「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:ベン・スティラー特集(2)「リアルすぎる映画撮影&夜の博物館」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ベトナム戦争モノ映画の撮影隊が現地の犯罪組織に捕らえられてしまう『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』、博物館の展示品が夜になると動き出す『ナイト ミュージアム』を紹介します。

『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』(Tropic Thunder)

1.ストーリー
ベトナム戦争モノ映画の撮影隊がロケ先で現地の犯罪組織に捕らえられてしまい・・・。
(2008年公開)

2.キャスト
ベン・スティラー(映画俳優)
ロバート・ダウニー・Jr(映画俳優)
マシュー・マコノヒー(エージェント)
トム・クルーズ(出資者)
ニック・ノルティ(原作者)

3.注目のシーン
①主役
元米兵フォーリーフ(ニック・ノルティ)が書いたベトナム戦争体験記。これが映画化されることに。出演者は、(やや落ち目の)映画俳優スピードマン(ベン・スティラー)、「お下劣作品俳優」ジェフ(ジャック・ブラック)、カーク(ロバート・ダウニー・Jr)、アルパ・チーノ(「アル・パチーノ」じゃなくて「アルパ・チーノ」。演:ブランドン・T・ジャクソン)など。

②キャラ
監督を務めるのはコックバーン(スティーヴ・クーガン)。出資者はグロスマン(トム・クルーズ)。スピードマンのエージェント、リック(マシュー・マコノヒー)は陰ながら友人でもあるスピードマンをバックアップ。

③悪役
「リアルな絵」を撮りたいコックバーン。原作者フォーリーフのアイデアにより、「ゲリラ撮影」することに。次々に起こるハプニングを隠しカメラで撮影し、役者たちのリアルなリアクションを撮ろうとする。しかし、そこへ本物のゲリラがやってきて・・・。

4.感想
正直なところ、個人的にあまり好きではない映画。戦争モノ映画を撮影するドジ監督が400万ドルかけた爆破シーンで大失敗(カメラを回すの忘れる)。マヌケ監督&へなちょこ俳優にキレるプロデューサーのグロスマン。撮影隊メンバーが武装グループに拉致されたり、スピードマンがパンダと死闘を展開したり。撮影の行方は?  残酷シーン、おバカシーン、戦争映画(『地獄の黙示録』『プラトーン』)のパロディを見せる映画。実に残酷なシーン&下品でアゼンとさせられるタイプの笑いで構成。しかしながら、キャストがなかなか豪華で、キャラ設定は面白い(と思う)。スティラーは最近調子がよろしくない映画俳優「スピードマン」役。あのトム・クルーズが別人のようなキャラ。スピードマンたちが出演した(大コケ)映画の予告編やCMが紹介されるなど「笑いの演出」は良いセンス。ただし、グロテスクなシーンには要注意です。

スティーヴ・クーガン:『80デイズ』(2004年)でジャッキー・チェンと共演。世界一周をする科学者の役を好演。
マシュー・マコノヒー:『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』『トゥー・フォー・ザ・マネー』ほか。

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ナイト ミュージアム(Night at the Museum)

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映画チラシ

1.ストーリー
博物館の展示品が夜になると動き出し・・・。
(2006年公開)

2.キャスト
ベン・スティラー(夜警)
カーラ・グギノ(ガイド)
リッキー・ジャーヴェイス(館長)
オーウェン・ウィルソン(ミニチュア)
ロビン・ウィリアムズ(ろう人形)

3.注目のシーン
①主役
仕事と住所が安定しない男ラリー(ベン・スティラー)。妻と別れ、息子ニッキーと時々会う。職業安定所の紹介で自然史博物館の夜警の仕事をゲット。

②ワケあり1
その博物館は人気が無く、赤字経営。三人の老警備員をクビにして新人を雇い、コストダウンする意向。クビになった老警備員フレデリックス(ディック・ヴァン・ダイク)、ガス(ミッキー・ルーニー)、レジナルド(ビル・コッブス)はラリーに後を託すが、何やらワケありな表情を見せる。

③ワケあり2
夜になると動き出す展示品。恐竜の骨、マンモス、原始人、モアイ像(ラリーを「ボケボケ」呼ばわり。非常に態度悪し)、アッティラ(凶暴な民族)、人喰いライオン、サルのデクスター(ラリーと鍵をめぐる攻防)、吹き矢グループ、西部の男オーウェン・ウィルソン)、ローマ時代の男(スティーヴ・クーガン)、セオドア・ルーズベルトロビン・ウィリアムズ)、開拓時代の女サカジャウィア(ミズオ・ペック)、エジプト王アクメンラー(ラミ・マレック)など。大暴れするものもあり、展示品や設備が台無し。展示品が動くことを知らない館長(リッキー・ジャーヴェイス)はその混乱をラリーのせいにする。また、博物館でガイドを務めるレベッカカーラ・グギノ)も「展示品が動く」などというラリーの説明を信じない。

④悪役
ファンタジーな映画。しかしながら、こういう映画にも悪役が必要。クビになった三人の老警備員。純金製の「アクメンラー王の石版」を盗んで逃げようとする。ラリーが展示品たちを率いてそれを奪回しようとするシーンもこの映画の大きな見せ場。

4.感想
アメリカ自然史博物館が舞台(「館内のシーン」は博物館を模したセットで撮影された)。「もしも・・・博物館に展示されているとてもリアルな人形が動き出したら・・・」という映画。夜になると騒ぎを起こす展示品にラリーが振り回されるシーンが見せ場。毎日展示品が大騒ぎしたら掃除も大変だろうし、破損部分の修理代がかさんで博物館は閉鎖されるんじゃないかな、というツッコミどころがありますが、これはコメディですから。「展示品が動く」ということを夜警しか知らないというのもヘンだと思いますが、これはコメディですから。軽い気持ちで鑑賞するのがオススメのファンタジー作。ラリーの慌てっぷり、「動く展示品」に注目の作品。猿とカギの奪い合い、展示品対策を考える真面目なラリー、館外に出てしまった展示品の末路、ラジコンカーを運転する「西部開拓時代の男」と「ローマ帝国の軍人」、犬のような動きをする恐竜、風船ガム&モアイ像が主なオススメシーンです。

(予告編:YouTubeより)

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