブッシュ大統領夫妻のソックリさんに大いに注目)。エビを食べるのに悪戦苦闘。ファーストレディと警察長官を巻き込んで一騒動。

2.悪役
石油業界の大物ハプスバーグ(ロバート・グーレ)を中心とするエネルギー業界の連中。既得権を守りたい彼らはクリーンエネルギーを推奨するマインハイマー博士を敵視。アメリカの今後のエネルギー政策について大統領に提案する予定の博士。暗殺を狙って悪党が博士の研究所を爆破する。

3.同僚
フランクの同僚はおなじみ部長のエドジョージ・ケネディ)、ノードバーグ刑事(O・J・シンプソン)、鑑識課のテッド・オルセンエド・ウィリアムズ)。

4.恋愛
前作でエエ感じになったフランクとジェーン(プリシラプレスリー)。しかし、その後に別れたようで、今ではジェーンはハプスバーグと交際。フランクは冷静さを失って嫉妬する。

5.ツッコミどころ
「全編ツッコミどころ」の映画。シリアスな状況なのにギャグが入っているシーンが特にツッコミどころ。フランクらが研究所爆破事件で現場検証するシーン、爆破犯を追ってアダルトな店で聞き込み(今作の「裸の銃を持つ男」は誰?)、前作に続いてまたしても悲惨な目に遭うノードバーグ(デトロイト行き)、フランクがさらわれたマインハイマーを救出に倉庫に乗り込むシーン(マインハイマーがエラい目に)、(電柱のすぐ後ろに車を停めてしまったため、つっかえて)後部ドアから出られない捜査陣(マヌケすぎる)。

6.映画のパロディ
ジェーンに新しい男ができて寂しいフランク。ブルーな雰囲気のバーで気張らし。このシーンに『カサブランカ』のパロディが(他の場面では『ゴースト/ニューヨークの幻』などのパロディ)。

7.アクション
追いつめられた爆破犯が民家に立てこもる。フランクのせいで警官隊が乱射。戦車に乗ったフランクは動物園の壁をぶちこわし。町を混乱させる(何やってんだか)。殺し屋がジェーンを襲う。救出にやってきたフランクは殺し屋とドライヤー、電動歯ブラシで対決する。

8.変装
今回は部長のエドが活躍(?)。フランクと一緒にメキシカンに変装してマインハイマーの演説会に潜り込む。歌ったりしながら、ニセモノのマインハイマーと本物を入れ替えようとする珍作戦が楽しい。

9.決着戦
所詮は悪党のハプスバーグ。ついに本性を現し、ジェーンをさらって逃走。さらに「切り札」として核装置をセット。フランクは解除できるのか?

10.テーマ曲
おなじみのあの曲。オープニングでパトカーがサイレンを鳴らしながら闘牛場、遊園地、クラブ、ボーリング場、産道を走り回る。最後に「ボン!」と叩かれるシーンも妙に楽しい。

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
裸の銃を持つ男 ベストバリューBlu-rayセット

この続きを読むには
購入して全文を読む

鉄板映画:『裸の銃を持つ男』「十大見せ場&ツッコミどころ紹介」 

レスリー・ニールセンがどんくさい刑事を演じる全編ツッコミどころのコメディ映画(1988年公開)。わざとらしい系のギャグ、畳み掛けるギャグ、ソックリさんが楽しい。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

あらすじ
ロス市警の刑事が同僚が重傷を負った事件と女王陛下暗殺計画を同時に捜査する。

1.主役
ロス市警の刑事フランク・ドレビン(レスリー・ニールセン)。ホームラン級にドジる男だが、実力は確かなもの。「結果オーライ」で最後はキッチリ事件を解決。

2.悪役
パプシュミアというどこかのテロリスト国家の男(レイ・バーク)。アメリカを敵視し、様々な陰謀を企む。この男の依頼で大物実業家ルドウィグ(リカルド・モンタルバン)は女王暗殺計画を実行しようとする。

