「鉄板映画:人気スター映画のブログ」核テロを狙う過激派を秘密工作員が追う『撃鉄2 -クリティカル・リミット-』、金庫破りの男が犯罪組織のワナに落ちる『沈黙の脱獄』を紹介します。
『撃鉄2 -クリティカル・リミット-』(Black Dawn)
1.ストーリー
核テロを企む過激派を秘密工作員が追う。
(2005年公開)
2.キャスト
スティーヴン・セガール(秘密工作員)
タマラ・デイヴィス(CIA)
ティモシー・カーハート(CIA)
3.注目のシーン
①主役
『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』(2002年)の続編。再び「謎の男」ジョナサン・コールド(スティーヴン・セガール)が登場。その正体が本作で明らかに。ユタ州の連邦拘置センターに医者になりすまして潜入するコールド。ある重罪人を脱走させる。その男は過激派と組んでおり、コールドの狙いは連中を一網打尽にすること。
②悪役
ロシアの過激派。リーダーをアメリカに殺害された報復として核装置を入手し、ロサンゼルスを吹っ飛ばそうとしている。その核装置を手配するのは先ほどの重罪人、その弟、手下たち。核研究所に勤務し、プルトニウムをコッソリ研究所から持ち出す「謎の男」マッケイブもワル仲間の一人。
③キャラ
上司グリアー(ティモシー・カーハート)の命令で悪党を監視するCIAのスチュアート(タマラ・デイヴィス)。コールドの元部下でもある。悪の兄弟を監視していたところ、死んだと思われていたコールドが現れて驚く。
④アクション
ガンアクション、カーアクション、爆発シーンが見せ場。敵はそれほど強くない。ただ、スチュアートが「未熟なエージェント」ということでコールドがフォローのため、ピンチになったりする。
4.感想
『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』では「フリーの仕事屋」だったジョナサン・コールド。その正体が明らかに。セガールが危険な過激派と対決するサスペンス風味のアクション作。銃を使ったアクションが中心。注目は「女版セガール」といった感じの「スチュアート」というキャラ。どんな活躍をするか? 一作目もそうでしたが、この二作は意味がわからない演出があります。一作目は悪党同士の関係がわかりにくかった。この二作目は「CIA」が謎。CIAには派閥があって、悪事を働く連中がいる。そいつが今回の黒幕。しかし、なぜ黒幕はロスで核テロを起こそうとしたのだろう? 結局、最後までその理由がわからなかった(わかっていないのは私だけ?)。セガール映画では悪役になることが多いCIA。今回も暗躍。トラックを使ったアクション、最後の壮絶な爆発。核物理学者がこっそりプルトニウムを持ち出すシーン&その手段にも注目。コールド&スチュアートのアクションシーンが見せ場の映画です。
ティモシー・カーハート:『ピンク・キャデラック』『テルマ&ルイーズ』『ビバリーヒルズ・コップ3』ほか。
(予告編:YouTubeより)
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『沈黙の脱獄』(Today You Die)
1.ストーリー
金庫破りの男が犯罪組織のワナに落ちて・・・。
(2005年公開)
2.キャスト
スティーヴン・セガール(金庫破り)
マリ・モロウ(妻)
トレッチ(囚人)
サラ・バクストン(DEA)
ニック・マンキューゾ(DEA)
3.注目のシーン
①主役
金庫破りのハーラン・バンクス(スティーヴン・セガール)。悪党の金庫から金品を盗んで貧しい人に分け与える義賊。妻ジェイダ(マリ・モロウ)の勧めもあり、足を洗う。ある日、「現金輸送車を運転するだけ」の仕事を怪しい男マックス(ケヴィン・タイ)から依頼されて・・・。
②悪役
サスペンスなストーリー。輸送車を運転するハーランだが、警備員ブルーノ(ロバート・ミアノ)が他の警備員を撃ち、ハーランを脅す。狙いは輸送車の大金を奪うこと。それは誰の命令によるものなのか?
③キャラ
刑務所に送られたハーラン。消えた輸送車の大金をハーランが持っていると考える囚人どもがハーランを脅す。アイス・クール(トレッチ)もその一人。ハーランから大金を回収したいDEA(麻薬取締局)のサンダーズ、その部下レイチェル(サラ・バクストン)。
④アクション
ガンアクション(敵の武器を奪って反撃、ほか)、カースタント(現金輸送車とパトカーのカーチェイスではパトカーがコロコロ転がる)、犯罪者同士の抗争(「黒竜会のミン・リー」なんてキャラが登場)、爆発シーンが見せ場。ハーランがカネを隠し持っていることを疑う連中が彼を攻撃。ナイフ男相手に素手で応戦するシーンが良かった。
4.感想
セガールが犯罪者「ハーラン」の役。足を洗おうとして悪党のワナに落ちるハーラン。そして、ワナにハメた奴を捜すため、脱獄。黒幕を追い詰める。事件の真相は? アクションを楽しむ映画。銃を使ったアクションとセガール拳が見せ場。ストーリーが売り物のサスペンスな内容なのであまり説明できません。アクションは迫力があって良かった。しかし、ちょいちょいツッコミどころが。正直なところ、敵キャラは「小賢しいタイプ」で大したことなかった。「カンフーでハーランに挑む男」なんかが出てきて、素手でバチバチやり合うのかと思ったら、銃でアッサリ始末。「黒魔術」がどうのこうのといった話もあんまり関係ナシ(何やったんや)。脱獄して追われている犯罪者ハーラン&アイス・クールが比較的自由に町を車で走ったりする(警察は何もしていないようだ)。余裕タップリで小賢しくヘリで逃亡しようとする悪党(その末路は?)。黒幕と犯罪者の関係もわかりにくかった(仲間割れ?)。アクション(脱獄シーン、ほか)、ツッコミどころ、黒人の店、オチに注目の作品です。
(予告編:YouTubeより)
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