「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:ロバート・デ・ニーロ特集(5)「伝説のアル・カポネ&賞金稼ぎ」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」財務省の役人&シカゴの警官がギャングと対決する『アンタッチャブル』、賞金稼ぎがギャングのカネを横領した男を護送する『ミッドナイト・ラン』を紹介します。

アンタッチャブル(The Untouchables)

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映画チラシ

1.ストーリー
財務省の特別捜査官エリオット・ネス率いる「アンタッチャブル」がギャングのカポネを追い詰める。
(1987年公開)

2.キャスト
ケビン・コスナー財務省の特別捜査官)
チャールズ・マーティン・スミス(財務省の特別捜査官)
アンディ・ガルシア(警官)
ショーン・コネリー(警官)
ビリー・ドラゴ(殺し屋)
ロバート・デ・ニーロ(ギャング)

3.注目のシーン
①主役
財務省の特別捜査官エリオット・ネス(ケビン・コスナー)。1930年のシカゴはギャングの全盛期。密造酒をめぐる争いに少女が巻き込まれる事件も発生。ネスは町にはびこる密造酒を一掃しようとする。

②悪役
シカゴを仕切るギャングのカポネ(ロバート・デ・ニーロ)。裏切り者を野球のバットで始末する残酷な男。多額の収入があり、豪勢な暮らしをしているが納税はほとんど(全く?)していない。配下の用心棒(ビリー・ドラゴ)もまた冷酷な奴。そんなカポネに買収されている判事や警官も立派な悪役。

③キャラ
汚職警官による情報漏れで密造酒の取り締まりが不発に終わってしまうネス。腐った気分でいたところ、ベテラン警官マローン(ショーン・コネリー)と出会う。マローンはシカゴでは少数派のクリーンな警官。若手警官ストーン(アンディ・ガルシア)をスカウトし、財務省から出向してきたウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)もネスに協力。これで「アンタッチャブル」の四人がそろった。

④アクション
緊迫感とアクションの映画。アクションは結構過激。カナダでの死闘、野球のバットが使われるシーン、エレベーターでの惨劇、マローンの自宅での銃撃戦、裁判所の屋上でネスが殺し屋を追い詰めるシーン、駅での銃撃戦、など。

4.感想
見所が実に多い作品。ストーリーはおなじみ。「アンタッチャブル」とギャングの戦い。1930年は腐敗しきったシカゴ警察及び裁判所がギャングを守っていた時代。ネスはどんな手段でカポネを追及するのか? ネスとマローンが橋で出会うシーン、マローンがワザと侮辱してストーンを試すシーン、カポネを裁く法廷のシーンなどがオススメの見せ場。ただし残酷シーンには要注意。大物スターの魅力・個性にあふれる映画(デ・ニーロは「カポネ」を演じるために髪を抜いて役作りしたとか)。(少しだけですが)コミカルなシーンもある傑作です。

作品情報:各種資料より
・実話とは全然違うらしい(この映画はフィクション、と言ってもいいぐらい)
・デ・ニーロは別の映画への出演が決まっていたので太ることができず、ボディスーツを着用し、顔だけ太らせて撮影に挑んだ(顔だけ? どうやって?)

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『ミッドナイト・ラン』(Midnight Run)

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映画チラシ

1.ストーリー
賞金稼ぎが「ギャング&FBIに追われている男」をロスまで護送しようとする。
(1988年公開)

2.キャスト
ロバート・デ・ニーロ(賞金稼ぎ)
チャールズ・グローディン(会計士)
ジョン・アシュトン(賞金稼ぎ)
デニス・ファリーナ(ギャング)
ヤフェット・コットー(FBI)

3.注目のシーン
①主役
賞金稼ぎのウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)。保釈保証業者に頼まれて「デューク」と呼ばれる男(チャールズ・グローディン)を捕らえ、ロスまで護送しようとする。ウォルシュは元警官。簡単にデュークを捕らえ、飛行機に乗せる。後は飛行機が着くのをのんびり待つだけと思われたが・・・。

②悪役
ギャングのセラノ(デニス・ファリーナ)。ウォルシュと過去に因縁があった男。会計士のデュークにカネを横領されて頭に来ており、ウォルシュとFBIよりも先にデュークを見つけて制裁しようと考えている。

③キャラ
デュークを早く捕らえたい保釈保証業者。ウォルシュが護送に手こずったため、ウォルシュの同業者マービン(ジョン・アシュトン)にも依頼。そのため、ウォルシュはマービンと「デュークの奪い合い」をするハメに。同じくデュークを追うFBIのモーズリーヤフェット・コットー)、セラノのドジな手下二人組。ウォルシュの別れた妻と娘はささやかながらウォルシュをバックアップ。

④アクション
ロスに向かうウォルシュ&デュークをFBI、マービン、ギャングが追うシーンが迫力&コミカル。銃撃戦にカーチェイス。どこか抜けたマービンがウォルシュに殴られたり、してやられたりするシーンが楽しい。

4.感想
ストーリーはとてもシンプル。賞金稼ぎがギャングのカネを横領した男をロスまで護送する、というもの。ところが多くの妨害が入るうえ、デュークはヘンに知恵があり、小賢しく逃げようとする。そのせいでウォルシュは苦労したり、逆に助かったり。賞金稼ぎと会計士のコンビによる一風変わったバディムービー。遠回りしている間に金欠になったり、ギャングに追跡・銃撃されたりする二人の珍道中。アクションシーンにもコミカルな演出が入っているため楽しく鑑賞できます。ウォルシュの仕事ぶり&同業者マービンの妨害、セラノの手下のドジっぷり、ウォルシュとFBIのモーズリーのやりとり、ウォルシュ&デュークが食堂から20ドル札を巻き上げるシーン、空港でのウォルシュとセラノ、などがオススメのシーン。「おもしろキャラ」はマービン&セラノの手下二人組。ウォルシュのパンチを食らったり、ギャング相手に欲かいてドジったりするマービン。やらかしてセラノに怒られる手下二人組。ウォルシュに出し抜かれるFBIのモーズリーも楽しい(身分証を勝手にウォルシュに使われてイライラ)。キャラが楽しい映画。悪役もユーモラスなので安心して鑑賞できる娯楽作です。

作品情報:各種資料より
・『ミッドナイト・ラン』とは「一晩で終わる簡単な仕事」の意味
・デ・ニーロは本物のバウンティハンター(賞金稼ぎ)と行動を共にして仕事ぶりを研究した

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ジョン・アシュトン:『ビバリーヒルズコップ』シリーズ、『恋しくて』。
ヤフェット・コットー:『007 死ぬのは奴らだ』での怪演で有名。
デニス・ファリーナ:『野獣捜査線』でチャック・ノリスと共演。『スリー・リバーズ』ほか。

(予告編:YouTubeより)

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