3.同僚
フランクの同僚たち。部長のエドジョージ・ケネディ)、ノードバーグ刑事(O・J・シンプソン)、鑑識課のテッド・オルセンエド・ウィリアムズ)、ほか。

4.ソックリさん
ロス市警のフランクがなぜか海外でも活躍。ベイルートに集まった反米指導者たち(アミン大統領、アラファト、ホメイニ(?)、ゴルバチョフカダフィ、パプシュミア)と対決。そして、エリザベス女王のソックリさん、どことなくマーガレット・サッチャーに似ているロサンゼルス市長。

5.畳み掛けるギャグ
ヘロイン組織を追うノードバーグ。怪しい船に乗り込むが撃たれてしまい、よろめきながら、ケーキに顔を突っ込んだり、窓に指を挟まれたり(ノードバーグが悲惨な目に遭うのはこのシリーズの定番)。ルドウィグの部屋に潜入するフランク。部屋には高価なものでいっぱい。ルドウィグの悪事の証拠を見つけようとするフランクだが、部屋を台無しにし、「裸の銃を持つ男」になってしまう。

6.大ボケなギャグ
重傷を負ったノードバーグを見舞うフランク。ドジ踏んでノードバーグにさらにダメージを与えたり、ノードバーグの奥さんにヒドいことを言ったり。でも、フランク本人は悪いことをしたという自覚は全くない(実際にいたら厄介なタイプ)。

7.派手なシーン
病室のノードバーグが襲われる。襲撃者を追跡するフランク。アメリカ映画らしいカーチェイスに派手な爆発シーンが展開。

8.恋愛
ルドウィグの秘書ジェーン(プリシラプレスリー)に一目惚れしてしまうフランク。初対面でいきなり階段からズッコケるジェーン。ドジはドジを呼ぶ(?)二人の恋愛関係がギャグっぽく表現されています。

9.女王
大ボケタイプのコメディ映画ですが、実に「ヤバイ映画」でもあります。特にオープニングでイランのホメイニらしき人物がフランクにしばかれるシーン。あの国を怒らせるとものすごく怖いような気がする(製作者は無事かな?)。エリザベス女王のソックリさんも登場。女王歓迎パーティーでフランクが女王の上に乗ってしまうシーンもスゴイ(新聞記事には女王が逆にフランクの上に乗ってる写真も)。日本の皇族だったら、ソックリさんがいてもまず出来ないギャグだ。

10.対決
最後はフランクが野球場でルドウィグと対決。その前にフランクが「エンリコ・パラッツォ」なる高名なオペラ歌手になりすましてド下手な国歌を歌ったり、審判になりすまして試合をかき乱したり。全てが見どころ、ツッコミどころの傑作です。

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
裸の銃を持つ男 ベストバリューBlu-rayセット

この続きを読むには
購入して全文を読む

鉄板映画:『猿の惑星』「猿にも劣る人類」

猿が完全に地球を支配する「3978年の世界」。「現代(映画の制作時点)~破滅の日」まで、人類に何があったのか? 壮大なシリーズ全五作を振り返ります。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

猿の惑星(PLANET OF THE APES:1968年)
地球時間で3978年。宇宙飛行士テイラーチャールトン・ヘストン)、ドッジ、ランドンがどこかの惑星に不時着。人間を発見。しかし彼らは、言葉を発することなく、食べ物をむさぼる野生化した動物にすぎない。人間狩りを楽しむ猿。ここは人間と猿の立場が完全に逆転している世界(管理職はオランウータン、軍隊など力を行使するのはゴリラ、その他はチンパンジーという大体の区別がある)。動物心理学者のジー(キム・ハンター)、ジーラの婚約者コーネリアスロディ・マクドウォール)はチンパンジー族。捕らえられたテイラーと女(「ノバ」とテイラーが後に名付ける:リンダ・ハリソン)を調査する。ジーラの甥の手引きで脱走するテイラーとノバ。自説(「猿の起源」について)を証明したいジーラとコーネリアスも脱走に協力。猿たちが恐れて近づかない「立ち入り禁止地帯」で静かに暮らそうとするテイラーとノバだが、彼らがそこで見たものは・・・。

