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鉄板映画:スティーヴン・セガール特集(9)「誘拐事件&人身売買組織」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」元CIAの男がタイで誘拐された娘の救出に向かう『沈黙の聖戦』、元政府組織の男がヨーロッパで人身売買グループと対決する『ICHIGEKI 一撃』を紹介します。

沈黙の聖戦(Belly of the Beast

1.ストーリー
元CIAの男がタイで誘拐された娘の救出に向かう。
(2004年公開)

2.キャスト
スティーヴン・セガール(元CIA)
バイロン・マン(元CIA)
サラ・マルクル・レイン(娘)
トム・ウー(将軍)

3.注目のシーン
①主役
元CIAのジェイク・ホッパー(スティーヴン・セガール)。10年前にタイで犯罪組織と銃撃戦をやった過去。今では妻を亡くしてしまったが、美しい娘ジェシカ(サラ・マルクル・レイン)と平穏な暮らし。ところが友人とタイに旅行中のジェシカが武装勢力「アブ・カラフ」に誘拐されたとの情報。

②悪役
ガラが悪い連中がいっぱいのタイ。武装勢力「アブ・カラフ」。タイ警察と抗争中。怪しい「謎の女」、妙な魔術師にも注目。

③キャラ
娘を救出するため、タイに乗り込んだジェイク。かつてタイで行動を共にした元相棒スンティ(バイロン・マン)がジェイクに協力。CIAのレオンはタイの将軍ジャンタパン(トム・ウー)と協力関係に。

④アクション
娘を救出しようとするジェイク&スンティの戦いが見せ場(市場・ディスコでの戦い、武器取引現場での銃撃戦、警察署での格闘、剣を使う殺し屋の襲撃、女殺し屋との対決、黒幕との対決)。しかしながら、セガールの格闘シーンではスローモーションになったり、ダブル(代役)と思われる人物がエラくキレのある動き。その他、蹴られた敵がワイヤーアクションでやたら吹っ飛んだり、矢や銃弾がスロー&アップになる珍演出も。

4.感想
ストーリーは面白そうな感じ。誘拐犯がセガール拳でボロボロにされるシーンに期待できそう。元CIAエージェントが娘を救出するためにタイに乗り込んで殺し屋と戦う。相変わらずの強さを見せてくれるセガール、と言いたいところですが、アクションシーンはスローモーションが多い。後ろ回し蹴りのシーンではセガールの顔がよく見えません(代役でしょうね)。セガールさんはだんだんアクションが鈍くなっていっているような気がする。初期作でスリムな体型で戦っていた頃が懐かしい、という感じがした作品。それでもやはりセガールの独特の動き・技は素晴らしい。「スンティ」役のバイロン・マンのカンフーにも注目。それにしてもタイは治安が悪い(絶対行きたくない)。事件の背後がちょいとややこしい映画(味方のフリして実は敵、とか)。アクション、事件の真相に注目の内容。日本では劇場公開されましたが、アメリカではビデオ発売のみ(寂しい)。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『ICHIGEKI 一撃』(Out of Reach)

1.ストーリー
元政府組織の男が人身売買グループに連れ去られた少女を救出しようとする。
(2004年公開)

2.キャスト
スティーヴン・セガール(元政府組織の男)
アイダ・ノヴァクスカ(少女)
アグニェシュカ・ヴァグネル(刑事)
マット・シュルツ(悪党)

3.注目のシーン
①主役
かつて政府組織「CSA」エージェントだった男ウィリアム・ランシング(スティーヴン・セガール)。ワルシャワにある孤児院で暮らす少女イレーナ(アイダ・ノヴァクスカ)との文通を楽しむ平穏な日々。しかし、イレーナを始めとする孤児の少女たちが人身売買グループに連れていかれる事件発生。さらにCSAにもランシングは追われる。

②悪党
ポーランドを根城にする人身売買グループ。国際同盟連合(UAN)なる組織がそれをバックアップ。少女を騙して連れ去る役目を果たすのはファイザル(マット・シュルツ)という軍人。誘拐以外にも邪魔になったワル仲間を容赦なく消すなど、どうしようもない悪党。

③キャラ
ランシングと共に少女を追う刑事「カーシャ・ラトー」役でアグニェシュカ・ヴァグネル。なかなかの美人さん。

④アクション
セガールが悪党どもを制裁するシーン、しつこいCSAの連中を撃退するシーンが見せ場。自宅にやってきたCSAを制圧するシーン、ポーランドで襲撃されるシーン、大人の店での銃撃戦、ファイザルとの対決(フェンシングの剣、素手、刀)に特に注目。

4.感想
オススメの作品。セガールが誘拐された少女を救出するために邪悪な組織と対決。身寄りのない少女たちを食い物にし、ときには見せしめに残忍なことをする悪党たち。そんな連中をセガールが強烈に制裁。アクション重視の作品ですが、「ヨーロッパの闇」にも大いに注目。社会的地位のある連中が「誘拐ビジネス」をバックアップ。これは映画の中のフィクションにすぎないのか、本当にこういうカラクリが現実にあるのかどうか? 「人身売買」がテーマの「重い作品」ですが、「時間切れ」で悪党がホテルから落とされるシーンなど少し笑える演出、浮世絵が飾られた「日本の間」など(男が喜びそうな)個性的な演出もあります。

(予告編:YouTubeより)

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