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鉄板映画:スティーヴン・セガール特集(10)「マインドコントロール&東京の悪党」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」マインドコントロールを悪用する科学者と傭兵が対決する『沈黙の追撃』、CIAが東京でのテロ事件を捜査する『イントゥ・ザ・サン』を紹介します。
                    
沈黙の追撃(Submerged)

1.ストーリー
マインドコントロールを悪用する科学者を元軍人が追う。
(2005年公開)

2.キャスト
スティーヴン・セガール(元軍人)
ヴィニー・ジョーンズ(元軍人)
クリスティーン・アダムス(軍人)
ウィリアム・ホープ(CIA)
ニック・ブリンブル(科学者)

3.注目のシーン
①事件
科学者レイダー(ニック・ブリンブル)はマインドコントロールが専門。この男に洗脳された人間は暗殺を実行し、自殺する運命。ウルグアイアメリカ大使館で銃を使った事件発生。これはレイダーによるもの。ウルグアイ政府転覆を狙うヒラン将軍が秘密基地を作り、レイダーがそこで米兵たちを洗脳。さらなるテロに悪用する計画。

②主役
命令違反で服役中の元軍人コーディースティーヴン・セガール)。軍から秘密作戦への参加を求められる。狙いは「ヒラン軍の壊滅」。報酬は「恩赦」「10万ドル」。コーディーはCIAのフレッチャー(ウィリアム・ホープ)、かつての部下ヘンリー(ヴィニー・ジョーンズ)らと共にウルグアイへ。

③アクション
コーディーらの戦闘が見せ場。ヒランの秘密基地での戦闘(戦車 vs. セガール、ほか)、潜水艦での戦い、米軍によるミサイル攻撃、カーチェイス、オペラ劇場での戦闘、逃走するレイダーとの対決(ヘリ vs. セガール)など。

4.感想
沈黙の追撃』というタイトル。「敵を追う」のが「セガール映画」。このタイトルでは内容がわからない(『沈黙の洗脳』だったらよかった?)。今回のテーマは「マインドコントロール」。科学者レイダーはハッキリ言って大した敵ではありません(「ヒラン将軍」はなかなかのザコキャラだった)。しかし、この男がコントロールするのは軍人。腕の立つ者を洗脳して自在に操る。コーディーが部下を失いながら、レイダーおよびその協力者を追い詰めるシーンが見せ場。「使い捨て」にされるコーディー。「軍やCIAは信用できない」という「セガール映画」らしい作品でもあります。アクションに注目の内容ですが、個性的なシーンも。フレッチャーを置き去りにするシーン、マヤ遺跡、レイダーの研究室、悪党の最期。「洗脳シーン」が『時計じかけのオレンジ』に似ているような気がする映画。戦車、ミサイル、ヘリを使ったアクションに特に注目です。)

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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イントゥ・ザ・サン(Into the Sun)

1.ストーリー
CIAが東京でのテロ事件を捜査する。
(2005年公開)

2.キャスト
スティーヴン・セガール(CIA)
コロッケ(芸人)
寺尾聰(大物)
伊武雅刀(大物)
大沢たかお(ギャング)

3.注目のシーン
①主役
CIAのトラビス(スティーヴン・セガール)。ムチャなところもある男で、刀の達人でもある。ミャンマーのゴールデントライアングルでの任務で女性を助けて銃撃戦になったことも。東京で外国人排斥の街頭演説をする東京都知事の鷹山が射殺される事件発生。テロ関連はすべて調査するという理由でCIAが乗り出す。東京に詳しいトラビスが「FBI」として東京で捜査を開始する。

②悪役
日本のギャングが中国人結社と結託。そのリーダーであるクロダ(大沢たかお)は薬物で荒稼ぎ。アメリカ市場に進出する野望を持つ。外国人と手を組むことを快く思わない古い親分たち(伊武雅刀ら)はクロダを嫌うが、先制攻撃され、劣勢。

③キャラ
トラビスと組んで捜査するFBIのマック(マシュー・デイビス)。政財界の大物である松田(寺尾聰)。トラビスと将来を約束するナヤコ(山口佳奈子)。

④アクション
ガラの悪い連中をトラビスがしばくシーンが見せ場。ワザと肩をぶつけて因縁をふっかけてきたチンピラにセガール拳、クロダのアジトでの戦い、クロダの隠れ家での戦い(刀、銃、ハシを使う)。残酷シーンに要注意。

4.感想
セガールがガラの悪い東京で悪い連中をぶっ飛ばすシーンが見せ場の映画。犯罪者がのさばる日本。警官は何の役にも立ちません(セガールの方が「治安対策」として有効?)。セガールの日本語にも注目(「ちょっと待っててネ」「あほなこと言うな」「(針千本)の~ます」「スシ食べて(?)」など)。エンドロールのキャスティングには「CAST Club MC KOROKKE」とある。コロッケが「野口五郎のモノマネ」をする芸人役で登場(おなじみ「鼻に指を入れて口に」のばっちいネタ、「五木ひろしロボット」ほか)。「Club MC」というのはなかなかカッコいい肩書き。でもアメリカ人には「野口五郎のモノマネ」なんて理解不能だろうから、これは日本人向けの作品かな?  「中国人結社のボス」役でケン・ロージャッキー・チェンボディガード。ジャッキー映画にも出演)。汚い言葉を使う日本の悪党たちのガラの悪さにはうんざりしますが、刀を使ったアクション、ラストの後始末のシーン、コロッケなど見せ場を盛り込んだハードな内容です。

(予告編:YouTubeより)

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