『続・猿の惑星(BENEATH THE PLANET OF THE APES:1970年)
宇宙飛行士ブレント(ジェームズ・フランシスカス)が未知の惑星に不時着。テイラーチャールトン・ヘストン)とはぐれてしまったノバ(リンダ・ハリソン)と出会う。ノバがテイラーの認識票を持っているのを見て、一緒にテイラーを捜すブレント。猿の集会では、人間を敵視し、「禁止地帯」への進出を主張するゴリラ将軍がやたら勇ましい。ゴリラと意見対立するチンパンジー派(ジーラ、コーネリアスら)。ゴリラ部隊に追われるブレントとノバ。「禁止地帯」の地下で昔の廃墟を発見。そこでブレントの前に謎の集団(テレパシーを使って意思を伝えたり、相手をコントロールできる特殊能力を持つ人間たち)が現れる。そこには人類が温存してきた最後の武器である「最終爆弾」が。ゴリラ部隊が「禁止地帯」に侵入し、「最終爆弾」を撤去しようとするが・・・。

『新・猿の惑星(Escape from the Planet of the Apes:1971年)
現代(1971年?)。海に浮かぶ宇宙船。中から、未来からアメリカにやってきた三人の猿(ジーラ、コーネリアス、マイロ博士)が出現(注:「猿の惑星」の猿たちは言葉を話すことはできるが、科学力は低い。テイラーの壊れた宇宙船を修理してタイムトラベルしてきた、というのはかなり無理がある設定。しかしながら、そういうことにしないと話が進まないので仕方がない)。三人を調査する動物心理学者のルイスブラッドフォード・ディルマン)とティービー(ナタリー・トランディ)。人間の言葉を話せることを人間に知られてしまった猿たち。ジーラたちの存在を国民に秘密にするのは難しいと考えた大統領は真実を公表することを決意。査問委員会でジーラとコーネリアスは知性があることをアピール。聴衆には大ウケだが、ハスライン博士(大統領の科学顧問)はジーラたちを「人類の優位を覆す危険な存在」と見なす。CIAに尋問されるジーラたち。「猿が人間を支配する世界」の到来をハスラインは恐れる。査問委員会は「(妊娠している)ジーラを中絶させ、生殖機能を奪うこと」を決定。脱走するジーラとコーネリアスジーラがサーカスで出産。「人間の言葉を話せる猿」を抹殺しようとするハスラインはジーラと赤ん坊を追い詰め、銃を向ける・・・。

猿の惑星・征服』(CONQUEST OF THE PLANET OF THE APES:1972年)
犬と猫がウイルスで全滅(1983年)し、代わりに猿がペット化。そして1991年、北アメリカ。「労働力」として猿が人間に酷使される状況。ジーラの息子マイロを連れてサーカスの宣伝に都市へやってきたアーマンド(リカルド・モンタルバン)。マイロが人前で言葉を発してしまい、警官に聞かれてしまう。追われるマイロは他の猿に紛れて身を潜めるが、アーマンドは「人間の言葉を使う猿」について当局から厳しく追及される。自らを「シーザー」と名付けたマイロ。「人間に反抗する猿たち」を指揮。武器をとり、人間を攻撃。「猿の集団」と「人間の軍隊」がニラみ合う。そして・・・。

『最後の猿の惑星(BATTLE FOR THE PLANET OF THE APES:1973年)
核戦争後、猿と人間が村を作って共存。村を率いるのは、あのシーザー。反乱後の数年で猿たちは完全に人間の言葉をマスター。「シーザーと人間」を嫌うゴリラのアルドー将軍。「地球の未来」を知るために、シーザー、バージルポール・ウィリアムズ)、人間のマクドナルド放射能汚染地域にある記録保管所に向かう。記録保管所がある都市の廃墟には、隠れて暮らす人間が。記録テープの閲覧後、人間に銃で追われるシーザーたち。猿を全滅させようとする人間、戦争によって権力を奪おうとするアルドー。それぞれの思惑。人間軍の侵攻、戦闘。そして・・・。

