「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

ネタバレ無しで名作映画を紹介。Amazon公式サイトでショッピングも楽しめます。

鉄板映画:『眠狂四郎多情剣』(1966年:市川雷蔵、水谷良重、中谷一郎、毛利郁子)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第七弾。狂四郎が因縁の姫から命を狙われる時代劇映画。邪悪な姫の執念、刺客の襲撃、女キャラに注目です。

1.ストーリー
かつて狂四郎に恥をかかされたことを恨む姫があの手この手を使って狂四郎に無惨な死を与えようとする。

2.キャスト
市川雷蔵(眠狂四郎)
水谷良重(お茶屋の女)
五味龍太郎(侍) 
中谷一郎(侍)
毛利郁子(姫)

3.注目のシーン
①主役
おなじみ無頼の徒、眠狂四郎(市川雷蔵)。今回は恨まれ、襲撃され、ワナを仕掛けられる役どころ。シリーズ第四弾『眠狂四郎女妖剣』に登場した徳川家斉の娘・菊姫(毛利郁子)が再登場。もともと狂気に取り憑かれているが、前回、狂四郎に恥をかかされたことから恨んでますますイカれっぷりに拍車が。

②悪役
武州疾風組(ぶしゅうはやてぐみ)なる軍団。菊姫の命令で狂四郎を襲うが普通に襲撃するだけでなく、町人に変装したり、闇討ちしたり、女を使ってワナを仕掛けたり。なかなか手の込んだマネをするが、狂四郎に見抜かれている悲しい人たち。そのリーダーは謎の男で、菊姫との密約により狂四郎を始末すれば出世できる手はずになっている。

③キャラ
父を侍に殺された過去がある娘はる(田村寿子)は狂四郎に身請けされる。お茶屋の女おひさ(水谷良重)は謎の殺人事件の犯人を知っているという。殺された女の亭主である赤松勘兵衛(五味龍太郎)は剣の使い手。岡っ引(水原浩一)は殺人事件の犯人を狂四郎と考え、コソコソ尾行。仇を捜す旅をしている侍、下曽我典馬(中谷一郎)は狂四郎の強さを見て、技を伝授してもらいたいと申し出る。錯乱した女(香山恵子)は武家屋敷の者だが、何者なのか? 公儀目付役(幕府の役人で、武家の規律違反を監視する任務)は菊姫の悪行を終わらせたいと考え、狂四郎に情報を提供。

4.感想
「おのれ、狂四郎め!」でおなじみのパート7。能面で顔を隠す菊姫が怨念で狂四郎を始末しようとする。しかしながら、圧倒的に強い狂四郎。ムキになればなるほど菊姫は手下を失って追い込まれていくが、最後に用意したワナの成果は? 見所は、能面で踊る菊姫(不気味なたたずまい。その素顔は?)、はると狂四郎の出会い、武州疾風組の襲撃(刀、鉄砲、鎖鎌、弓矢、ヤリなど多くの武器)、ボロ屋敷での死闘、おひさの色気、菊姫の卑劣な手段、「円月殺法vs.円月殺法」、何かを企んでいる公儀目付役。円月殺法、女性キャラが見せ場の傑作です。

(YouTube)

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鉄板映画:『眠狂四郎魔性剣』(1965年:市川雷蔵、瑳峨三智子、北城寿太郎、須賀不二男)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第六弾。狂四郎が良心の呵責から少年を守ろうとする時代劇映画。お家断絶の危機、狂四郎を狙うワナに注目です。

1.ストーリー
哀れな女からの誘いを拒否した狂四郎だが、そのことによってある藩の「お家騒動」に巻き込まれていく。

2.キャスト
市川雷蔵眠狂四郎
瑳峨三智子(狂四郎を恨む女)
北城寿太郎(剣士)
須賀不二男(家老)
稲葉義男(老中)

3.注目のシーン
①主役
道中、女から声を掛けられた狂四郎(市川雷蔵)。その女は武家の出だが、貧困と病で窮乏して身を売ろうとする。「恥を知れ」といった態度で女を拒否した狂四郎だが、後日、女は自害。その女は岩代藩にとって重要人物であることを知る。

②岩代藩
跡継ぎに困っている岩代藩。このままでは「お家断絶、廃藩」ということになってしまうが、家老の菊村外記(須賀不二男)が老中の水野忠成(稲葉義男)を味方に付けて解決。それはかつて岩代藩の女中が産んだ「鶴松」という少年を跡継ぎにすること。鶴松はかつて「邪魔な存在」として殺されるところだったが保護されて、今では大工の政五郎に育てられている。

