「鉄板映画：人気スター映画のブログ」農場主が畑に野球場を作る『フィールド・オブ・ドリームス』、領土を奪われた領主の息子が父の敵を討とうとする『ロビン・フッド』を紹介します。
『フィールド・オブ・ドリームス』（Field of Dreams)
１．ストーリー
畑から聞こえる謎の声に動かされて農場主が畑に野球場を作る。
（1989年公開）
２．キャスト
ケビン・コスナー（農場主）
エイミー・マディガン（妻）
ティモシー・バスフィールド（義兄）
レイ・リオッタ（野球選手）
ジェームズ・アール・ジョーンズ（作家）
バート・ランカスター（老医者）
３．注目のシーン
①主役
アイオワ州でコーン畑を経営するレイ・キンセラ（ケビン・コスナー）。畑での作業中、「それを作れば彼はやってくる」という謎の声を聞く。さらに「彼の苦痛を癒せ」とも。とうもろこしを刈り取り、野球場を作るレイ。近所の住民は「レイは変になった」と白い目で見る。
②キャラ
キャラクターの魅力で勝負する映画。レイを信じる妻アニー（エイミー・マディガン）と娘カリン。妹アニー一家を心から心配するマーク（ティモシー・バスフィールド）。すっかり人間不信になった作家のテレンス（ジェームズ・アール・ジョーンズ）。レイが作った球場に現れる野球選手たち（レイ・リオッタら）。老医者グラハム（バート・ランカスター）。
③野球選手
レイ・リオッタ演じる「"シューレス・ジョー"・ジャクソン」。実在の選手で、実力があったが、ワールドシリーズで行われた八百長『ブラックソックス事件』に関与したとして永久追放処分になった。「シューレス（靴なし）」と呼ばれるようになったのは、マイナーリーグ時代に新しいスパイクが足に合わなかったため、スパイクを履かずに靴下のままプレイしたことによる。しかし、スパイクを履かなかったのはその1日だけ。その後もずっと「シューレス」と呼ばれたことを本人は快く思っていなかったという。
４．感想
満たされない想いを持って生きてきた農場主が「声」を聞いて人生が変わっていく不思議な映画。「幽霊」の話。アメリカ映画で「ゴースト」と言えばヘンな化け物が出てくるアクション、コメディ、ホラーだったりしますが、この作品は「人の心」に訴える内容。アイオワの農場主が「それを作れば彼はやってくる」という謎の声を聞いて野球場を作る。そして球場に一人の男が現れ、多くの野球選手が試合を楽しむ。彼らは一体何者なのか？ レイと彼らに何の関係が？ 悩める人たちが登場する映画。悔いを残して亡くなった人たち、過去を悔いる農場主、過去のことを忘れたい作家。彼らの「夢」がアイオワ州のコーン畑で実現。オススメのシーンは、レイが「謎の声」を聞くシーン、PTA会合でのアニー（かわいいシャドーボクシングにも注目）、レイとテレンスが初めて会うシーン（警戒してドアを開けないテレンス）、老医者グラハムの夢、野球選手たちの姿が見えないマーク（「信じる者」にしか見えない、という設定）、試合、「彼」とキャッチボール、ほか。「悔いのない人生を送ること」を勧める映画。多くの人に観てもらいたい名作です。
ケビン・コスナーの野球映画：『さよならゲーム』『フィールド・オブ・ドリームス』『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』。
野球映画：金欠球団「クリーブランド・インディアンス」の活躍を描いた『メジャーリーグ』三部作もオススメです。
（作品情報：各種資料より）
・トム・ハンクスはレイ・キンセラ役のオファーを断った
・日本では当初、『とうもろこし畑のキャッチボール』という邦題で公開される予定だった
・撮影のために作られた野球場はその後も保存され、実際の試合に使用されている
（予告編：YouTubeより）
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『ロビン・フッド』（Robin Hood、Prince of Thieves)
１．ストーリー
領土を奪われた領主の息子が父の敵を討とうとする。
（1991年公開）
２．キャスト
ケビン・コスナー（領主の息子）
メアリー・エリザベス・マストラントニオ（幼なじみ）
クリスチャン・スレーター（森に住む青年）
アラン・リックマン（代官）
モーガン・フリーマン（ムーア人）
？（超大物俳優）
３．注目のシーン
①主役
今から800年前が舞台。英国人のロビン（ケビン・コスナー）。十字軍に参加してエルサレムで捕らわれの身に。ムーア人のアジーム（モーガン・フリーマン）と共に脱出し、ようやく帰国。しかし、故郷は激変。悪がはびこる町に。一体何があった？
②悪役
町を仕切るのは代官（アラン・リックマン）。彼のいとこであるガイ（マイケル・ウィンコット）、占い師の魔女モーティアナにバックアップされている。
③キャラ
幼なじみのマリアン（メアリー・エリザベス・マストラントニオ）と再会したロビンだが、代官に追われて森へ逃走。森に住む人々との出会い。そのうちの一人ウィル（クリスチャン・スレーター）という男はなぜかロビンに敵対的。
④アクション
ロビンの戦いが見せ場。森の人々を率いて代官軍に反乱。ケルト人が登場するシーンにも注目されたい。
４．感想
ケビン・コスナーが悪に立ち向かう娯楽アクション時代劇。戦闘シーンの迫力で勝負するシリアスなストーリーですが、作風はコミカル。大変な苦労をした後に帰国したロビン。故郷を支配するのは邪悪な代官と占い師。弓の名人ロビンと森の仲間たちが協力し、代官の支配に立ち向かう。ラストにあの超大物俳優が登場。「アジーム」というキャラ＆能力、代官のイカレっぷり、古代の衣装など個性的な演出・キャラ設定が多い傑作です。
（予告編：YouTubeより）
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