壮大な歴史(要約) 
現在:テイラーの宇宙飛行
1983年:犬と猫がウイルスで全滅
1991年:「シーザー」が人間に反乱を起こす
核戦争後:猿と人間の最終戦
3978年:テイラーが「惑星に到着」。そして「最終爆弾」。

まとめ
壮大なスケールで描かれるシリーズ。劣化していく人間が痛々しい内容。ターニングポイントになったのは犬と猫がウイルスで全滅した「1983年」。人間が猿を「便利な労働者」としてコキ使ったり、バカにしたり。そんなことをやっている間に人間はどんどん劣化。猿からは当然のように恨まれ、後は「キッカケ」を待つばかりの状態に。未来からやってきた「しゃべる猿」の子孫であるマイロが他の猿を統率。ダメダメになってしまっている人類は高度な武器を持っているにもかかわらず敗北。さらに核戦争で生命体が激減。猿との最終決戦に敗れた人類は劣化する一方になり、「3978年の世界」につながっていく。このシリーズが核兵器や人類の愚かさを批判するものであるのは明らか。しかしながら、「猿の世界」でも凶暴なゴリラが平和を乱したりするように、地球というのは人間だろうが猿だろうが、誰が支配者になったとしても常に争いごとが絶えない。この映画のように地球の未来は「破滅」しかないのだろうか?

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
猿の惑星 ブルーレイコレクション (6枚組) [Blu-ray]

この続きを読むには
購入して全文を読む

鉄板映画:『メジャーリーグ』「意地と気合いで勝てる?」

大リーグの弱小チーム「クリーブランド・インディアンス」が女オーナーにコケにされて頑張る妙な野球映画。チャーリー・シーンらが登場するツッコミどころでいっぱいのシリーズです。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

メジャーリーグ(Major League:1989年)
大リーグの弱小チーム「クリーブランド・インディアンス」(何か知らんけど「インディアンス」ってゆうたらアカンみたいね。インド人じゃないのに「インディアンス」とは何事か! などと言う人がおるんやろうね。コチラとしては別にネイティブアメリカンを差別する気はないです)。かつては優勝したこともある強いチームだったが、今ではすっかりポンコツ化。地元のファンもスッカリ諦めている有様。オーナーが急死。新オーナーはその未亡人で、かつてショーガールだったレイチェル(マーガレット・ホイットン)。クリーブランドが大嫌いな新オーナーのレイチェル。マイアミに球団を移せば「新しい球場」「高級マンション」「カントリークラブの会員権」がもらえるってんでワザとダメダメチームを編成し、チームを「不人気な最下位チーム」にしようとする。監督と選手がそんなオーナーに反発して大活躍しちゃう映画。しかしながら、やっぱりあり得ないストーリー展開。監督はタイヤ販売が本業のオッチャン、ルー・ブラウンジェームズ・ギャモン)。ピッチャーはノーコンで経験不足のリック・ボーンチャーリー・シーン)。変化球が打てないペドロ・セラノデニス・ヘイスバート)はブードゥー教の神様「ジョブー」を当てにする(呪術で打てるようになる?)。キャッチャーはヒザを痛めているジェイク・テイラートム・ベレンジャー)。飛び入り参加の「謎の男」ウィリー・メイズ・ヘイズ(誰やねん、コイツ:演 ウェズリー・スナイプス)。FA権を獲得して羽振りがいいロジャー・ドーン(コービン・バーンセン)はケガを嫌がってテキトーにプレー(ゴルフの方が好きみたい)。どうです? こんなメンバーで勝てますか? しかもジェイクは元恋人リンレネ・ルッソ)と偶然に再会し、そっちにも全力投球。そんな残念な人たちが「レイチェルの企み」を知る。監督ルーはレイチェルの等身大パネルを用意して、選手に檄を飛ばす。宿敵「ニューヨーク・ヤンキース」とのプレーオフに挑むことになったインディアンス。2点リードされてしまうインディアンスだが・・・。

