「鉄板映画:人気スター映画のブログ」人類を滅亡寸前まで追い込んだウイルスを囚人が過去に戻って調査する『12モンキーズ』、テキサスの小さい町で2つのギャングが抗争する『ラストマン・スタンディング』を紹介します。
『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)
1.ストーリー
ウイルスが人類を滅亡寸前まで追い込んだ絶望的な未来。囚人が過去に戻ってウイルスが広がった原因を調査しようとするが・・・。
(1995年公開)
2.キャスト
ブルース・ウィリス(囚人)
マデリーン・ストウ(精神科医)
ブラッド・ピット(ヘンな奴)
3.注目のシーン
①主役
ウイルスですっかり荒廃した未来が舞台。刑務所の囚人コール(ブルース・ウィリス)。屋外で生物を採取する作業。そして「ウイルスが世界中に拡散した原因」を調査するため、過去へ。
②1990年
ボルティモアに送られたコール。留置所から病院送り。そこで精神科医のライリー(マデリーン・ストウ)、患者のジェフリー(ブラッド・ピット)と出会う。ジェフリーはなかなか「ぶっ飛んだ奴」。
③1996年
再びコールがボルティモアへ。再会したライリーを強引に連れて「12モンキーズ」の謎を追う。そして最後はウイルスを追って空港へ。
4.感想
「未来を描いた映画」は悲惨なものが多い。戦争、ウイルス、天変地異で世界が激変、など。この『12モンキーズ』(トウェルブ・モンキーズ)は「ウイルス」がテーマの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。暗い未来からやってきたコールが1990年と1996年の世界でウイルスを追う。コールはケガ、薬物の影響でいつもフラついているキャラ。そのためブルース・ウィリスらしい楽しい雰囲気がない作品。その分、ブラッド・ピット演じる(ぶっ飛んだ)キャラクターに注目(いつも格好いい役ばかりではないのがピットのいいところ)。未来の凍りついた世界、動物たち、ラストのオチ(空港のシーン)に注目。ストーリー展開を見守る映画です。
(予告編:YouTubeより)
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『ラストマン・スタンディング』(Last Man Standing)
1.ストーリー
2つのギャングが抗争するテキサスの小さい町に一人の男が現れて・・・。
(1996年公開)
2.キャスト
ブルース・ウィリス(流れ者)
カリーナ・ロンバード(女)
クリストファー・ウォーケン(ギャング)
ブルース・ダーン(保安官)
3.注目のシーン
①主役
誰かに追われてテキサスの小さな町ジェリコにやってきたジョン・スミス(ブルース・ウィリス)。早速、妙なチンピラが因縁をつけに来て、車を壊される。被害を届け出ようとするが、保安官のガルト(ブルース・ダーン)は無気力。
②悪役
そんな小さい町を荒らしているのはドイルとストロッジの2組のギャング集団。共に酒の密売で荒稼ぎしている。ストロッジはイタリア系で、背後には大きな組織。しかし、ドイルの方には無慈悲な殺し屋ヒッキー(クリストファー・ウォーケン)がいるため、ストロッジもうかつに手を出せない。
③キャラ
ドイルに囲われている女フェリーナ(カリーナ・ロンバード)。バカな夫のせいで娘と離ればなれになった経緯。ストロッジの女ルーシー(アレクサンドラ・パワーズ)はジョンと関わったため、エラい目に。
④アクション
凄腕のジョン。二丁拳銃でチンピラどもを軽く始末。ドイルとストロッジの双方を手玉に取ってカネをせしめようとするが、そうはイカのドンブリ。とっ捕まって散々な目に。監禁されたが、脱出。ドイル&ヒッキーと決着戦。ドイルがストロッジの組織を無慈悲に攻め滅ぼすシーンも迫力。
4.感想
ウィリスが渋いキャラの二丁拳銃男を演じる傑作。黒澤明の『用心棒』を基にしたブルース・ウィリス版『用心棒』(クリント・イーストウッド版は『荒野の用心棒』(1964年))。メキシコから酒を仕入れて儲ける2組のギャング。ウィリス演じるジョンが両組織の対立を利用してカネを手に入れようとする。うまくいくかどうか? 注目はクリストファー・ウォーケン。役どころ&あの独特の表情に注目(ヒッキーが愛用する大型銃も実に個性的)。ストーリー展開を楽しむ映画です。
(予告編:YouTubeより)
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