「鉄板映画：人気スター映画のブログ」アリゾナ州の保安官補が囚人をニューヨークから護送しようとする『マンハッタン無宿』、サンフランシスコの刑事が異常犯罪者と対決する『ダーティハリー』を紹介します。
『マンハッタン無宿』（Coogan's Bluff）
１．ストーリー
アリゾナ州の保安官補が囚人をニューヨークから護送する任務に就くが・・・。
（1968年公開）
２．キャスト
クリント・イーストウッド（保安官補）
ドン・ストラウド（囚人）
３．注目のシーン
①主役
アリゾナ州の保安官補クーガン（クリント・イーストウッド）。砂漠の州での勤務ということで大らかな仕事ぶり（容疑者連行の途中で女の部屋を訪ねる、など）。そんな彼が囚人リンガーマン（ドン・ストラウド）の引き取りでニューヨークへ。
②悪役
小賢しいリンガーマン。仲間の女にクーガンを襲わせて逃亡。
③アクション
逃げられたリンガーマンをクーガンが追うシーンが見せ場。リンガーマンの母を訪ねたり、夜のニューヨークを捜索したり、バイクで追跡したり。
４．感想
「クーガン」というキャラに注目の映画。『ダーティハリー』の原点となった作品とも言われています。アクションは少な目。「主人公がやたら女を誘う」という印象が残る内容（アメリカの東部と西部の習慣の違いを描きたかった作品だと思われます）。自由な仕事ぶりの「クーガン」、囚人を追うスリリングなシーンがメイン。夜のニューヨークの怪しげな雰囲気、クーガンの帽子（そのため「テキサス」扱いされるクーガン。「テキサス？」「アリゾナだよ」のやりとりが楽しい）にも注目です。
（予告編：YouTubeより）
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『ダーティハリー』（Dirty Harry）
１．ストーリー
サンフランシスコの刑事が異常犯罪者と対決する。
（1971年公開）
２．キャスト
クリント・イーストウッド（刑事）
レニ・サントーニ（刑事）
アンディ・ロビンソン（異常者）
３．注目のシーン
①主役
サンフランシスコの刑事ハリー・キャラハン（クリント・イーストウッド）。44マグナムを愛用。凶悪犯に容赦ない姿勢のため、上司からニラまれがち。
②悪役
映画史上に残る卑劣な悪党「さそり男」（アンディ・ロビンソン）。ライフルを使う異常犯罪者。女性、少女、同性愛者などがターゲット。スタジアムで働き、そこを隠れ家にしている。
③キャラ
「ハリー・キャラハンの相棒になった者は死ぬか重傷を負う」ということで単独での行動を求めるキャラハン。しかし、上司はそれを許さず。新しい相棒となったチコ（レニ・サントーニ）。教員免許を持っているインテリであるが、キャラハンと一緒に夜のいかがわしい町で「さそり男」を捜索。
④アクション
銃が無ければサッパリの「さそり男」。そのため「対決」よりも「ストーリー展開」が見せ場。「さそり男」による遠距離射撃、少女誘拐＆警察への脅迫、スクールバス乗っ取り。キャラハンによる銃撃（vs. 銀行強盗犯）、「十字架」での出来事、スタジアムでの逮捕劇、「さそり男」との決着戦。
４．感想
内容がとてもシリアスながら熱狂的なファンがいる作品。異常者を倒しても死んだ者は帰ってこない、という虚無感が多くのファンの心をとらえたのだと思われます。「ハリー・キャラハン」というキャラ＆その戦いぶり。サンフランシスコの怪しさが作品を盛り上げる。「弾が残ってるかどうか」の有名なセリフ（キャラハンが使う銃は「S&W M29」。本来は狩猟用らしい）、ハリーが「のぞき」と間違えられる珍シーン、「違法捜査」扱い（凶悪犯に法律が味方する理不尽さ）、バスに飛び乗るスタントなど見所が多い傑作です。
（予告編：YouTubeより）
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