③キャラ
菊村外記は藩を守るためなら「何でもアリ」の奴。水野忠成は狡い奴(出番は短い)。おりん(瑳峨三智子)はかつて狂四郎に倒された殺し屋・伴蔵(シリーズ第三弾『眠狂四郎円月斬り』に登場。そのときに「伴蔵」を演じたのは伊達三郎だが、伊達はこの『眠狂四郎魔性剣』では岩代藩の家来「安西小十郎」役)の妹。投げナイフを武器に狂四郎を狙う。岩代藩の腕利き赤石群兵衛(北城寿太郎)、紋部三郎太(五味龍太郎)は刀での勝負を狂四郎に挑む。岩代藩の老臣である中森瀬左衛門(浅野進治郎)と娘綾路(小村雪子)は鶴松に同情して助けようとする。舟宿の女将(橘公子)と宿のスタッフは狂四郎の頼みで鶴松を保護してエラい目に。狂四郎を狙う怪しい女たちは狙いを狂四郎に見抜かれている。 

4.感想
意外な縁が狂四郎を死闘に引きずり込むパート6。相変わらずの強さの狂四郎。今回は女を傷つけて後悔したり、敵に縛られてピンチになったり。自身の性格のせいで大きなトラブル発生。一方、愚かしい連中がほとんどの岩代藩。ムキになって狂四郎を始末しようとして被害拡大。藩の運命は? 狂四郎が大勢の刺客と戦うシーン、セリフ(おなじみ「円月殺法をごらんにいれよう」)、女性キャラで魅せる傑作。見所は、能面の女、難しい言葉(時代劇は馴染みのない言葉が多くてよく聞き取れない。「公儀(こうぎ)」とは「江戸幕府」のこと。公儀が藩の内情を調査して「藩の存続」をジャッジするシステム。実際に調査を担当する役職を「けんさつし」(?)と言うらしい)、おりんの執念深さ&愚かさ、意外な縁、鶴松を守る狂四郎、「刺客vs.狂四郎」(円月殺法の嵐)、無縁寺のからくり(怪しげな儀式)、色仕掛け&毒蛇、大爆発、寺での死闘&ピンチ、岩代藩と鶴松の運命。
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鉄板映画:『眠狂四郎炎情剣』(1965年:市川雷蔵、中村玉緒、西村晃、安部徹)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第五弾。欲が深い家老、商人、女の陰謀に狂四郎が巻き込まれる時代劇映画。人間模様、寺での死闘に注目です。

1.ストーリー
藤堂藩の家老と商人が海賊の財宝を収奪し、更にその末裔を全滅させようとするが、狂四郎に真相を知られてしまい・・・。

2.キャスト
市川雷蔵眠狂四郎
中村玉緒(未亡人)
伊達三郎(追われる男)
西村晃(悪徳商人)
安部徹(家老)

3.注目のシーン
①主役
無頼の徒、眠狂四郎市川雷蔵)。道中、果たし合いに遭遇。無関係にもかかわらず、ある藩のスキャンダルに巻き込まれていく。

②藤堂藩
藤堂藩の家老である跡部将監(安部徹)は邪悪な男。海賊の末裔から取り上げた財宝を横領。その事実を隠蔽するため、家来に命じて海賊の生き残りを皆殺しにしようとする。跡部と組んで儲けてきた商人・鳴海屋太兵衛(西村晃)は狡猾な男。跡部の悪事を全て知っていることで逆に危機感。女を差し出して狂四郎を味方に付け、跡部が自分に手出しできないようにしようと画策する。藤堂藩の女で夫を殺された過去がある檜垣ぬい(中村玉緒)は何やらワケありで、何かを企んでいる(ぬいの夫はどういう人物だったか?)。

③キャラ
シリーズの準レギュラー、伊達三郎は「檜垣ぬいに追われる男」を好演。海賊の末裔おりょう中原早苗)は勇ましい女で、投げナイフの達人。鳴海屋で働くかよ(姿美千子)は明るく、優しい娘で狂四郎に好感。鳴海屋が狂四郎にプレゼントした小笹(小桜純子)は利用される悲しい存在。跡部の手下で最も腕が立つ加倉井(上野山功一)は寺で狂四郎と一騎打ち。

