「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:スティーヴン・セガール特集(16)「ばっちいゾンビ&ワガママ令嬢」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」「ハンター」がウイルス感染者を始末する『斬撃 ZANGEKI』、元刑事が恩人の娘をガードする『沈黙の逆襲』を紹介します。

『斬撃 ZANGEKI』(Against The Dark)

1.ストーリー
「ハンター」がウイルス感染者を始末する。
(2009年公開)

2.キャスト
スティーヴン・セガール(ハンター)
タノアイ・リード(ハンター)

3.注目のシーン
①主役
「謎のウイルスで人間が凶暴化した世界」が舞台。ウイルス感染者を始末する「ハンター」のタオ(スティーヴン・セガール)。病院を捜索。生存者を捜すと共に剣と銃で感染者を倒していく。相棒のタガート(タノアイ・リード)も強い男で、大勢の感染者相手にハードな格闘を展開。

②キャラ
病院で生存を試みる6人。建物の中には感染者が大量にいる。トイレや一見静かな部屋でも油断できない。

③アクション
タオ、タガートといった「ハンター」が銃や剣、時には爆発物で感染者を倒すシーンが見せ場。軍によるウイルス汚染地域への空爆シーンも迫力(CGっぽいけど)。

4.感想
多くの凶暴なウイルス感染者が潜む病院。ハンターと生存者が協力しながら感染者を始末して病院から脱出しようとする。彼らは生き残ることができるのか?  病院を舞台にしたセガール版『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』。ジョージ・A・ロメロの作品に出てくるゾンビは「宇宙からの怪光線」で死者が甦るというものですが、『バイオハザード』がヒットしてからというもの、「ゾンビ」とは「ウイルスで凶暴化した人間」ということで、死人ではないんですね。しかし、内容は微妙。妙に残酷、というか不潔な映像が多い。画面が暗いシーン(「夜に起こった出来事」を描いた映画)が多いため、ちょっと見づらいシーンも。ツッコミどころもちょいちょい。噛まれたら危険な感染者がいっぱいなのに女性キャラは肌の露出が目立つ薄着、「生存者がほとんどいない世界」であるにもかかわらず軍人は普通に生存、ヘンに油断かまして襲われる生存者たち、など。結局、「セガールの剣術」を見せたい映画。いわゆる「殺陣」に興味がある人向けの作品。ただし、残酷シーンには要注意です。

(予告編:YouTubeより)

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沈黙の逆襲(THE KEEPER

1.ストーリー
元刑事が恩人の娘をガードする。
(2009年公開)

2.キャスト
スティーヴン・セガール(元刑事)
リーズル・カーステンス(元上官の娘)
ステフ・デュヴァル(元上官)
アーロン・シヴァー(ボクサー)
ルース・レインズ(悪党)

3.注目のシーン
①主役
ロサンゼルス市警の刑事ローランド(スティーヴン・セガール)。犯罪捜査中に相棒に撃たれ、重傷。病院で襲撃されるが何とか撃退。退院。リハビリ(ナイフ投げの特訓)する日々だが、市警から「引退命令」。そんなとき、元上官コナー(ステフ・デュヴァル)からの依頼。娘ニキータ(リーズル・カーステンス)が襲撃され、誘拐未遂。彼女のボディーガードになってもらいたいという。

②悪役
コナーの娘ニキータを誘拐しようとする連中。黒幕はジェイソン・クロス(ルース・レインズ)という男で、コナーとは幼なじみ。クロスは何が狙いでニキータをさらうのか?

③キャラ
キャラ設定にやや問題がありそうな映画。元上官コナー。「ローランドを信用している」と言うわりには「重要な秘密」を隠している。ニキータは狙われているにもかかわらず、クラブで遊びまくる。ニキータの彼氏でボクサーのメイソン(アーロン・シヴァー)は女好きでクスリもやる奴。しかもニキータを普通に裏切る。ローランドが気の毒になってくる状況の中、ローランドに協力するメキシコ人女性とその身内は信用できるキャラ。

④アクション
ローランドがクロス一味と戦うシーンが見せ場。路上、レストラン、クロスの牧場といった場所でガンアクション、カースタント(車で襲撃者を跳ね飛ばす荒っぽいシーンも)、爆発シーン。セガール映画らしい素手での格闘シーンもあります。

4.感想
セガール版『ボディーガード』。ボディーガード役に挑戦。狙われているのに遊びに出かけようとするニキータ。そんな困った女を守るために苦労する役どころ(ケビン・コスナーも同じような苦労をさせられていましたね。パクり?)。(冒頭で)思いっきり撃たれたローランドがリハビリの末、復活する。そのパターンはどこかで見たことがある。セガール主演二作目『ハード・トゥ・キル』(1990年)。過去作のアイデアケビン・コスナー『ボディーガード』を合体させた内容。キャラ設定とストーリーに問題がありますが、凄腕のセガールがボディーガードを演じるというアイデアは良いのではないかと。アクションが見せ場の映画。『沈黙の逆襲』という相変わらず内容を想像しづらいタイトル。『沈黙のボディーガード』にすればよかったのに。

(予告編:YouTubeより)

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