「鉄板映画：人気スター映画のブログ」熱心すぎる野球ファンがスター選手に取り憑かれる『ザ・ファン』、少年院で虐待された過去がある青年たちが復讐しようとする『スリーパーズ』を紹介します。
『ザ・ファン』（The Fan)
１．ストーリー
熱心すぎる野球ファンがスター選手に取り憑かれてしまい・・・。
（1996年公開）
２．キャスト
ロバート・デ・ニーロ（野球ファン）
ベニチオ・デル・トロ（選手）
ウェズリー・スナイプス（選手）
３．注目のシーン
①主役
ギル・レナード（ロバート・デ・ニーロ）。ナイフのセールスマン。別れた妻子がおり、元妻はレナードを嫌悪。熱心すぎる野球ファンであるレナードは「ジャイアンツ」に移籍したレイバーン（ウェズリー・スナイプス）を応援。レイバーンとラジオで会話したことでますますレイバーンに熱を上げる。
②野球
高額の移籍料で「ジャイアンツ」入りしたレイバーンだが、不審。スランプのレイバーンとは対照的に好調なプリモ（ベニチオ・デル・トロ）。二人には「背番号」に関する確執もある。
③異常さ
レイバーンに活躍してもらいたいレナードはプリモを敵視。そして、サウナでの惨劇。レイバーンの「ファンはどうでもいい」の言葉に動揺するレナード。レイバーンの息子を誘拐し、レイバーンへある要求。ジャイアンツの試合。雨中で事件が起こる。
４．感想
デ・ニーロが気が短い男を演じるサスペンス。レナードとかいう奴（他の客とケンカしながら野球観戦、セールスの相手に悪態）。子供にとってはそんなに悪い父親には見えないが、別れた妻・仕事関係者には嫌悪されている。仕事はあまりうまくいっていない。家族関係もよろしくない。好きな野球選手も不調。ストレスが頂点に達し、サウナでとんでもないことをやらかす。その後は自分でも自分を止められない感じに。ストレスを押さえ過ぎ、それが他人にとって理不尽な形で爆発してしまう様子を描いたスリラー。「何かにのめり込みすぎる人」に観てもらいたい作品。どこかで「我に返る」ことができないとレナードみたいになってしまうかも。スポーツ選手の悩みにも注目です。
（予告編：YouTubeより）
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『スリーパーズ』（Sleepers)
１．ストーリー
少年院で虐待された過去がある青年たちが法廷で復讐しようとする。
（1996年公開）
２．キャスト
ブラッド・ピット（検事補）
ケヴィン・ベーコン（看守）
ダスティン・ホフマン（弁護士）
ロバート・デ・ニーロ（神父）
３．注目のシーン
①過去
1966年、マンハッタン。四人の少年シェイクス、マイケル、トミー、ジョン。ボビー神父（ロバート・デ・ニーロ）。街を仕切るボス、キングベニー。ホットドッグ屋とつまらないトラブルを起こしてしまう四人組。少年院送り。看守のノークス（ケヴィン・ベーコン）らからの虐待。看守とのフットボール試合で活躍した少年リゾが悲惨な目に。
②現在
1981年。マフィアになったトミーとジョン。ノークスを殺害。検事補になっていたマイケル（ブラッド・ピット）が「ノークス事件」を担当し、トミーとジョンを密かにバックアップ。被告側の弁護士としてスナイダー（ダスティン・ホフマン）。法廷でボビー神父が証言。そして判決。
４．感想
デ・ニーロら大物スターが登場するシリアスな実話もの映画（「作り話」というウワサもあり）。つまらないバカなイタズラをした四人の少年たちが少年院で地獄の経験をする。大人になってその怒りが爆発。復讐を試み、そして法廷へ。その結末は？ 裁判のシーン、卑劣な看守たちの末路、裁判後の四人に注目の悲しい映画。「スリーパーズ」とは「少年院上がりの人」を意味する、とのこと。デ・ニーロは主役ではありませんが、存在感がある「元チンピラの神父」を好演。ホフマン演じる「スナイダー」にも注目です。
（予告編：YouTubeより）
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