「鉄板映画:人気スター映画のブログ」双子の兄弟が騒動を起こすコメディ『ツインズ』、「火星旅行をする夢」を買った男が夢の中で冒険する『トータル・リコール』を紹介します。
『ツインズ』(Twins)
1.ストーリー
双子の兄弟が再会し、あちこちで騒動を起こす。
(1988年公開)
2.キャスト
ダニー・デヴィート(兄)
アーノルド・シュワルツェネッガー(弟)
クロエ・ウェッブ(姉)
ケリー・プレストン(妹)
3.注目のシーン
①主役
全く似ていない双子が主役。遺伝学研究所で6人の男とメアリー・アンという女性によって双子が誕生。離ればなれに。そして現在。兄ヴィンセント(ダニー・デヴィート)は経験豊富だが借金取りにいつも追われている情けない状況。弟ジュリアス(アーノルド・シュワルツェネッガー)は理論は学んだが実践は少ない。生まれ育った島を出て、兄ヴィンセントを捜しに町へ。
②悪役
ヴィンセントはケチな泥棒で借金がある。そのためクレイン兄弟から借金の返済を迫られ、盗んだ車に積んであった「ブツ」をめぐってヤバイ奴とトラブルになったりする。
③キャラ
チンケなヴィンセント。しかし、こんなどうしようもない奴にもいっちょまえに彼女がいる。ウェイトレスのリンダ(クロエ・ウェッブ)。どうやらヴィンセントのダメっぷりに母性本能をくすぐられるらしい。リンダの妹マーニー(ケリー・プレストン)はジュリアスと親しい関係に。そして4人はヴィンセント&ジュリアスの実の母メアリーを捜そうとする。
④笑い
何と言っても「双子」なのにちっとも似てないのが面白い。留置所で双子が(ほぼ)初対面。「双子」であることを信じないヴィンセントがジュリアスに「鏡を見てるようだぜ」。ジュリアスが実社会での経験不足からヴィンセントにダマされたり、妙にダサかったりするシーンも見せ場(半ズボン&変なTシャツ姿のシュワ、『ランボー 怒りのアフガン』のポスター、山盛りのチェーン、Wデート&モーテルでのできごと、ほか)。
4.感想
全然似てない双子の騒動を鑑賞する映画。ヴィンセントがやらかして、ジュリアスが助ける、というパターンが「笑い」。小さいけどシュワルツェネッガーに全然負けてないダニー・デヴィート。コロコロした動きでいろいろやらかすシーンが楽しい。感動的なシーンもあるコミカルな映画です。
ダニー・デヴィート:「ドジキャラ」「ツイてない奴」が似合う役者。『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『ナイルの宝石』『バットマン リターンズ』ほか。
(予告編:YouTubeより)
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『トータル・リコール』(Total Recall)
1.ストーリー
「火星旅行をする夢」を買った男が夢の中で冒険するが・・・。
(1990年公開)
2.キャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー(男)
シャロン・ストーン(妻)
マイケル・アイアンサイド(殺し屋)
ロニー・コックス(長官)
3.注目のシーン
①主役
近未来が舞台。火星に人類が住む時代。平凡な暮らしに退屈しているダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)。妻ローリー(シャロン・ストーン)との暮らしはそれなりに満足。しかし、火星の夢を見たり、「火星での独立運動」に関するテレビニュースに影響を受けたりして「火星に対する興味」は強まるばかり。「リコール社」のCMを観て、「夢」を買うことに(899クレジットで「2週間分の記憶」「変身コース」の秘密諜報員役を購入)。そこからクエイドの「冒険」が始まる。
②悪役
「夢」が舞台。火星の支配者コーヘイゲン長官(ロニー・コックス)と配下の殺し屋リクター(マイケル・アイアンサイド)。何らかの理由によりクエイドを襲撃する。ローリーもクエイドを襲う。その理由、人間関係に注目されたい。
③キャラ
火星にはいろんな連中が。黒人のタクシードライバー、「メリーナ」という女、ミュータントたち。
④アクション
クエイドが襲撃されながら「火星をめぐる陰謀」にたどり着く映画。殺し屋の襲撃、地下鉄での銃撃戦(撃ち合いで盾にされて撃ちまくられる気の毒な男も)、火星での騒動、最後の決着戦。
4.感想
「未来モノ作品」。現代にはない道具がたくさん登場(現代と比べながら観ると面白いかも)。ホログラムを使って敵を欺いたり、タクシードライバーが腹話術の人形みたいだったり、火星でも「ペプシ」が売られていたりといった描写が楽しい。リコール社で「夢」を買ったクエイド。その後、次々に事件が起こる。それは「買った夢」なのか、現実なのか? 「現実」と「作られた記憶」が混同しそうな内容(別バージョンのラストシーンには「主人公が冒険を楽しんで満足するシーン」があるので、「襲われるシーン」からが「夢」の始まりでしょう)。シャロン・ストーンがアクションを見せるシーン(アソコを蹴られるシュワの表情にも注目)、「デカいオバハン」の中からシュワルツェネッガー、火星に放り出されたクエイド&メリーナ(顔が変型するショッキングなシーン)など見せ場が多い映画です。
(作品情報:各種資料より)
・原作はフィリップ・K・ディックが1966年に発表した小説『追憶売ります』
ロニー・コックス:『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズでのボゴミル刑事部長役、『ロボコップ』(1987年)でのオムニ社の幹部ディック・ジョーンズ役で有名。
(予告編:YouTubeより)
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