「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:クリント・イーストウッド特集(20)「悲劇の女子ボクサー&島での激戦」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」女性ボクサーがベテラントレーナーの指導を受けてリングに上がる『ミリオンダラー・ベイビー』、「硫黄島の戦い」で勝利したアメリカを描いた『父親たちの星条旗』を紹介します。

ミリオンダラー・ベイビー(Million Dollar Baby)

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映画チラシ

1.ストーリー
女性ボクサーがベテラントレーナーの指導を受けてリングに上がる。
(2004年公開)

2.キャスト
クリント・イーストウッド(トレーナー)
ヒラリー・スワンク(ボクサー)
モーガン・フリーマン(トレーナー)

3.注目のシーン
①主役
ボクシングジムのオーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)。トレーナー兼マネージャーでもある。有望選手ウィリーをマネージするが、ジム経営は赤字。「チャンスが無い」という理由でウィリーはフランキーから去っていく。

②女
ボクサー志願の女マギー(ヒラリー・スワンク)。すでに31才で、金銭的に苦労している。女の指導はしないことにしているフランキー。しかし、彼女の熱心さに負けて指導することに。デビュー戦、英国王者との試合、ラスベガスでのWBA世界ウェルター級タイトル挑戦。そして・・・。

③キャラ
元ボクサーのスクラップ(モーガン・フリーマン)。フランキーのジムで手伝いをしている。生意気なボクサーをしめるなど、年を取っても強さは健在。

4.感想
「男の世界」であるプロボクシングに女が。マギーを相手にしないフランキー。しかし、彼らには「孤独感」という共通点が。そんな二人が共に夢を追う作品。理想と現実。スポーツの世界の厳しさ。フランキーが神父を困らせるシーン、病室のシーンといった「命」や「生きるということ」の意味を問いかけるシーンがメインの重厚な内容。鑑賞するには覚悟が必要な作品です。

作品情報:各種資料より
・製作費3000万ドル
・撮影期間37日

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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父親たちの星条旗(Flags of Our Fathers)

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映画チラシ

1.ストーリー
硫黄島の戦い」に勝利して島に星条旗を立てた6人のアメリカ兵の物語。
(2006年公開)

2.キャスト
アダム・ビーチ(米兵)

3.注目のシーン
①現在
戦争について語る元兵士。当時「写真」が戦争に大きな影響を与えたという。この映画は昔、新聞に載った「星条旗を立てるアメリカ兵」の写真についての話である。

②過去
1944年12月、タラワ基地のアメリ海兵隊が山で戦闘訓練。標的の「硫黄島」では1万2千人の日本兵が待ち構えており、アメリカにとって「島の奪取」は戦略上、非常に重要。海兵隊硫黄島へ砲撃、上陸。日本兵待ち伏せ攻撃により、双方に大きなダメージ。戦いに勝利した海兵隊星条旗を立て、そのシーンを写真撮影。

③「硫黄島の戦い」後
硫黄島を奪取して英雄扱いされるアメリカ兵たち。当時のアメリカは戦費調達に苦しむ状況。そこで「硫黄島の英雄」を戦費調達に利用することに。そして「英雄」は再び戦場へ。

4.感想
アイスランドで撮影されたクリント・イーストウッド監督作(出演はしていません)。硫黄島(いおうとう、いおうじま)での凄惨な戦いを描いたノンフィクション。シリアスな内容で「イーストウッド映画」らしい笑わせるようなシーンはありません。戦争の悲惨さを生々しく伝えるリアルな描写の連続(残酷シーンに要注意)。島での激戦に勝利した後、戦費調達に利用されてしまう「英雄たち」。戦争が終わったら世間の人々は「戦争のことはもう忘れたい」という気持ちに。そんな方向転換に振り回されてしまった「英雄たち」のその後の人生。人間の本性、戦闘が見せ場の映画。「英雄たち」がどのような経験をしたかに注目です。

 (予告編:YouTubeより)

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