「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:マイケル・ダグラス特集(1)「原発事故&不倫のリスク」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」TVキャスターが原子力発電所の事故を追う『チャイナ・シンドローム』、不倫をした男が相手に執着されてしまう『危険な情事』を紹介します。

チャイナ・シンドローム(The China Syndrome)

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映画チラシ

1.ストーリー
TVキャスターが原子力発電所を取材中、異常事態に遭遇し・・・。
(1979年公開)

2.キャスト
ジェーン・フォンダ(TVキャスター)
マイケル・ダグラス(カメラマン)
ジャック・レモン発電所勤務)

3.注目のシーン
①事件
ベンタナ原子力発電所を取材するTVキャスターのキンバリー(ジェーン・フォンダ)、カメラマンのリチャード(マイケル・ダグラス)。大きな揺れにより発電所に異常が。発電所の制御室責任者のゴデル(ジャック・レモン)らが対応にあたり、リチャードが非常事態を隠し撮り。

②隠蔽
発電所での異変を隠蔽したい発電所側。独自の見解を発表。その背景には新設備の稼働を急がねばならない事情が。リチャードが撮ったフィルムを手に入れようとしたり、隠蔽に「良心の呵責」を覚えるゴデルを脅迫したり。そして、ゴデルが制御室を占拠する。

4.感想
原子力発電所」がテーマ。「チャイナ・シンドローム」とは「もしアメリカ合衆国原子力発電所から核燃料が高熱によって原子炉の外に漏れ出したら地球の反対側の中国まで到達するのではないか」というブラックジョーク。しかしながら、内容は全くジョークではない社会派映画。膨大なエネルギーを必要とする現代社会。大きなパワーを生み出す発電所は不可欠な存在。もし、それが崩壊したら? 金銭的な損失を防ぐために重大な事故を隠蔽し、さらに強引に計画を進めようとする発電所。わたしたちの社会は「破滅」と隣り合わせであることを主張する重たい内容の映画。発電所側にとって不利になる行動を取った者たちの運命は? 事故で緊迫する制御室、(ルール違反をしてでも)社会正義を通そうとするリチャードたち、カーチェイス(映画的な見せ場)、「臨時ニュース」が挿入されるドキュメンタリー風の演出、制御室での攻防&悲劇、崩壊の前兆に注目のシリアスな作品です。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『危険な情事』(Fatal Attraction)

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映画チラシ

1.ストーリー
不倫をした男が相手に執着されてしまい・・・。
(1987年公開)

2.キャスト
マイケル・ダグラス(男)
アン・アーチャー(妻)
グレン・クローズ(女)

3.注目のシーン
①主役
弁護士のダン・ギャラガー(マイケル・ダグラス)。妻ベス(アン・アーチャー)と娘との平和な暮らし。出版社のパーティーで出版社の編集者アレックス(グレン・クローズ)と出会う。アレックスと関係を持ち、その後も子供のようにはしゃいで楽しむ二人だが・・・。

②執着
アレックスとは「遊び」のつもりだったダン。しかし、アレックスはダンから離れようとしない。アレックスを「イカれた哀れな女」と罵り、警察に相談するダンだが、アレックスはエスカレート。そして、ダンの家に乗り込む。

4.感想
マイケル・ダグラスが危ない女「アレックス」と遊んでしまう「ダン」を演じるサスペンス。幸せな暮らしをしているのに危険なことをしてしまうダン。日本人を冷やかしたりするなど、性格的にちょいと問題がある男。しかしながら、アレックスは元々恐い表情をしている女(ヤバイ雰囲気)。そんな女に遊びで手を出してしつこくつきまとわれて「こんなことになるとは」というのは無理があるような気がする(気のせい?)。ダンは元々こういうタイプに引っかかる男だったのかな? 最初から遊びだとわかってて何故アレックスはあそこまでダンに執着したのだろう? 精神が破綻していた? 妙なことをすると不幸になるという教訓を描いた映画。ダグラスとクローズの激しいやりとり(色んな意味で)、バスルームでの死闘が見せ場。『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』『アート・オブ・ウォー』でおなじみのアン・アーチャーにも大いに注目です。

(予告編:YouTubeより)

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