4.感想
おなじみ「円月殺法をごらんにいれよう」のセリフが光るパート5。今回の狂四郎は巻き込まれる役どころ。何かとカネの世の中にウンザリの狂四郎が欲の深い連中の企みを斬り捨てる。悪役の安部徹、西村晃はなかなかのツラ構え(本当に悪い奴に見える)。女性キャラも印象的(特に「かよ」と「おりょう」)。狂四郎のセリフ「色とカネとでは欲が深すぎる」、優しいウソにも注目。見所は、冒頭の果たし合い&死にゆく男の最期の言葉、狂四郎に抱かれるのを抵抗するぬい、居酒屋での出来事&三人の刺客、処刑シーン、女と刺青、「おりょうvs.狂四郎」、海賊の末裔を襲う男たち、女装の役者(その正体は?)、寺での死闘、最後まで卑しい鳴海屋
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鉄板映画:『眠狂四郎女妖剣』(1964年:市川雷蔵、久保菜穂子、稲葉義男、城健三朗)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第四弾。狂四郎の「出生の秘密」が明らかにされる時代劇映画。イカれた姫君、再登場のライバル、謎の女に注目です。

1.ストーリー
徳川家斉の娘・菊姫は狂気に取り憑かれた女。菊姫と組む商人・備前屋は密貿易で荒稼ぎ。両者は邪魔な存在となった狂四郎に刺客を次々に送り込む。

2.キャスト
市川雷蔵(狂四郎)
久保菜穂子(謎の女)
毛利郁子(姫)
稲葉義男(悪徳商人)
城健三朗(空手使い)

3.注目のシーン
①主役
おなじみ眠狂四郎市川雷蔵)。若い女の無惨な姿を目撃。その後、隠れキリシタンの鳥蔵(小林勝彦)という男から助けを求められる。キリシタンにとって神様のような存在である「びるぜん志摩」という女を守って欲しい、という。自分には関係のないことと取り合わない狂四郎だが、その女は「狂四郎の出生の秘密」を知っているという。

②悪役
徳川家斉の娘・菊姫(毛利郁子)。あるコンプレックスから狂気に取り憑かれている。大奥の女たちをサディスティックに扱って殺害。自分を抱いた男も用済みになれば始末。老中・水野はその対応に水面下で動く。商人の備前屋徳右衛門(稲葉義男)は大奥にアヘンなどの「ご禁制」の品々を納品する役目。狂四郎に恥をかかされた菊姫。狂四郎に密貿易を知られた備前屋。両者は刺客を狂四郎に送り込む。シリーズ一作目『眠狂四郎殺法帖』に登場した中国系の陳孫(城健三朗)は備前屋に雇われた殺し屋。得意の少林寺拳法で狂四郎と一騎打ち。

③キャラ
悲しい隠れキリシタンの鳥蔵。捕まって処刑寸前。鳥蔵の妹・小鈴(藤村志保)はバテレンヨハネスに身体を捧げる条件で兄の命を救おうとする。「びるぜん志摩」(久保菜穂子)とは一体何者なのか? 川で狂四郎を誘う女(春川ますみ)は何が狙いか? 狂四郎が旅の途中でスレ違う易者(伊達三郎)もワケありな表情。「青蛾」という巫女(根岸明美)は妙な奴で、やかましい呪文を唱えて狂四郎を誘惑。大奥担当の医者(浜村純)は備前屋と組むケチな奴。武部光源(中谷一郎)は鎖鎌が武器の侍。菊姫の命令で狂四郎の命を狙う。

4.感想
円月殺法をごらんにいれよう」のセリフでおなじみの第四弾。今回、狂四郎はあの手この手を使って次々に襲いかかってくる刺客と死闘。悪役が特に個性的。江戸幕府の第11代将軍、徳川家斉(いえなり)は1787年~1837年の長期政権。作った子供の数は数え切れないほど。それほどたくさん子供がいたのなら「とんでもないバカ」もいたに違いない、ということで制作されたのがこの作品。菊姫はコンプレックスから「美しい者は死ね」というとんでもない考えの奴。ついに江戸を追放されたが、家来を使って狂四郎を始末しようとする。その結果は? 意外なことにこれがシリーズ初のヒット。女の肌を見せる演出に大勢の男性ファンの興味を引いたか? また意外なことに狂四郎が自身の出生の秘密を知るのもこの作品(前作までは自分のことを知らなかった)。非情さと優しさを併せ持つ狂四郎の戦い・決断に注目の作品。見所は、菊姫のイカれっぷり、備前屋の悪そうな顔(さすが稲葉義男)、よくわからない立ち位置の陳孫(悪役ながら狂四郎と意気投合)、悲しい小鈴、バテレンの最期、狂四郎と備前屋の駆け引き、刺客との戦い、菊姫の素顔、船での戦い、「びるぜん志摩」の正体&狂四郎の秘密。『女妖剣(じょようけん)』というタイトルの意味はよくわかりませんが、「女」がテーマの傑作です。
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鉄板映画:『眠狂四郎円月斬り』(1964年:市川雷蔵、浜田ゆう子、成田純一郎)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第三弾。有力な将軍跡継ぎが狂四郎の命と「無想正宗」を狙う時代劇映画。狂四郎が大勢の敵に襲撃されるシーンに注目です。

