「鉄板映画：人気スター映画のブログ」アメリカの大佐がベトナムに抑留されている米兵を収容所から脱出させようとする『地獄のヒーロー』、大佐が抑留されていた過去の時代を描いた『地獄のヒーロー2』を紹介します。
『地獄のヒーロー』（Missing in Action）
１．ストーリー
アメリカの大佐がベトナムに抑留されている米兵を収容所から脱出させようとする。
（1984年公開）
２．キャスト
チャック・ノリス（大佐）
アーニー・オルテガ（ベトナム軍人）
ジェームズ・ホン（ベトナムの将軍）
３．注目のシーン
①主役
ブラドック大佐（チャック・ノリス）。ベトナム戦争で捕虜になり、拷問を受け、脱出した過去。そのときのトラウマに苦しむ日々。「戦闘中に行方不明になった兵士（MIA）」に関する米政府調査チームに同行し、ホーチミン（旧サイゴン）入り。
②悪役
戦争はどちらにも言い分があるでしょうが、この映画ではベトナム軍が悪役。ホーチミンでブラドックはかつて自分を拷問した男（アーニー・オルテガ）と再会。ベトナムの将軍（ジェームズ・ホン）から捕虜収容所の場所を聞き出したブラドックは単独でMIA救出に向かう。
③アクション
ブラドックの戦いを鑑賞する映画。ホテルから脱出してベトナムの将軍を脅すシーン、タイのバンコクで次々に襲いかかる殺し屋たちと対決（タンスから殺し屋）、捕虜収容所を爆破、銃撃戦、川での戦闘。
４．感想
チャック・ノリスの代表作。ノリスの弟ウィーランドはベトナム戦争で戦死。それだけに撮影には気合いが入ったことでしょう（「彼に捧げる映画」とのこと）。内容はシルヴェスター・スタローン『ランボー怒りの脱出』と同じコンセプト。「戦争は終わった」ということにしたい者たちと「まだ終わっていない」という者たち。問題を曖昧にされて置き去りにされたままの行方不明兵士。彼らの運命は？ ブラドックの戦いぶり、執拗にブラドックを追う旧敵（スゴイ顔）に注目のアクション作。ノリスのサングラス姿（格好いい）、怪しげな「夜のバンコク」、上陸用ボート（個性的なデザイン）にも注目です。
（予告編：YouTubeより）
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『地獄のヒーロー2』（Missing in Action 2: The Beginning）
１．ストーリー
ベトナム戦争で捕虜になった米兵たちが収容所を脱出しようとする。
（1985年公開）
２．キャスト
チャック・ノリス（大佐）
プロフェッサー・タナカ（ベトナム兵）
スーン＝テック・オー（ベトナム軍大佐）
３．注目のシーン
①主役
1972年、ベトナム。ヘリでカンボジアに向かうブラドック大佐（チャック・ノリス）だが敵と交戦し、捕虜に。仲間と共に劣悪な場所に収容され、悲惨な目に。
②悪役
ベトナム軍のイン大佐（スーン＝テック・オー）。捕らえたブラドックらに残酷な仕打ち（「捕虜」ではなく「犯罪者」扱い。「ジュネーブ協定」違反の疑いアリの仕打ち）。「罪を認めれば解放する」と言うが、ブラドックは「戦争犯罪を認める自白書」にサインすることを拒否。拷問、強制労働、マラリアに苦しむ捕虜。脱走を試みた者はどんな目に遭うか？
③アクション
耐えに耐えたブラドックの脱出、反撃が見せ場。銃撃戦、ジャングル戦、収容所襲撃、インとの１対１の勝負。火炎放射器が使われるシーンにも注目。
４．感想
『地獄のヒーロー』の続編。前作から時代をさかのぼって、「ブラドック大佐の収容所時代」を描いた内容。仲間と共に捕らわれてしまったブラドック。痛めつけられてしまう姿が痛々しい。「ブラドックなら簡単に脱出できたのでは？」とも思いますが、仲間を置いていくわけにはいかなかったんでしょうね。『007 黄金銃を持つ男』（1974年）ではジェームズ・ボンドをフォローする役だったスーン＝テック・オーが実に憎たらしい悪役で登場。プロレスラーのプロフェッサー・タナカがベトナム軍兵士役（スゴイ顔）。ジャングル戦などのアクション＆悲惨な捕虜生活が見せ場の映画。この作品を観てから一作目を改めて鑑賞するとより感慨深いものになります。
（作品情報：各種資料より）
・『地獄のヒーロー2/復讐のブラドック』というタイトルでTV放送されたことがある
（予告編：YouTubeより）
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