「鉄板映画：人気スター映画のブログ」ロス市警の刑事が謎の連続凶悪事件を追う『グリマーマン』、環境保護局の捜査官が産業廃棄物投棄事件を追って悪徳企業の一味と戦う『沈黙の断崖』を紹介します。
『グリマーマン』（The Glimmer Man）
１．ストーリー
ロス市警の刑事コンビが謎の連続殺人事件を追う。
（1996年公開）
２．キャスト
スティーヴン・セガール（刑事）
キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ（刑事）
ボブ・ガントン（実業家）
ジョン・M・ジャクソン（殺し屋）
ブライアン・コックス（CIA）
３．注目のシーン
①主役
バディムービー。ロサンゼルス市警の刑事ジャック・コール（スティーヴン・セガール）とジム・キャンベル（キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ）。コールはニューヨークから来たばかり。カトリック教徒を狙う異常者「ファミリーマン」をキャンベルと共に追う。
②悪役
「ファミリーマン」。一体何者なのか？ 現場検証をしたコールは模倣犯も存在すると見ているようだが・・・。
③キャラ
ロサンゼルスの大物実業家デヴェレル（ボブ・ガントン）。警察にも顔が利く男で、CIAエージェントのスミス（ブライアン・コックス）とも関係している。配下には殺し屋ドナルド（ジョン・M・ジャクソン）。デヴェレルの継子ジョニー（ジョニー・ストロング）は精神的に参っており、学校で事件を起こしたりする。
④アクション
セガールが合気道アクションを見せる。車泥棒を装ったロシアマフィアがコール＆キャンベルを襲うシーン、レストランでコールが大暴れするシーン、キャンベルが自宅で襲撃されるシーン（大爆発）、「ニセ内務調査会」にコールが襲撃されるシーン（拳銃でボカボカ＆大爆発）、悪党同士の仲間割れ、コールとドナルドの決着戦、ほか。
４．感想
有力者の「黒い関係」を描いたサスペンス風味のアクション作。怪しいCIAが「ワケあり」な実業家と組んで何やら悪事。そのことと「ファミリーマン事件」にはどんな関係が？ セガールが「アクション」、ウェイアンズが「笑い」を担当する映画。カトリック教会のシーンがあったり、セガールが仏教に帰依した刑事を演じていたりするため「宗教色」を感じる作品ですが、実体はアクション作。映画全体のシリアスな雰囲気をお笑い担当ウェイアンズが和らげています（キーネンの弟デイモン・ウェイアンズも有名なコメディアン）。アクションは「セガール作品」らしいハードなもの。クレジットカード型の武器が使われるシーン、レストランがボロボロになるシーン、漢方の店が出てくるシーンといった個性的だったり、笑いの雰囲気があったりする傑作。しかしながら、タイトルの『グリマーマン』はちょっと意味不明。作品中にその説明がされるシーンがありましたが、イマイチよくわからない。「ジャック・コールの凄腕」を表現した言葉のようです。
キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ：『ゴールデン・ヒーロー 最後の聖戦』。
デイモン・ウェイアンズ：『ラスト・ボーイスカウト』『ブランクマン・フォーエヴァー』。
（予告編：YouTubeより）
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『沈黙の断崖』（Fire Down Below）
１．ストーリー
環境保護局の捜査官が産業廃棄物投棄事件を追う。
（1997年公開）
２．キャスト
スティーヴン・セガール（捜査官）
マーグ・ヘルゲンバーガー（町の女性）
クリス・クリストファーソン（会長）
３．注目のシーン
①主役
環境保護局の捜査官ジャック・タガート（スティーヴン・セガール）。友人フランクが不審死。その背景には「ハナー石炭社」による環境汚染が。不法投棄の証拠と証人を捜したり、水質を調べたり。
②悪役
「ハナー石炭社」のハナー会長（クリス・クリストファーソン）。有害物質を炭坑にコッソリ投棄。そのことによって小さな田舎町は健康被害に苦しむ。しかしながら、町には大した産業がないため町の者はハナーには逆らえず、それどころか協力してジャックを町から追い払おうとする。
③キャラ
町の者から白い目で見られているサラ（マーグ・ヘルゲンバーガー）。過去に忌まわしい出来事があったらしく、サラの兄は彼女に近づくジャックを嫌悪する。
④アクション
圧倒的に強いジャック。マリファナ畑のチンピラを一蹴、集団に襲われ撃退、警官隊を制圧、トレーラーに襲撃されるカースタント、坑道や食堂での銃撃戦、ビリヤード場での格闘、カジノでの騒動、ほか。
４．感想
ケンタッキー州の田舎町が舞台。「環境」「町の経済」がテーマの作品。セガールの役は「環境保護局の捜査官」。環境を破壊する悪徳企業と戦う役どころ。「大した産業がない小さな町が悪徳企業に乗っ取られてしまうとエラいことになってしまう」という教訓が描かれた映画。タイトルが『沈黙の断崖』（ちゃんと「断崖」のシーンがあります）。アクション、環境問題へのメッセージが見せ場。カジノの特別室のシーンといった「カネ持ち」と「貧しい町の人たち」の対比を感じる演出があるシリアスな内容ですが、「鼻を痛めつけられる男」といった思わず笑ってしまうような演出も。
クリス・クリストファーソン：『スター誕生』『コンボイ』『D-TOX』『ブレイド』
（予告編：YouTubeより）
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