1.ストーリー
将軍の座を狙う男が狼藉。狂四郎とニラみ合う結果に。

2.キャスト
市川雷蔵眠狂四郎
浜田ゆう子(悲しい女)
丸井太郎(貧乏百姓)
成田純一郎(将軍候補)
植村謙二郎(剣の達人)

3.注目のシーン
①主役
相変わらずな眠狂四郎市川雷蔵)。元芸者の女おきた(浜田ゆう子)とまったり過ごす日々。ところが辻斬りの現場に通りがかり、橋の下に住む貧しい百姓らと顔見知りに。

②悪役
徳川将軍の息子である片桐高之(成田純一郎)。母の松女(月宮於登女)は「執念の女」で、高之を次の将軍の座に就かせようと野心を燃やしている。しかし、高之は気が短く、刀を集めるのが趣味の物騒な男。橋の下の百姓を試し斬りしたことで恨みを買い、狂四郎とも対立。

③キャラ
オヤジを高之に斬られた百姓の太十(丸井太郎)は何とかして仇を取ろうと高之と関係がある少女を誘拐する。おきたの元亭主である伴蔵(伊達三郎)は人殺しで佐渡送りになるはずだったが、狂四郎を始末するため刑を免除される。米商人の山崎屋伝右衛門(水原浩一)は片桐家と関係が深く、娘の小波(東京子)と高之を結婚させて勢力を拡大させようと目論む。小波はエラそうな性格であるが、狂四郎には敵わない小娘。剣豪の寄居勘兵衛(植村謙二郎)は何らかの処分を受けて貧しい暮らしをしている侍。片桐家に恩があり、狂四郎と対決することに。

4.感想
今回の悪役は分不相応な地位を求めるバカ者。ハッキリ言って狂四郎の敵ではない、ピエロのような奴。しかしながら、「執念の塊」みたいな松女はなかなかヤバい奴。狂四郎と戦う寄居勘兵衛は紳士的な振る舞いだが、狂四郎とは価値観が全く違う。一作目『眠狂四郎殺法帖』とは別の役で伊達三郎(悪役顔)が登場。狂四郎は相変わらずの強さですが、ピンチになるシーンも。見所は、村人から石をぶつけられる狂四郎、アホな若旦那、威勢のいい親分&その末路、「狂四郎vs.寄居勘兵衛」、大勢に襲撃される狂四郎(船、階段)、畳の下の刺客、ピンチの狂四郎(刀を奪われ、牢でヤリ攻撃される)、貧乏村での決戦。「邪悪な執念vs.円月殺法」に注目です。

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鉄板映画:『眠狂四郎勝負』(1964年:市川雷蔵、藤村志保、久保菜穂子、加藤嘉)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第二弾。おなじみ狂四郎がワガママな姫様の陰謀で刺客に襲撃される時代劇映画。美女の共演、じいさんキャラに注目です。

1.ストーリー
凶作が続いて勘定奉行が経費削減を将軍に上申したが、それを快く思わない一派が勘定奉行に刺客を送り込み・・・。

2.キャスト
市川雷蔵眠狂四郎
藤村志保(占い女)
高田美和(ソバ屋の娘)
久保菜穂子(姫)
加藤嘉勘定奉行

3.注目のシーン
①主役
新年の祭りで老人、気の毒な少年に出会った狂四郎。少年の仇を討ち、老人と親しくなったが、そのことでトラブル。

②江戸
凶作による社会不安。浪人らによる物騒な事件が発生したり、貧しい者が悲観したり。そんな状況を憂う勘定奉行の朝比奈(加藤嘉)。様々な経費削減案を将軍家斉に上申。その中には家斉の娘である高姫(久保菜穂子)関連にかかる経費を削るものも。当然、高姫とその家来である白鳥主膳(須賀不二男)にとっては面白くない。主膳は姫の命令で朝比奈を始末しようと企む。

③キャラ
親を道場破りに殺された気の毒な少年は実に正直者で、狂四郎と朝比奈から温かい目で見守られる。朝比奈は民衆のことを考えるマジメな人。白鳥主膳は邪悪な奴。高姫は狂四郎を憎みながらも興味を引かれていく。占い女の采女藤村志保)は宣教師の夫を牢に入れられ、その苦境から白鳥主膳と裏取引。ソバ屋の娘つや(高田美和)はかわいい系でマジメな性格だが、悲しい過去。狂四郎の命を狙う刺客(五味龍太郎ら)は様々な事情を持つ。采女の夫ヨハネスは過去に狂四郎と偶然、出会った過去がある。御前試合で狂四郎と対峙する柳生但馬守は人格者。

