「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:クリント・イーストウッド特集(1)「謎の流れ者&二人の賞金稼ぎ」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」対立する2つのグループを利用しようとするガンマンを描いた『荒野の用心棒』、二人の賞金稼ぎが賞金首を狙う『夕陽のガンマン』を紹介します。

『荒野の用心棒』(Per un pugno di dollari:A Fistful of Dollars)

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映画チラシ

1.ストーリー
流れ者のアメリカ人が町のならず者と対決する。
(1964年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(流れ者)
マリアンネ・コッホ(女)

3.注目のシーン
①主役
南北戦争時代。流れ者のアメリカ人(クリント・イーストウッド)が荒っぽい町に到着。早撃ちガンマンである流れ者には何か狙いがありそう。

②悪役
悪党がのさばる町。マトモな商売は無く、殺し屋稼業が大盛況。そんな町を二分する「ロホス兄弟」(酒の密輸で荒稼ぎをするならず者)と「バクスター一家」(保安官。銃の商いをしている)。対立関係にあるが、「ロホス兄弟」の方が優勢。

③アクション
「ロホス兄弟」と「バクスター一家」の対立を利用して利益を得ようとする流れ者。ロホス兄弟の用心棒になったり、ロホスの女を逃がしたことがバレて痛めつけられたり。そして、ロホス兄弟との決着戦。バクスター一家が壊滅するシーンにも注目されたい。

4.感想
「流れ者」が主役(西部劇によくある「名無しキャラ」。寡黙で、名乗ることもなく銃で戦い、去っていく)。黒澤明『用心棒』を元にした作品(著作権をめぐるトラブルも)。スペインで撮影。様々な国の俳優が出演しているため劇場公開時にはその国の言葉で吹き替えられて上映されたとか。「流れ者」が対立する二つのグループを利用しようとし、最後は「悪党を銃で倒す」西部劇の基本パターン。イーストウッドのカッコよさ(キャラ、早撃ち)を鑑賞するための映画。「流れ者」が樽を転がして監禁場所から脱出する迫力のシーンにも注目です

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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夕陽のガンマン(Per qualche dollaro in più:For a Few Dollars More)

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映画チラシ

1.ストーリー
二人の賞金稼ぎが賞金首を狙う。
(1965年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(賞金稼ぎ)
クラウス・キンスキー(悪党)
ジャン・マリア・ヴォロンテ(賞金首)
リー・ヴァン・クリーフ(賞金稼ぎ)

3.注目のシーン
①主役
二大スター作品。舞台はエルパソ。賞金稼ぎのモーティマー大佐(リー・ヴァン・クリーフ)とモンコ(クリント・イーストウッド)。共に1万ドルの賞金首であるインディオという男(ジャン・マリア・ヴォロンテ)を追っている。賞金首を狙ってニラみ合うが、互いに協力することに。

②悪役
強盗団のインディオ一味。銀行襲撃を計画している。インディオの手下は大勢。そのうちの一人(クラウス・キンスキー)がモーティマーに挑発されて怒りの表情(迫力)。

③アクション
インディオによる銀行襲撃、モーティマーとモンコが痛めつけられるシーン、インディオ一味の仲間割れ、モーティマー&モンコとインディオ一味の対決が主な見せ場。

4.感想
まさに「2大スター」といった感じの作品。渋いリー・ヴァン・クリーフ、独特の風貌のクラウス・キンスキーが緊張感を高める役どころで出演。クリーフのキャラクターがイーストウッド演じる「モンコ」の魅力をさらに高めています。二人の賞金稼ぎが主役の話。「賞金稼ぎ」といってもそれぞれ狙いがあります。モンコは賞金目当て。モーティマーは? イーストウッド、クリーフの早撃ちシーンが売り物の映画。個人的にはそれに加え、クラウス・キンスキーが一押し(迫力のある目)。シリアスなストーリーですが、モーティマーが強引に列車を止めるシーン(最初の方)といった少しユーモアを感じる演出もあります。

作品情報:各種資料より
・「モンコ」とはスペイン語で「片腕・不具者」の意味
・スペインで撮影

(予告編:YouTubeより)

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