「鉄板映画：人気スター映画のブログ」コメディアン志望の男が有名タレントにつきまとう『キング・オブ・コメディ』、あるギャングの半生を描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を紹介します。
『キング・オブ・コメディ』（The King of Comedy)
１．ストーリー
コメディアン志望の男が有名タレントにつきまとう。
（1982年公開）
２．キャスト
ロバート・デ・ニーロ（コメディアン志望）
サンドラ・バーンハード（追っかけ女）
ジェリー・ルイス（人気タレント）
３．注目のシーン
①主役
コメディアン志望のルパート・パプキン（ロバート・デ・ニーロ）は妙な奴。スターになって活躍する姿を妄想したり、人気タレントのジェリー（ジェリー・ルイス）に自分を売り込んだり。
②キャラ
そんなタレント志望の連中にはウンザリのジェリー。売り込みに来るのは、大概は才能が無いのに「ウケるはず」と勘違いした連中。定番の文句でパプキンを追い返す。ジェリーの熱心なファンであるマーシャ（サンドラ・バーンハード）は実に個性的な奴（表情がヤバイ）。
③努力
何とかコメディの才能を認められたいパプキン。自作のテープを作ってジェリーの事務所や自宅に押し掛ける。しかし、全て空振り。そこでマーシャと組んでジェリーを誘拐。その「身代金」とは？
４．感想
デ・ニーロが熱心過ぎるストーカーを演じる作品。芸能人になりたいパプキン。しかしながら、あんまり面白くない男。無駄な努力や妄想。憧れのスターに強引に自分を売り込むが・・・。（才能はともかく）パプキンという男の「努力」に注目の映画。とてもしつこいパプキン（売り込み攻勢。スターの自宅にまで）。それなのに名前をわざとらしいぐらいジェリーのスタッフに間違えられる（「パンプキン」呼ばわり）。そしてジェリー誘拐。その結末は？ 「ストーカー映画」ですが、思わず笑ってしまうシーンも（顔をもまれたデ・ニーロがちょい変顔に。「あの人」がテープでぐるぐる巻きに。ほか）。人気スターの冷たさ（ファン向けの顔、本音の違い）、『ハドソン・ホーク』でおなじみのサンドラ・バーンハードの怪演にも注目。公開当時「エンディングシーン（自伝を出版したり、ステージに立ったりするほどのスターになったパプキン）は現実なのかパプキンの妄想なのか」というのが話題になったりしたこともある個性的な作品です。
（作品情報：各種資料より）
・スコセッシ監督の両親も出演している
・メリル・ストリープはマーシャ役のオファーを断った（ちょっと残念？）
（予告編：YouTubeより）
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』（Once Upon a Time in America)
１．ストーリー
あるギャングの半生。
（1984年公開）
２．キャスト
ロバート・デ・ニーロ（ギャング）
ジェームズ・ウッズ（ギャング）
ジョー・ペシ（ギャング）
バート・ヤング（ギャング）
ジェニファー・コネリー（少女）
３．注目のシーン
①主役
ニューヨークギャングのヌードルス（ロバート・デ・ニーロ）を描いた映画。少年時代。周辺には妙な連中（男好きのペギー、悪徳警官）。少女デボラ（ジェニファー・コネリー）の美しさに憧れる。マックスという少年が近所に引っ越してきてヌードルスの人生が動き出す。ギャングとの付き合い、「共同基金」設定、犯罪者バグジーとのトラブル。
②成人
青春を棒に振ったヌードルス。出所をマックス（ジェームズ・ウッズ）らが出迎える。成功した仲間たち。ギャングの大物フランキー（ジョー・ペシ）やジョー（バート・ヤング）ともうまくやっている。ダイヤ強盗に加わるヌードルス。しかし、「禁酒法の廃止」という時代の変化。連邦準備銀行を襲撃する計画を立てるが・・・。
③35年後
町に戻ってきたヌードルス。仲間の墓参り、デボラとの再会。そして、意外な事実を知る。
４．感想
229分の長編。デ・ニーロが若い頃と老年期を演じる。あるギャングの少年時代から現在まで。昔のアメリカ（ニューヨークの町）、人間関係（特にヌードルスとマックス）、少女時代のデボラ（美しい）、ストーリー展開に注目。また、ラストシーンで何があったのかがよくわからないことでも有名（想像で補うのだと思う）。古い時代のアメリカに興味がある人にオススメの映画。ただし、バイオレンスなシーン（荒っぽいギャングの仕事）には要注意です。
（予告編：YouTubeより）
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