「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:ジム・キャリー特集(3)「仮面パワーで変身&友達が欲しい男」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」真面目だけど不器用な男が不思議なマスクで人生が変わってしまう『マスク』、フツーの男が危ない奴にストーカーされる『ケーブルガイ』を紹介します。

『マスク』(The Mask)

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映画チラシ

1.ストーリー
平凡な男の人生が「マスク」で変わっていく。
(1994年公開)

2.キャスト
ジム・キャリー(銀行員)
キャメロン・ディアス(美女)
ピーター・グリーン(犯罪者)
ピーター・リーガート(警部)

3.注目のシーン
①主役
銀行員のスタンリー(ジム・キャリー)。損ばかりしている「お人好し」。周囲からナメられっぱなしでストレスがいっぱい。でもガマンする日々。そんな状況で川で小汚い「マスク」を拾う。

②悪役
ケチな悪党ドリアン(ピーター・グリーン)。ボスにニラまれてヤバイ状況。美女ティナ(キャメロン・ディアス)はこの男の手下。他にも個性的な手下がいる(表情としゃべり方に注目。「時間ないっすよ」「ヤバイっす」)。ドリアンが「マスク」を悪用するシーンも見せ場。

③キャラ
ヘンな緑色の「マスク男」が起こした事件を捜査するケラウェイ警部(ピーター・リーガート)。スタンリーを怪しんでアレコレ質問したりする。スタンリーの友人チャーリー(リチャード・ジェニ)はスタンリーをクラブ「ココ・ボンゴ」に誘ったりする(ストーリー上、重要なキャラ。ラストシーンにも注目)。スタンリーの飼い犬マイロもユーモラス(『クリムゾン・タイド』にも出演したらしい)。マイロが頑張るシーン(留置所のシーン、最後の対決のシーンなど)は犬好きの人なら感動してしまうかも。

④笑い
「マスク男」が面白い映画。「マスク」をかぶるとなぜか緑色に。変身したスタンリーはナメた連中にお返ししたり、やりたかったことを楽しんだり。「もしも・・・そんなマスクがあったら・・・」という感じで自分が「マスク」を手に入れたら何をやりたいか、と想像しながら鑑賞するのもオススメ。

4.感想
ジョジョの奇妙な冒険』は「石仮面」で吸血鬼になってしまうホラーなアクション漫画。この『マスク』は「マスク」で人間離れした動きができる超人になれるという、いわゆる「変身願望」をコミカルに描いた映画。川で拾ったヘンな「マスク」。装着すると「自分の心の中の願望」がむきだしに。「マスク」で超人になったスタンリーはナメた連中にお返ししたり、やりたかったことを楽しんだり。ところが野心家の悪党ドリアンがその「マスク」を手に入れてしまい・・・。面白ポイントがいろいろある映画。「緑色のスキンヘッド男」がアパートをぶっ壊し、町のチンピラを風船で作ったマシンガンでビビらせ、自動車整備工にお仕置きをし、町中でミュージカルして、美女を救出。実に楽しい内容。DVDには未公開シーンも入っています(「封印したマスクを埋めるバイキング」「(女性レポーター)ペギーの最期」)。特殊効果で笑いを取る傑作。好きなシーンを自由に楽しむ映画です。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『ケーブルガイ』(The Cable Guy)

1.ストーリー
開発会社に勤める男が妙なケーブルガイにしつこくされる。
(1996年公開)

2.キャスト
マシュー・ブロデリック(フツーの男)
ジャック・ブラック(友人)
レスリー・マン(元彼女)
オーウェン・ウィルソン(男)
ジム・キャリー(ケーブルガイ)

3.注目のシーン
①主役
開発会社に勤めるスティーヴン(マシュー・ブロデリック)。恋人と別れ、新しい部屋に引っ越し。少し寂しい状況。TVの修理のため、ケーブルガイを呼んだが・・・。

②ヤバイ奴
ティーヴンの部屋にTVの修理にやってきたケーブルガイ(本名は不明。どうやら偽名を使ってこの仕事を得たらしい:ジム・キャリー)。表情や言葉遣いが妙な男。スティーヴンがちょっとした不正行為をケーブルガイに持ちかけたことなどがキッカケでケーブルガイはスティーヴンに親しみを持った様子。その後、ケーブルガイはまるで以前からの友人であるかのような態度でスティーヴンの前に現れるようになっていく・・・

③キャラ
ティーヴンの友人リック(ジャック・ブラック)。「ケーブルガイ」が何者なのか調べる。スティーヴンの元彼女ロビン(レスリー・マン)は新しい男(オーウェン・ウィルソン)とデート。ケーブルガイはその男をトイレで襲撃。それがスティーヴンのためになる、と思い込んでいるのだ。

④恐怖
実にしつこいケーブルガイ。スティーヴンに高価なプレゼントをしたり、ワナを仕掛けたり。あまりのストーカーぶりにスティーヴンは悪夢を見てしまう。

4.感想
「天才」ベン・スティラーが監督した「奥が深い」映画。普通の青年スティーヴンが妙な「ケーブルガイ」に付きまとわれてしまう。この「ケーブルガイ」は一体何者なんだろう? 実はこの男は「私たち自身」なのです。「ケーブルガイ」は不器用で孤独な男。友達を作るのが苦手。だから妙な手段で人につきまとってしまう。相手の気持ちや相手との距離感がわからないから異常なこともする。普通の青年スティーヴンもまた恋人と上手くいかなかったため孤独感を持っています。ヘンな映画ですが、現代人の心理を上手く描いた作品です(ベン・スティラーは心理描写が上手な人。出演もしています)。見所は、電波塔で語り合うスティーヴンとケーブルガイ、スティーヴンの仲間うちでのバスケットボールにケーブルガイが参戦、「中世時代のレストラン」での格闘ゴッコ、高価なプレゼント、トイレでの出来事(チョイ役出演のオーウェン・ウィルソンがヒドい目に)、逮捕&面会、スティーヴンが悪夢を見るシーン、電波塔での対決、ラストシーン。孤独な男「ケーブルガイ」に注目の映画。イーストウッドの『恐怖のメロディ』が映るシーンにも注目(『恐怖のメロディ』は「アブないビョーキ女」がイーストウッドを襲うストーカー映画。ジム・キャリーイーストウッドの『ダーティハリー5』『ピンク・キャデラック』に出演したことがあります)。「友人の正しい作り方とは?」を考えながら鑑賞するのがオススメの傑作です。

(予告編:YouTubeより)

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