「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:クリント・イーストウッド特集(10)「戦争の真の目的&卑劣な上司」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」南北戦争の末期にならず者集団に襲われた男の物語『アウトロー』、アリゾナ州の刑事が上司に罠をかけられ銃撃されまくる『ガントレット』を紹介します。

アウトロー(The Outlaw Josey Wales

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映画チラシ

1.ストーリー
ならず者集団に妻と息子を殺された男の物語。
(1976年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(ゲリラ)
ソンドラ・ロック(移民)

3.注目のシーン
①主役
南北戦争の末期が舞台。農夫のジョージーウェールズクリント・イーストウッド)。ならず者たちに襲われ、家族と家を失ってしまう。そして、ゲリラ部隊に加わって北軍と戦うことに。

②悪役
戦争というものは何でもあり。殺人、略奪、その他あらゆる残虐行為。ジョージーのささやかな生活を奪った連中はまさに悪魔。「勝てば官軍」というが、「恨みを買うような勝利」は本当の意味で勝ったとは言えない。

③キャラ
ジョージーが中心の映画。ゲリラ部隊の仲間、北軍のテリル大尉、かつての仲間フレッチャー、賞金稼ぎたち、チェロキー族の男、ナバホ族の女、コマンチ族の「テンベアズ」、カンザス移民。彼らとジョージーの関わりに注目。

④アクション
ジョージー一家がならず者たちに襲われるシーン、北軍キャンプでの銃撃戦、賞金稼ぎとの撃ち合い、北軍のテリル大尉たちとの撃ち合い。

4.感想
アメリカ建国200年記念作(そのフィルムはアメリカ議会図書館に永久保存されている)。「ジョージーウェールズの生き様」をありのままに描いた作品。悪い癖もあるし、思慮深いところもあるジョージー。そんな彼の「等身大の姿」をそのまま鑑賞するのがオススメ。荒っぽい時代に翻弄される人々。彼らの苦難、ネイティブ・アメリカンとの交流が見所。アメリカの大自然、ジョージーの銃の腕前、荒れ果てた土地と対比するかのような若い娘(ソンドラ・ロック)にも注目です。

作品情報:各種資料より
・冒頭に主人公の息子役で登場するのはイーストウッドの実息(カイル・イーストウッド
・この映画がキッカケでイーストウッドとソンドラ・ロックは交際を始めることとなった

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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ガントレット(The Gauntlet)

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映画チラシ

1.ストーリー
アリゾナ州の刑事が上司に罠を仕掛けられる。
(1977年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(刑事)
パット・ヒングル(刑事)
ソンドラ・ロック(女)
ウィリアム・プリンス(警察長官)

3.注目のシーン
①主役
アリゾナ州フェニックス市警察のショックリー(クリント・イーストウッド)。無精ヒゲで無愛想(ヤル気なさそう)。新任のブレークロック警察長官(ウィリアム・プリンス)から呼び出され、ラスベガスで拘留中の売春婦マレー(ソンドラ・ロック)をアリゾナに護送する任務を課せられる。

②悪役
マレーを護送するショックリー。「護送」がなぜか賭けの対象になっている。道中、次々に罠を仕掛けられたり、襲撃されたり。その理由は?

③キャラ
ショックリーの唯一の理解者で同僚のジョセフィン(パット・ヒングル)。実にすれっからしのマレー(口汚い言葉遣い)。ショックリー&マレーにからむバイカー野郎ども。

④アクション
ショックリー&マレーが襲われるシーンを見せる映画。マレーの家を警官隊が銃撃、ヘリからの銃撃、列車でのチンピラとのいざこざ、警官隊がバスに乱射。

4.感想 
アイガー・サンクション』同様、ツッコミどころがいろいろある作品。ショックリー&マレーのコンビが襲撃され、対抗するシーンが見せ場ですが、「彼らが襲われる理由」がちょっと笑ってしまう。無数の弾丸が発射されるシーンといった映像の迫力を素直に楽しむのがオススメ。「邪魔者(ショックリー&マレー)」をまとめて始末しようとする悪党は誰なのか? ショックリーが急所を蹴られるシーン、ガラの悪い女チンピラ(「女を殴るの?」のセリフ後)に「ボカッ!」と食らわすシーンにも注目です。

(予告編:YouTubeより)

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