メジャーリーグ2(Major League II:1994年)
「あの選手たちが帰ってきた!」という感じのパート2。しかしながら、去年とは違う「クリーブランド・インディアンス」。変わらないのは監督ルー・ブラウンジェームズ・ギャモン)。大きく変わったのは「オーナー」。前作で選手らから嫌われたオーナーのレイチェル(マーガレット・ホイットン)が前作で三塁手を努めたロジャー・ドーン(コービン・バーンセン)にチームを1億5000万ドルで売却。新オーナーとなったロジャーは大成功を夢見る(壮大な勘違い)。チームの助っ人としてジャック・パークマン(デヴィッド・キース)が加入。しかし、この男はめちゃナマイキ。チームメイトと全くソリが合わない。前シーズンで活躍した連中は調子コイて、また元の「ダメ野郎ども」に。キャッチャーのジェイク・テイラートム・ベレンジャー)はヒザが悪化。ピッチャーのリック・ボーンチャーリー・シーン)はスーツなんか着ちゃって「カッコつけマン」に。強打者ペドロ・セラノデニス・ヘイスバート)は仏教に目覚めたらしく、闘争心が無い状態。俊足ウィリー・メイズ・ヘイズウェズリー・スナイプスが降板してオマー・エップス)はB級アクション映画に出演して足をケガ(ドジ)。その結果、開幕戦からファンをガッカリさせてしまう不調ぶり(当然)。あせったロジャーはパークマンを売却し、日本からタカ・タナカ石橋貴明)を輸入。それでも不調の選手たち。ついにチームメイト同士で乱闘。一体チームはどうなるの?

メジャーリーグ3(Major League: Back to the Minors:1998年)
パート3はマイナーリーグが舞台。マイナーリーグのピッチャー、ガス・カントレル(スコット・バクラ)。年齢的な問題もあり、引退を考える。あのロジャー・ドーン(コービン・バーンセン)がメジャーリーグ「ツインズ」のオーナーになっていた。旧知の仲ガスにツインズ傘下の3Aチーム「バズ(日本語訳で「ブンブンズ」)」の監督職をオファー。個性派がそろってはいるが、やっぱりマイナーらしいイマイチな「ブンブンズ」。外野手の「オヤジ」、元バレーダンサーのランス(ケンリー・ジョンソン)、ピッチャーのホグ(ジャドソン・ミルズ)とドク(ピーター・マッケンジー)、キャッチャーのルーブ(エリック・ブラスコッター)、双子の内野手ホアン・ロペス兄弟(トム・ディフィリッポ、テッド・ディフィリッポ)、スラッガービリー・アンダーソンウォルトン・ゴギンズ)などがいるが、どの選手も何らかの問題アリ。引退していたペドロ・セラノデニス・ヘイスバート)とタカ・タナカ石橋貴明)が復帰して「ブンブンズ」に加入。「ツインズ」は負け続き。イライラが止まらない監督ハフ(テッド・マッギンリー)。レストランでガスと取っ組み合い。互いに挑発し、ツインズとブンブンズの対戦が行われることに。その結果は?

まとめ
一応、パート1と2で話は完結。「3」はその番外編。コメディ映画なのでどこまでリアルに野球業界を描いているのかはわかりませんが、球団の経営、個性的な選手たち&彼らをまとめる監督、試合のシーンがユーモラスに表現されています。一作目がやっぱり一番面白かったかな? 続編はあまり評判がよろしくないみたい。日本人としては「タカ・タナカ」が登場するシーンには期待してしまうところ(ちょっとスベってたような気も)。チャーリー・シーントム・ベレンジャーが登場するのはパート1と2。デニス・ヘイスバート演じる「セラノ」、「ロジャー・ドーン」、「ハリー・ドイル(実況役:ボブ・ユッカー)」は三部作に全て出演。「タカ・タナカ」は2と3。ツッコミどころがいっぱいの映画。特に2と3に登場した妙な若手キャッチャー「ルーブ」とかいう奴。「ピッチャーに返球できないキャッチャー」なんているワケがない。いろんなキャラが登場するシリーズ。個人的には、イジワルなオーナーや個性的な選手たちに巧く対応する「監督ルー・ブラウン」が気に入っています。

