「鉄板映画：人気スター映画のブログ」「法で裁けない悪」をめぐって警官たちが対立する『ダーティハリー2』、サンフランシスコの刑事が新興テロリストと対決する『ダーティハリー3』を紹介します。
『ダーティハリー2』（Magnum Force）
１．ストーリー
「法で裁けない悪」をめぐって警官たちが対立する。
（1973年公開）
２．キャスト
クリント・イーストウッド（刑事）
フェルトン・ペリー（刑事）
ミッチェル・ライアン（白バイ隊員）
ハル・ホルブルック（刑事）
３．注目のシーン
①主役
サンフランシスコ警察のハリー・キャラハン刑事（クリント・イーストウッド）。ハイジャック事件、スーパー強盗事件といった凶悪犯罪に対応する危険な日々。相変わらず警察幹部とはソリが合わず、上司ブリッグス（ハル・ホルブルック）との間に確執が。そんな中、悪党たちが次々に白バイ隊員によって消される事件発生。
②悪役
正義感あふれる４人の若手白バイ隊員。本来ならば「エリート」として尊重される青年たちだが、「超法規的処置」を取り、ハリーと対立関係に。４人の背後には黒幕がいる。
③キャラ
ハリーの相棒（フェルトン・ペリー）は黒人。強盗に屈辱的なことを言われるシーンに注目。白バイ隊員チャーリー・マッコイ（ミッチェル・ライアン）はハリーもよく知っている男。精神的に参っているチャーリーを気にかける。消されていく悪党たち（ポン引き男、犯罪者パランシオほか。あっけない最期に少し気の毒なような気もする）も個性的な連中。
④アクション
ハリーの戦いぶり、４人の白バイ隊員の手際の良さに注目。
４．感想
銃の力で犯罪者と戦ってきたハリー。法律では裁けない犯罪者を秘密裏に始末する若手白バイ隊員。どちらかと言うと似たようなところがある者たちですが、「法に従って」という点で違いが。前作でも「法の運用の難しさ」を表現したシーンがありましたが、今回もそれがテーマ。「証拠がない」といった理由で無罪を勝ち取る悪党たち。「法が悪党を守る世の中」を許せない者たちにはどんな対抗手段があるというのか？ ハリーの圧倒的な強さを見せる映画。余裕綽々のポン引き男＆その末路、悪党パランシオの車が大破する迫力のシーン、郵便受け＆爆弾、白バイ隊員たちとの対決、黒幕の正体。ハリーが国際線のパイロットに変装するユーモラスなシーンも。見所がいっぱいの名作です。
（予告編：YouTubeより）
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『ダーティハリー3』（The Enforcer）
１．ストーリー
サンフランシスコの刑事が新興テロリストと対決する。
（1976年公開）
２．キャスト
クリント・イーストウッド（刑事）
タイン・デイリー（刑事）
アルバート・ポップウェル（過激派）
３．注目のシーン
①主役
おなじみサンフランシスコ警察のハリー・キャラハン刑事（クリント・イーストウッド）。上司（課長）とソリが合わないのは相変わらず。新人刑事の登用試験に面接官として立ち会い、合格したムーア（タイン・デイリー）がハリーの新しい相棒に。
②悪党
新興テロリスト。ガス会社の車を強奪し、兵器倉庫を襲撃。市長を誘拐し、アルカトラズ島を占拠。破滅的なグループ。
③キャラ
女刑事ムーア。ヤル気はあるが、まだまだ未熟。しかし、次第に頼もしい存在に。このシリーズおなじみの端役アルバート・ポップウェル。今作では過激派のリーダー「ムスタファ」役。ハリーとのやりとりに注目。
④アクション
テロリストを追うハリー。警察病院（？）のトイレを爆破した男を追跡、黒人街での情報収集、ラストのテロリストとの対決。酒屋強盗事件、新型バズーカの破壊力、ハリーの「泣ける」のセリフ、マッサージ店のシーン（潜入捜査）にも注目されたい。
４．感想
エンターテイメント的な笑いの演出も見られるパート３。相変わらず事件が多いサンフランシスコ。物騒な連中に怪しい連中。ハリーに近い人物に悲劇が起こるのもこのシリーズの特徴。注目キャラは思った以上に優秀なムーア刑事。ハリーとのやりとり、アルカトラズ島での出来事に注目。フランク役のジョン・ミッチャム（レギュラー出演）、ムスタファ役のアルバート・ポップウェル（毎回、役が違う）の役割も見逃せません。見せ場を盛り込んだアクション作です。
（予告編：YouTubeより）
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