「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:クリント・イーストウッド特集(11)「カントリーミュージックが似合うトラック野郎」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」トラック運転手のファイロが惚れた女を追っかけて珍騒動を起こす『ダーティファイター』、ウワサの強豪と戦う『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』を紹介します。

『ダーティファイター』(Every Which Way But Loose)

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映画チラシ

1.ストーリー
荒くれ者のトラッカーがホレた女を追いかける。
(1978年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(トラック運転手)
ジェフリー・ルイス(相棒)
ルース・ゴードン(相棒のママ)
ソンドラ・ロック(歌手)
ウォルター・バーンズ(ケンカファイター)

3.注目のシーン
①主役
イーストウッド演じる「ファイロ・ベドー」という男を描いた映画。トラック運転手のファイロ。不定期ながらカネを賭けたケンカファイトに出場して賞金を稼ぐ気ままな暮らし。相棒のオーヴィル(ジェフリー・ルイス)がファイトの時はマネージャー役を務め、オランウータン(ファイロが昔、試合で勝ち取った)もファイロをそばで見守る。

②悪役
自由に生きるファイロ。バーで人のピーナッツを勝手に盗って食べてトラブル。怒った相手を逆にぶっ飛ばす。かなりの逆ギレ。自分が悪いのに何とも思っていない。そういう意味ではファイロはかなり「イヤな奴」。実際、彼には敵が多く、ファイロにやられた連中がファイロを追いかけ回す。一番マヌケなのがバイカー集団「ブラック・ウィドウ」。つまらんことでファイロとトラブル。しつこくファイロを追う。しかし、ケンカにはメチャ弱い「ブラック・ウィドウ」。普通のオッチャンの集団にもぶっ飛ばされてしまうヘナチョコぶり。さらに二人組のどんくさい警官もファイロを追う。

③キャラ
そんな(マヌケな)ファイロがバーで歌手のリン(ソンドラ・ロック)に一目惚れ。しかし、リンにはヒモのような男が。当然、ファイロは「そんなもん知ったことか」という態度でリンにアタック。

④アクション
ケンカ試合のシーンが迫力。ファイロが「ウワサの強豪」タンク・マードック(ウォルター・バーンズ)と対決するシーンに注目。他に、オーヴィルの気の強いママ(ルース・ゴードン)が「ブラック・ウィドウ」軍団を追い払うシーン、など。

4.感想
ぬるい映画。カントリーミュージックが似合う世界に生きる「ファイロ」という男の生き様を面白おかしく見せる内容。アメリカでは素人のケンカファイトが行われているとか。そういった試合が合法なのかどうかはわかりませんが、ファイロ・ベドーはカネを賭けたケンカファイトでは知られた存在。バーで歌手のリンに一目惚れ。男には容赦なくパンチを食らわすファイロも女には弱い。黙って去っていったリンをファイロが追う。リンとの関係、マードックとの試合の行方は? キャラが面白い映画。ツッコミながら観るのがオススメ。ファイロがバーで他人のピーナッツを勝手に盗って食べてケンカになるシーンがバカすぎる。怒った相手を逆ギレしてぶっ飛ばす。万事がこんな調子の男だから映画を鑑賞する方もツッコミを入れていかないとファイロという奴にはついていけません。「ブラック・ウィドウ」、二人組の警官など、主人公を始め、ヘンな奴らばかり登場するコメディ映画。最初は普通に鑑賞。二回目はどれだけツッコめるか、という感じで観るのがいいかも。珍キャラ、珍シーン、音楽が見所の作品。「のんびりした雰囲気の映画」が観たい人にオススメします。

ジェフリー・ルイスイーストウッド作品の常連。『ケープ・フィアー』で有名なジュリエット・ルイスは彼の娘。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』(Any which Way You can)

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映画チラシ

1.ストーリー
荒くれ者のトラッカーがウワサの強豪と一騎打ちする。
(1980年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(トラック運転手)
ジェフリー・ルイス(相棒)
ルース・ゴードン(相棒のママ)
ソンドラ・ロック(歌手)
ウィリアム・スミス(ケンカファイター)

3.注目のシーン
①主役
まさかの続編(日本ではどうなのか知りませんが、アメリカではヒットしたのかな?)。あの男が再び。イーストウッド演じる「ファイロ・ベドー」というトラック運転手。不定期ながらカネを賭けたケンカファイトに出場して賞金を稼ぐ気ままな暮らしだが、さすがにキツくなってきたか、引退を考える。そんなファイロにギャングから強豪ジャック・ウィルソン(ウィリアム・スミス)との対決のオファーが。

②キャラ
前作と同じようなキャスティングの映画。ファイロの相棒オーヴィル(ジェフリー・ルイス)。ファイロが試合をする時はマネージャー役を務める。ファイロのそばにいるオランウータンはファイロがかつて試合で勝ち取った「賞品」。そして歌手リン(ソンドラ・ロック)、オーヴィルのママ(ルース・ゴードン)、バイカー集団「ブラック・ウィドウ」。酒場のバーテン役でジェームズ・ギャモン(『メジャーリーグ』では監督役だった)がチョイ役で出演。

③アクション
ファイロのケンカ試合が前作同様、迫力。ウィルソンとの対決はどんな内容になるか? ギャングにさらわれたリンをファイロらが救出しようとするシーンにも注目。ドジな「ブラック・ウィドウ」が登場するシーンはアクションもコミカル。 

4.感想
個性的すぎる男「ファイロ・ベドー」が再び。ケンカ試合の世界からついに引退することを決意。そのせいか、前作よりはちょっとおとなしい感じになったファイロ。ツッコミどころは前作の方がたくさんあった(ような気がする)。今作は前作以上に「ぬるいシーン」が多く、正直なところ「何やってんだか」と思うようなシーンが多かった。いつものようにカネを賭けたケンカ試合に出場するファイロ。警官も賭けに参加。女に見とれて殴られるファイロ(ドジ)。「賭け」で食ってるギャングたちがファイロの強さに目を付け、ファイロと強豪ジャック・ウィルソンを戦わせようとする。前作でファイロをもてあそんだリンとファイロが酒場で再会。ファイロはギャングからの試合のオファーを断ってギャングとトラブルに。前作でファイロにやられた仕返しをしようとしているバイカー集団「ブラック・ウィドウ」もファイロを追う。ギャング、「ブラック・ウィドウ」、ジャック・ウィルソンとの戦い。どんな結末になるか? 「笑い」という点では「ブラック・ウィドウ」が面白い珍作(オランウータンのパンチでコケまくったり、タールで真っ黒になったり。相変わらずの「へなちょこ」ぶりを発揮)。キャラ、音楽、笑いの演出など、好きなシーンを見つけて自由に楽しむ映画です。

(予告編:YouTubeより)

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