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。

メジャーリーグ [DVD]

メジャーリーグ 2 [DVD]

メジャーリーグ 3 [DVD]

この続きを読むには
購入して全文を読む

鉄板映画:『ベスト・キッド4』「十大見せ場&ツッコミどころ紹介」 

あの「ミヤギ」が帰ってきた。両親を亡くして落ち込む女子高生がカラテで立ち直ろうとする青春アクション映画(1994年公開)。じいさんと若いヒラリー・スワンクのコンビが楽しい。「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

あらすじ
カラテの達人が両親を亡くして落ち込む女子高生をカラテで元気づけようとする。

1.主役
オキナワから移住し、アメリカで暮らすミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)。大戦に従軍したこともあるミヤギが日系アメリカ兵の式典に出席。戦友の未亡人と再会。彼女の孫娘ジュリー(ヒラリー・スワンク)が両親を事故で亡くして気が荒れているという。

2.悪役
「アルファ・エリート」なる高校の集団。軍人のドゥーガン大佐(マイケル・アイアンサイド)がこのグループを指導。学校内の非行を監視するのが本来の彼らの役割だが、妙に大きな顔したり、ジュリーにしつこくつきまとったり。特に陰湿なのが「アルファ・エリート」のリーダー格、ネッド(マイケル・カヴァリエリ)とかいう奴。

3.同居
ジュリーを落ち着かせるため、ミヤギがジュリーと同居することに(いくら年の差があると言っても「男女」の二人が同居するのはいかがなものか?)。

4.珍シーン
じいさんのミヤギと女子高生ジュリーのコンビが面白い。ジュリーの部屋にノックもせずに入ってしまったミヤギが着替え中のジュリーを見てしまったり。他にも、ミヤギとドゥーガン、ミヤギとブティックの店員のかみ合わないトークも微妙に楽しい。

5.恋愛
傷ついたジュリーにやさしい男子生徒エリック(クリス・コンラッド)。彼は空軍のパイロットになる夢を持っているため、ソリが合わないドゥーガンに妥協して「アルファ・エリート」に入っていたが、脱退。ジュリーをプロム(ダンスパーティー)に誘うが、しつこいネッドが二人を狙う。

6.カラテ
ガソリンスタンドでチンピラがミヤギ&ジュリーに因縁。とっても強いミヤギを見てジュリーはミヤギを尊敬(やられ役のチンピラたちがちょいと情けないシーン)。

7.僧侶
精神の修行をするため、ミヤギがジュリーを僧院に連れていく。そこでジュリーは坊さんたちから生命を尊重すること、精神を集中させる方法を学ぶ。

8.修行
僧院での精神修養に加えて、シリーズおなじみの「ワックスを塗ってふき取る」修行。強くなっていくジュリーを思わず応援したくなるようなシーンが展開される。

9.ツッコミどころ
珍シーンが多いのがこのシリーズの特徴。アメリカの高校のことはよく知りませんが、なぜ軍人が生徒を指導しているのか? ジュリーにしつこいネッド。ジュリーが好きならマトモなアプローチをすればいいのに妙な嫌がらせ(アホすぎる)。僧院で修行するジュリーが岩の上に乗ってバランスの特訓をするシーン。キレイに整備された砂の庭園を踏み荒らして台無しに(そこは立ち入り禁止や)。僧侶が町に出てボーリングを楽しむシーン。目をつぶってボールを投げてストライク連発。ミヤギによると「禅ボーリング」というのだそうだ。

10.対決
最後はカラテで決着戦。「ジュリー vs. ネッド」「ミヤギ vs. ドゥーガン」。「コブラ会」の「ジョニー」がネッド、「道場主クリース」がドゥーガンに置き換わったような感じの勝負。女の子のジュリー相手に劣勢のネッド(なんか情けない奴)。どんな結末に?

YouTube

--------------------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
吹替洋画劇場 オリジナル『ベスト・キッド』30周年記念 アニバーサリー コンプリートエディション(初回限定版) [Blu-ray]

ベスト・キッド4 [Blu-ray]

この続きを読むには
購入して全文を読む