「鉄板映画：人気スター映画のブログ」アフリカの王子がアメリカで花嫁を探そうとする『星の王子 ニューヨークへ行く』、クラブ経営者の黒人がギャングのイヤガラセに仕返しする『ハーレム・ナイト』を紹介します。
『星の王子 ニューヨークへ行く』（Coming to America)
１．ストーリー
アフリカの王子がアメリカで花嫁を探そうとする。
（1988年公開）
２．キャスト
エディ・マーフィ（王子）
アーセニオ・ホール（家来）
ジョン・エイモス（バーガー屋）
ジェームズ・アール・ジョーンズ（王）
３．注目のシーン
①主役
アフリカ・ザムンダ王国の王子アキーム（エディ・マーフィ）。小さい頃から身の回りのことは全て周囲の召使いにやってもらってきた（歯磨きもやってもらい、トイレも一人で入ったことがない）。誕生日を迎え、いよいよ結婚することに。ところが、従順すぎる「お妃候補」に不満の様子。
②キャラ
キャラが楽しい映画。王子アキーム、国王ジャファ（ジェームズ・アール・ジョーンズ）＆王妃オーレオン、アキームの家来セミ（アーセニオ・ホール）、召使いのオハ。アメリカではバーガー屋を経営するマクドーウェル（ジョン・エイモス）＆その娘リサ、金持ちのダリル。エディやアーセニオ・ホールは特殊メイクで複数のキャラで出演。『大逆転』の「あの兄弟」も。
③笑い
いわゆる「カルチャーギャップ」が楽しい。国王はとんでもないカネ持ち。しかし、アキームは子供の頃からそれが当たり前のため、「物質的なモノ」には興味ナシ。自分自身で花嫁を見つけようとアメリカのクイーンズにセミと一緒に出発。クイーンズには貧乏な連中、泥棒、言葉遣いが荒い奴、ヘンな床屋＆客（アキームを「クンタキンテ」呼ばわり）、イカれた女たちがいっぱい。そんなところで「王子様にふさわしい女」なんて見つかるのか？
４．感想
キャラ設定が笑いを生むエディの最高傑作。産まれたときから今日まであらゆることを召使いにやってもらってきた王子アキーム。親が用意してくれた花嫁はまるでロボットみたいな従順さ。せめて自分の妻になる人ぐらいは自分で見つけたい、ということでアメリカのクイーンズへ。いろんな人と交流しながら、アキームはついに「理想の女性」を発見。その愛は実るのか？ エディがアフリカの王子を始めとする複数のキャラを演じるコメディ。全編にギャグ。ジェームズ・アール・ジョーンズの王様っぷりは必見（ライオンの肩掛け（本物？）なんて身に付けている。アフリカに本当にいそうな感じの風格）。強盗役であのサミュエル・L・ジャクソンが登場。笑いの演出、特殊メイク、ストーリー展開、エンドクレジット（つまらないジョークを飛ばす奴）に注目です。
ジェームズ・アール・ジョーンズ：『コナン・ザ・グレート』『ミスター・ソウルマン』『パトリオット・ゲーム』。
ジョン・エイモス：『ロックアップ』『ダイ・ハード2』。
（予告編：YouTubeより）
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『ハーレム・ナイト』（Harlem Nights)
１．ストーリー
クラブの黒人経営者がギャングのイヤガラセに仕返しする。
（1989年公開）
２．キャスト
リチャード・プライヤー（経営者）
エディ・マーフィ（経営者）
ダニー・アイエロ（悪徳刑事）
３．注目のシーン
①コンビ
ハーレムでクラブ「シュガー・レイ」を経営する黒人レイモンド（リチャード・プライヤー）。そのパートナーはクイック（エディ・マーフィ）。少年の頃からレイモンドの使いっ走りをしていたクイックも今ではすっかり「地域の顔役」に。
②悪役
イタリア系ギャングのバグジー。黒人が儲けているのが気に食わない。悪徳刑事カントン（ダニー・アイエロ）を使ってレイモンドをカモにしようとアレコレ画策。
③キャラ
レイモンドとその仲間が楽しい。視力が悪いディーラーのベニー（サイコロの目が読めないため、客に不評）、デブ女ベラ（女たちを管理する役割）ら。クイックとトラブルになる黒人トミーはバグジーの手下。チョイ役でボクサーのロベルト・デュラン、『星の王子 ニューヨークへ行く』のアーセニオ・ホールも登場。ギャングのマヌケな集金係にも注目（重要なキャラ）。
④笑い
「クールな黒人」が笑い。３人の男にクイックが銃撃されるシーン、クイックがベラとケンカするシーン、バクチのシーン、バグジー＆カントンに報復などが見せ場。
４．感想
エディ・マーフィ初監督作品。エディとプライヤーが羽振りのいいクラブ経営者を演じるコメディ。商売上手なレイモンド。共同経営者のクイック。黒人が儲けていることが気に食わないギャングのバグジーが悪徳刑事カントンと共にレイモンドをゆすろうとするが・・・。個性的なキャラを楽しむ作品。リチャード・プライヤーのコミカルな表情、エディが巨漢女に殴り倒されるシーン、悪役たちのセコい手＆しっぺ返し、視力が悪いディーラーがメガネをかけてケント・デリカットみたいになるシーンなど笑いのシーンがいっぱい。レイモンドのオシャレな店＆ファッション、ボクシングのシーンにも注目です。
リチャード・プライヤー：『大陸横断超特急』『スーパーマンIII 電子の要塞』『マイナー・ブラザーズ 史上最大の賭け事』。
ダニー・アイエロ：『ゴッドファーザー PART II』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『プロテクター』『ハドソン・ホーク』。
（予告編：YouTubeより）
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