「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:ロバート・デ・ニーロ特集(12)「ダイバー志望の黒人&法を悪用する連中」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」海軍の黒人がダイバーを目指して努力を重ねる感動的な名作『ザ・ダイバー』、刑事と放火調査官が凶悪事件の犯人を追うサスペンス作『15ミニッツ』を紹介します。

『ザ・ダイバー』(Men of Honor)

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映画チラシ

1.ストーリー
海軍の黒人がダイバーになろうと努力を重ねるが・・・。
(2000年公開)

2.キャスト
キューバ・グッディング・ジュニア(海軍)
アーンジャニュー・エリス(女)
ロバート・デ・ニーロ(潜水士)

3.注目のシーン
①主役
海軍に入隊したカール(キューバ・グッディング・ジュニア)。ケンタッキー州の農家で育ち、小作人の父が苦労するのを見てきた。

②転機
ヘリの墜落事故発生。潜水士のビリー(ロバート・デ・ニーロ)らによる救助活動を見て、カールはダイバーになることを決意。当時海軍では「ダイバーになれるのは白人だけ」という慣習が。ダイバー養成所での人種差別。ビリー教官による厳しい訓練。実習試験。そして卒業式。

③アクシデント
任務中、足に重傷を負ったカール。ダイバーとして復帰を希望するが、却下。ビリーと対話を重ねるカール。そしてカールの復職に関する聴聞会が開かれる。

4.感想
海軍、人種差別、人としての名誉がテーマの実録もの映画。幼い頃から父親の苦労を見てきた黒人カール。「自分の夢」を決して諦めない強い精神の持ち主に。「海軍のダイバーになれるのは白人のみ」という条件に挑戦。そんなカールの姿にビリーの心は大きく揺れる。カールは人種差別、事故といった困難を乗り越えることができるのか? カールの父親の言葉、カールを励ます仲間や家族(アーンジャニュー・エリス)、人種差別されるシーン、迫る敵の潜水艦、聴聞会のシーンなど見所が多い名作です。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『15ミニッツ』(15 Minutes)

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映画チラシ

1.ストーリー
刑事と放火調査官が凶悪事件の犯人を追う。
(2001年公開)

2.キャスト
ロバート・デ・ニーロ(刑事)
エドワード・バーンズ(放火調査官)
カレル・ローデン(凶悪犯)
オレッグ・タクタロフ(凶悪犯)

3.注目のシーン
①悪役
アメリカにやって来たチェコ人のエミル(カレル・ローデン)とロシア人のオレグ(オレッグ・タクタロフ)。かつての仲間を殺害。事件を目撃した女ダフネの命を狙う。

②捜査
刑事のエディ(ロバート・デ・ニーロ)と放火調査官のジョーディ(エドワード・バーンズ)。二人組による事件の現場を検証。ところがTVの密着取材を受ける有名人でもあるエディが二人組に捕らえられてしまう。

③意外な展開
「エディの映像」をメディアに売り込む二人組。しかし、それをめぐって仲間割れ。

4.感想
デ・ニーロが刑事を演じる一風変わった映画。悪党が犯行、警察が捜査、というのはよくあるパターン。しかしながらこの映画は「メディア」「正義をねじ曲げる連中」といったテーマが入って実に個性的な内容になっています。妙な二人組のエミルとオレグ。あくどい犯罪者。捕まりますが、アメリカの司法では言い逃れできます(日本でも?)。そのためシリアスなのに間の抜けた感じがする作品に。捜査官の仕事ぶり、悪党の小賢しい態度、悪徳弁護士(入れ知恵が得意技)の暗躍などが見せ場。楽しめる映画ではありません。「社会の矛盾を問う」作品です。

作品情報:各種資料より
・『15ミニッツ』の意味はアンディ・ウォーホルの言葉「15分あれば誰でも有名人になれる(In 15 minutes everybody will be famous.)」より

(予告編:YouTubeより)

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