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鉄板映画:ロバート・デ・ニーロ特集(13)「彼女のオヤジは元CIAエージェント」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」看護士の男が彼女の実家に挨拶に行くコメディ映画『ミート・ザ・ペアレンツ』、看護士の男が両親を彼女の両親に紹介する続編『ミート・ザ・ペアレンツ2』を紹介します。

『ミート・ザ・ペアレンツ』(Meet the Parents)

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映画チラシ

1.ストーリー
看護士の男が彼女の両親に挨拶することになり・・・。
(2000年公開)

2.キャスト
ベン・スティラー(看護士)
テリー・ポロ(彼女)
ブライス・ダナー(彼女の母)
ロバート・デ・ニーロ(彼女の父)
オーウェン・ウィルソン(彼女の元婚約者)

3.注目のシーン
①主役
看護士のグレッグ(ベン・スティラー)。仕事はマジメだが、どこかハッキリしないところもある微妙な男。そろそろ結婚を、ということで彼女パム(テリー・ポロ)の実家に挨拶に行くことに。

②オヤジ
男が彼女の両親に挨拶する、というのは普通の場合でもかなり緊張するシチュエーション。実は彼女の父ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は元CIAエージェント。しかもウソを見破る仕事をしてきた男。アレコレ質問されてボロを出す「ウソツキ」グレッグ。ヘンにウソをつくグレッグがジャックに追い込まれ、最後は彼女の家族全員から白い目で見られるシーンがこの映画のクライマックス。

③キャラ
パムは美人さん。彼女の妹デビーは医者一家の男との結婚を控えている状況。パムの母(ブライス・ダナー)はグレッグを理解しようとする理性的な人。ジャックの友人でありパムの元婚約者ケビン(オーウェン・ウィルソン)は相当なカネ持ち。パムの実家はなかなかの上流クラスだ。

④笑い
緊張していることに加え、元々ヘンなウソをつくクセがあるグレッグ。不運や偶然も重なってますます困った状況に。

グレッグの不運:空港で預けたカバンが行方不明。
グレッグのウソ:(「使うな」と言われたにもかかわらず)壊れたトイレを使用した疑い。妹がいる、というでっちあげ。ニセ猫作戦。他にもいろいろ(本名とか)。
グレッグのドジ:ジャックの大切な壺をぶっ壊す。デビーの顔面にバレーボール直撃。ケビン手作りの祭壇を台無しに。

4.感想
結婚を控え、彼女の実家に挨拶。自分がどういう人間か彼女の両親にチェックされます。ちょっとでも疑いを持たれてはならない。そんな緊張感が笑いを生み出す傑作。「グレッグ」とかいう奴。そんなに悪い奴ではないのですが、妙なウソをつく。そのせいで彼女の実家で一人だけ「浮いた存在」と化してしまい、緊張のあまりさらにいろいろやらかしてしまう。グレッグというキャラをさらに面白くするのが彼女の父ジャック。元CIA。隠しカメラ、ウソ発見器まで使ってグレッグを追い込みます。ウソがバレ、ゴマかしきれなくなったグレッグはどうなってしまうのか? グレッグのウソ、ジャックの追及、笑いの演出に注目の傑作。カネ持ちだけどちょっと悲しい「ケビン」という男にも注目。彼女の両親に挨拶しようとする人向けの映画です。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『ミート・ザ・ペアレンツ2』(Meet the Fockers)

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映画チラシ

1.ストーリー
結婚を控えた看護士の男が両親を彼女の両親に紹介する。
(2004年公開)

2.キャスト
ベン・スティラー(看護士)
テリー・ポロ(彼女)
ブライス・ダナー(彼女の母)
ロバート・デ・ニーロ(彼女の父)
バーブラ・ストライサンド(看護士の母)
ダスティン・ホフマン(看護士の父)

3.注目のシーン
①主役
パート2は前回とは逆のパターン。前回は看護士のグレッグ(ベン・スティラー)が婚約者パム(テリー・ポロ)の両親ジャック(ロバート・デ・ニーロ)とディナ(ブライス・ダナー)に挨拶に行く話。今回はパム、ジャック、ディナがグレッグの両親に挨拶に行く話。ちょいちょいヘンなウソをつくグレッグという男。元CIAのジャック相手に前作では大いにやらかし。今回はどうなるか?

②両親
グレッグの両親バーニー(ダスティン・ホフマン)とロズ(バーブラ・ストライサンド)はとっても変わり者。島で暮らす自由な生き方。しかも「性」にやたらオープンで、とってもフレンドリーなバーニー。弁護士であるが、今では「主夫」。バーニーが外で働いていないことにジャックはあまりいい気分がしない(「男は外で働くもんだ」という価値観)。

③キャラ
前作で結婚したパムの妹に子供が。パムにとっては甥、ジャックにとっては孫にあたる「LJ(リトル・ジャック)」。妙に教育熱心なジャック(LJをあやすシーンではデ・ニーロの恥ずかしい授乳姿も)。LJとジャック、グレッグのやりとりにも注目。

④笑い
今回は「両親の対面」ということで「価値観の相違」が笑いになっています。ジャックとバーニーが意見対立。そんな中、グレッグに「隠し子疑惑」が浮上。疑い深いジャックがCIA流の調査でまたしてもグレッグを追い込む。

4.感想
パート2は何と言ってもロバート・デ・ニーロダスティン・ホフマンの「夢の共演」。それぞれ個性的な父親を演じています。デ・ニーロ演じる「ジャック」は「アメリカの強さ」を信じる元CIA。ホフマン演じる「バーニー」は「協調や努力する美しさ」を信じる弁護士。そんな二人が対面したらどんなことになるか? アメリカは個性を尊重する社会。「キャラの違い」もその分、大きい。でも「家族を大事にしている」という点では同じ。彼らが「違い」を乗り越えるシーンが見せ場。オススメのシーンがたくさん。ジャック自慢のキャンピングカー(窓ガラスは防弾、「コックピット」は防音。「走るアパート」といった感じ)、バーニーとロズのキャラ・生き方・価値観、バーニーのフレンドリーなハグに戸惑うジャック(デ・ニーロの表情に注目)、グレッグの思い出のアルバム、フットボール(ジャックに本気で突進するバーニー。前作ではバレーボールでグレッグがやらかした)、グレッグの実家にも隠しカメラを設置するジャック、グレッグとパムの婚約パーティー、「隠し子疑惑」&「信頼の輪」ルール(家族間にウソは許されない、というルール)で追い込まれるグレッグ、留置所での会話、チョイ役のオーウェン・ウィルソン、など。オヤジ同士のちょっとした対立、再び追い込まれるグレッグの慌てぶりが楽しい傑作です。

(予告編:YouTubeより)

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