「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:クリント・イーストウッド特集(4)「卑怯者に報復&英米の秘密作戦」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」流れ者がワケありの町で住民と悪党たちを懲らしめる『荒野のストレンジャー』、英米の精鋭がドイツ軍からアメリカの将軍を救出しようとする『荒鷲の要塞』を紹介します。

『荒野のストレンジャー(High Plains Drifter)

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映画チラシ

1.ストーリー
流れ者がワケありな町で住民と悪党たちを懲らしめる。
(1973年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(流れ者)
ジェフリー・ルイス(悪党)

3.注目のシーン
①主役
ならず者がのさばる町「ラーゴ」。そこへ正体不明の流れ者(クリント・イーストウッド)が。早速、酒場で3人の男に絡まれる。

②悪役
ステーシー&カーリン兄弟。鉱山を守る用心棒としてラーゴに雇われたが町を乗っ取ろうとダンカン保安官を殺害、刑務所送りになった過去。出所して、町に「お礼参り」に。ラーゴの住民はその過去があるため、重い空気の中で暮らしてきた。

③演出
「町が何でも協力する」という条件で流れ者がラーゴの用心棒に。戦闘訓練をやったり、住民に町の建物を真っ赤に塗らせたり。町の物資を自由に召し上げるのも用心棒の特権(そういったことに不満を持つ住民に寝床を襲われるシーンも)。そしてステーシーたちが町を襲撃。どんな戦いになるか?

4.感想
主人公が「名無し」。謎の男。そのためミステリアスな感じが漂う作品。敵役はイーストウッド映画でおなじみのジェフリー・ルイス。正直なところ、大した敵は出てきません。戦いを見せる西部劇ではなく、小狡い連中を懲らしめる映画。コソコソしたセコい連中。人に苦労を押しつけて問題が起きても知らん顔。この映画ではそういった連中が報いを受けます。ただ、「流れ者が住民に建物をペンキで赤く塗らせるシーン」は意味がよくわかりません(無駄なことをさせて苦労させよう、ということ?)。「強い流れ者」と「卑怯者」の対比に注目です。

作品情報:各種資料より
カリフォルニア州で撮影
・町のセットは18日かけて建設された

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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荒鷲の要塞(Where Eagles Dare)

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映画チラシ

1.ストーリー
英米の精鋭がドイツ軍に捕らえられたアメリカの将軍を救出しようとする。
(1968年公開)

2.キャスト
リチャード・バートン(イギリスの少佐)
クリント・イーストウッドアメリカ軍中尉)

3.注目のシーン
①舞台
第二次大戦中の作戦を描いた映画。アメリカの将軍カーナビーがドイツ軍によって捕らえられ、ベルフェンの「鷲の城(ドイツ軍情報部の本部)」に監禁されている。彼を救出するため、イギリスは精鋭7名を選抜。

②主役
7名の救助隊。リーダーはイギリスの少佐スミス(リチャード・バートン)。アメリカ軍レンジャー部隊の中尉シェイファー(クリント・イーストウッド)も救助隊に参加。

③アクション
救助隊による潜入作戦と破壊工作が見せ場。輸送機から降下、女性潜入員の手引きでドイツ兵になりすまして町に潜入、町での破壊工作、ドイツ軍との戦闘、ロープウェイのシーン、ドイツ軍に追われる逃走劇。

④演出
単なる救出作戦ではないのがこの映画の面白いところ。救助隊員が次々に消されたり、ドイツ側もゲシュタポと親衛隊が不和だったり。救助隊に潜む裏切り者。スミスが敵をあざむく芝居を打ち、卑劣な連中をあぶり出す。

4.感想
英国による秘密作戦を描いた内容。ストーリーの良さ、キャラの魅力、アクションの迫力、サスペンスな展開。一押しキャラはスミス少佐。リーダーにふさわしい知的な男。もう一人注目なのが、ゲシュタポの男。その表情(特に目)が独特。美しい女性エージェントたちの役割も見せ場。戦闘シーンでは救助隊が攻勢。映画の世界では悪者になることが多いドイツ。この作品ではボロボロにやられ、英米の方が非情な感じ。イーストウッド演じる「シェイファー」のアクションシーンでの活躍にも注目のシリアスな映画です。

作品情報:各種資料より
・「鷲の城」の撮影はオーストリア中部のホーヘンヴェルフェン城で行われた

(予告編:YouTubeより)

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