「鉄板映画:人気スター映画のブログ」警官が同僚の不正に悩まされる社会派作品『セルピコ』、銀行に立てこもった妙な強盗が国外に脱出しようとする『狼たちの午後』を紹介します。
『セルピコ』(Serpico)
1.ストーリー
警官が同僚の不正に悩まされた挙げ句・・・。
(1973年公開)
2.キャスト
アル・パチーノ(警官)
トニー・ロバーツ(友人)
3.注目のシーン
①主役
新人警官セルピコ(アル・パチーノ)。職務に意欲を燃やすが、妙なことが。食事に行けば店からタダで提供され、同僚たちは暴行事件が起こっても無気力。
②悪役
ワイロを配分し合う汚職警官たち。「汚いカネ」を受け取りたくないセルピコは友人ブレア(トニー・ロバーツ)にそのことを相談。汚職警官たちは何やら密談。
③報復
ワイロを受け取らない警官はどんな目に遭わされるか? 麻薬捜査をするセルピコ。撃たれて重傷。
4.感想
パチーノが不正を嫌う警官を演じるシリアスな作品。ワイロを分け合う汚職警官たち。「分け前」の受け取りを拒む警官セルピコ。正常な判断をするセルピコが逆に孤立し、裏切り者扱いされてしまう。そして・・・。「汚職がはびこる世界」で苦しむセルピコに注目の内容。自分がセルピコの立場だったら、と想像しながら鑑賞するのがオススメ。「セルピコ」というキャラ、彼を支える友人や恋人(彼らの立場、性格にも注目)、腐敗した警察組織、ストーリー展開、結末&その後のセルピコに注目です。
(予告編:YouTubeより)
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『狼たちの午後』(Dog Day Afternoon)
1.ストーリー
銀行に立てこもった妙な二人組の強盗が国外に脱出しようとするが・・・。
(1975年公開)
2.キャスト
アル・パチーノ(強盗)
ジョン・カザール(強盗)
ランス・ヘンリクセン(警察)
チャールズ・ダーニング(警察)
3.注目のシーン
①主役
犯罪者が主役の映画。1972年、ブルックリンにある銀行が舞台。三人組の銀行強盗。強盗の一人は怖気づいて逃走。行員を脅す強盗ソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)。警官隊が包囲。ソニーは野次馬に何やらアピールしたり、刑事と交渉したり。報道陣がその模様をレポート。
②展開
ソニーとサルが強盗をする目的、逃走シーンが見せ場。空港へ逃げようとするソニーとサルだが・・・。
4.感想
『ゴッドファーザー』のパチーノとカザールが共演した実録もの映画。刑事役でランス・ヘンリクセン、チャールズ・ダーニング。緊迫感、ストーリー展開、結末が見せ場。ヤケっぱちながらも冷静なソニー。無口なサル。警官隊、マスコミ、野次馬に包囲され、銀行に立て籠もって行き当たりばったり的な行動をとる。妙に個性的な強盗ソニーとサル。野次馬には大ウケだが、彼らの運命は? ソニーが銀行の外に出てきて刑事と交渉するシーン(サルが銀行内で行員を脅しているため、警察はソニーを射殺できない)、妙に盛り上がる野次馬、家族との会話でイラつくソニー、人質を車に乗せて逃走しようとするシーンに注目です。
(作品情報:各種資料より)
・原題にある「Dog Day」は「夏の暑い日」を意味する(邦題の「狼」は内容には何の関係もない)
・物語の舞台は真夏だが撮影は秋頃に行われた(役者たちは吐く息が白くならないように、口に氷を含んで演技をした、という)
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ジョン・カザール:『ゴッドファーザー』『ディア・ハンター』。
ランス・ヘンリクセン:『ターミネーター』『ハード・ターゲット』。
(予告編:YouTubeより)
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