「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:クリント・イーストウッド特集(18)「知能が高い脱走犯&満たされない二人の不倫劇」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」二人の脱獄犯をテキサス州警察が追う『パーフェクト ワールド』、ある主婦とカメラマンの「許されない愛」を描いた『マディソン郡の橋』を紹介します。

パーフェクト ワールド(A Perfect World)

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映画チラシ

1.ストーリー
脱獄して少年を人質を取った二人の男をテキサス州警察が追う。
(1993年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(警察署長)
ローラ・ダーン(犯罪学者)
ケビン・コスナー(脱獄犯)

3.注目のシーン
①主役
一昔前のテキサス州が舞台。脱獄犯ブッチ(ケビン・コスナー)。少年時代から罪を犯してきた。テリーという男と脱獄したが、知能犯的なブッチと粗暴なテリーとでは性格が合わない。民家に押し入って少年フィリップを人質に取ったが、テリーの行動にガマンできなくなってしまい・・・。

②キャラ
テキサス州警察署長レッド(クリント・イーストウッド)。型破りなところもある男。ブッチとは過去に関わりがある。その経験を生かしながらブッチを追跡。誘拐された少年フィリップは独特の信仰を持つ家庭の子。周囲の子供達のように自由に遊べない立場にある。犯罪学者サリー(ローラ・ダーン)はレッドのブッチ追跡に同行。

③演出
「ワケあり」なブッチ。いざというときには荒っぽいこともやるが、普段は冷静でフィリップには父親のように接する。二人で「いつもニコニコ笑顔の店」で買い物したり、黒人の家に泊めてもらったり。レッドは「笑いのシーン」が印象的。勝手に知事のトレーラー(「動く捜査車両」)を使って暴走するトレーラーの中でひっくり返ったり、メガホン(拡声器)がポンコツだったり。

4.感想
ブッチは悲しい男。少年のまま時が止まったかのような人生。少年を連れて逃走。その結末は? ケビン・コスナー演じる「ブッチ」と少年のやりとりに注目の映画。イーストウッドは「笑い」を担当。個人的には、ブッチがわざとらしい笑顔の店に発砲するシーンが印象的。「脱獄シーン」はイーストウッドアルカトラズからの脱出』を彷彿させる演出。「ブッチ」というキャラと彼が背負っている過去に注目の名作です。

 (予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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マディソン郡の橋(The Bridges of Madison County)

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映画チラシ

1.ストーリー
ある主婦とカメラマンの「許されない愛」の物語。
(1995年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(カメラマン)
メリル・ストリープ(主婦)
ジム・ヘイニー(夫)

3.注目のシーン
①現在
アイオワ州のある遺族(息子と娘)が亡くなった母の遺言と手紙を読む。そこに書かれた内容に困惑。

②過去
農場の主婦フランチェスカメリル・ストリープ)。夫(ジム・ヘイニー)と子供たちが「子牛の品評会」のため、町へに出かける。雑誌の撮影のために「屋根のある橋(ローズマン橋)」を探すカメラマンのロバート(クリント・イーストウッド)が一人で留守番をするフランチェスカに声を掛け・・・。

③禁断の関係
ロバートと急接近するフランチェスカ。ロバートを自宅に招く。本音で語り合う「田舎の主婦」と「世界中を旅してきた男」。ロバートに「男」を感じ、フランチェスカは関係を持つ。ロバートは「二人でどこかへ行こう」とフランチェスカを誘って、一緒に町を出ようとするが・・・。

4.感想 
立場は違うが「満たされない思い」を持つ二人の「眠っていた本音」が出る作品。「事の是非を問う」というより、そういう二人の関係、人間性をありのままに表現した映画であり、観客がそれぞれの価値観で鑑賞する作品。日常生活に物足りなさを感じてきた二人。思いがけない恋の結末は? 雨の中で立ちすくむロバートを見てフランチェスカが涙するシーン、年老いたフランチェスカと夫の会話が特に印象的。個人的にはフランチェスカの夫が気の毒な感じがしました。

作品情報:各種資料より
アイオワ州マディソン郡ウィンターセットに造られたセットで撮影(42日間)

(予告編:YouTubeより)

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