4.感想
ニヒルな狂四郎が剣術(円月殺法)を見せ、名言を残す名作。人との出会いが決闘につながっていく悲しい運命の狂四郎。今回は「物価高」がテーマ。幕府も経費削減が必要、ということで頑張る勘定奉行の朝比奈じいさん。朝比奈に興味を持った狂四郎は勝手に朝比奈をサポート。朝比奈を守る狂四郎が邪魔、ということで主膳に雇われた刺客らが狂四郎にワナを掛けるが、その結果は? 見所は祭りでの出来事、「狂四郎vs.道場破り」、欲求不満な高姫、狂四郎とヨハネスの会話、茶に一服、悲しい寺(死んだ女が捨てられる場所)、「人の世は所詮、殺し合いだ」、風呂場の刺客、御前試合での出来事、采女の救出に向かう狂四郎。「世の中などくだらん」と思いながらも戦いに向かう狂四郎に注目です。
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鉄板映画:『眠狂四郎殺法帖』(1963年:市川雷蔵、中村玉緒、伊達三郎、城健三郎)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第一弾。加賀百万国の秘密をめぐる争いに狂四郎が巻き込まれる時代劇映画。「円月殺法vs.少林寺拳法」に注目です。

1.ストーリー
密貿易を行ってきた加賀藩。内部対立が起こり、それぞれが眠狂四郎を味方に付けようとするが・・・。

2.キャスト
市川雷蔵眠狂四郎
中村玉緒加賀藩の女)
伊達三郎(商人)
城健三郎(空手使い)
沢村宗之助(加賀藩主)

3.注目のシーン
①主役
柴田錬三郎が書いた『眠狂四郎』。狂四郎(市川雷蔵)は由緒ある家柄の娘が産んだ子であるが、父親は「ワケあり」な外国人。実家を離れ、老師の元で剣を学んで生きてきた。そのため、世の中を信用せず、敵には容赦ない態度。虚無感にいつも覆われている。そんな男が加賀藩の内部対立の巻き添えに。

加賀藩
藩主の前田斉泰(沢村宗之助)は狡い奴。幕府に隠れて密貿易。銭屋五兵衛(伊達三郎)と陳孫(城健三郎)に貿易をさせてきたが、その儲けを収奪し、五兵衛を牢に入れて全てを闇に葬ろうとする。しかし、前田に追われる陳孫には切り札があり、そのうえ前田に対抗すべく狂四郎を味方に付けようとする。前田もまた千佐(中村玉緒)、伊賀の忍者(木村玄ほか)を使って狂四郎を利用しようとする。

③キャラ
銭屋五兵衛は銃を持つ商人で、かなり邪悪な守銭奴。陳孫は渡来人の子孫で、少林寺拳法の達人。千佐は「みなしご」で、藩主の命令には絶対服従。千佐を密かに愛する忍者の捨丸(高見国一)は狂四郎を利用してピンチになった千佐を助けようとする。狂四郎の知人である金八(小林勝彦)と女(真城千都世)は元スリで、狂四郎をサポート。 

4.感想
名刀「無想正宗」による個性的な剣術「円月殺法」と独特のセリフで見せるシリーズ一作目。ややオーバーな演技があるため、市川雷蔵はこれを「失敗作」と見なしていたとか。時代劇のコンセプトは大体同じ。「善玉vs.悪役」の構図。時代劇は言葉が難しいけれども「誰が悪い奴なのか」「正義の人なのか」が分かればストーリーも大体分かります(たぶん)。この作品の悪役は加賀藩主。人に汚いことをさせておきながら、その利益も地位も全て奪い取るような奴であります。銭屋五兵衛は邪悪で、陳孫は凄腕。「前田斉泰vs.銭屋五兵衛&陳孫」の戦いに伊賀忍者、狂四郎が関与。そして悲しい女・千佐。戦いの行方、千佐の愛の行方に注目されたい。見所は、狂四郎のセリフ(「オレに剣を抜かせるな」「オレが一番嫌いなのは人間を道具のように扱う奴だ」など)、「狂四郎vs.忍者」「陳孫vs.忍者」、前田斉泰と狂四郎の会話、千佐の出生の秘密、尼寺での出来事、「狂四郎vs.陳孫」。「失敗作」と見なされているようですが、見せ場を盛り込んだ内容になっています。

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