「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:マイケル・ダグラス特集(3)「金融街の強欲&壮絶な夫婦ゲンカ」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」野心家の若手証券マンが投機家に自分を売り込む『ウォール街』、夫を毛嫌いする妻が強引に離婚しようとする『ローズ家の戦争』を紹介します。

ウォール街(Wall Street)

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映画チラシ

1.ストーリー
野心家の若手証券マンがサクセスを求めて投機家に自分を売り込むが・・・。
(1987年公開)

2.キャスト
チャーリー・シーン(証券マン)
マーティン・シーン(父)
ダリル・ハンナ(女)
マイケル・ダグラス(投機家)
テレンス・スタンプ(英国人)

3.注目のシーン
①主役
1985年、ウォール街。証券会社「スタイナム」に勤める証券マン、バド(チャーリー・シーン)。客の損失の穴埋めを強いられるなどウンザリ。金融界でのし上がる野望を実現させるため、投資界の大物ゲッコー(マイケル・ダグラス)に接近。

②強欲
バドを試してみることにしたゲッコー。バドからの秘密情報を元に取引したり、英国人ワイルドマン(テレンス・スタンプ)の調査を命じたり。カネと女(ダリル・ハンナ)を使ってバドを操る。

③買収
バドの父(マーティン・シーン)が勤める航空会社の買収計画が持ち上がる。それをキッカケにバドとゲッコーに溝が・・・。

4.感想
マイケル・ダグラスがカネのためなら何でもやる男「ゲッコー」を演じる。チャーリー・シーンは出世とカネを求めるが非情になれない「バド」。会社でつまらない思いをすることにウンザリのバドがその道の大物ゲッコーと組んで金銭的な成功を得ようとする内容。ただ、「どういう行為が違法なのか」という点が難しく感じた(「内部情報」を知る者が取引をすると「証券詐欺」「インサイダー容疑」になるらしい。実際は「内部情報」など普通に市場関係者には漏れていると思う)。また、ゲッコーが解体しようとしているのが「父親が勤める会社」でなかったらバドはゲッコーに逆らったかな? という気もする。ゲッコーの愛人役で『スプラッシュ』のダリル・ハンナ、チョイ役でストーン監督が出演。株主総会で株主をあおるゲッコー、バドの(少しユーモラスな)同僚、金持ちのヘンな美術センス、バドと家族の会話(マーティンとチャーリーの父子共演)、逮捕のシーンが印象的な映画です。

作品情報:各種資料より
・監督のオリバー・ストーンはゲッコーのような人物を嫌悪している
・本編で使われなかった場面が約40分ほどある(もっと長い映画だった)
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ハル・ホルブルック:『ダーティハリー2
テレンス・スタンプ:『イエスマン “YES”は人生のパスワード』
(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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ローズ家の戦争(The War of the Roses)

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映画チラシ

1.ストーリー
夫を毛嫌いする妻が強引に離婚しようとする。
(1989年公開)

2.キャスト
マイケル・ダグラス(弁護士)
キャスリーン・ターナー(主婦)
ダニー・デヴィート(弁護士)

3.注目のシーン
①ある夫婦
弁護士のギャビン(ダニー・デヴィート)が「ある夫婦」について語る、という形で話が進む映画。バーバラ(キャスリーン・ターナー)とオリバー(マイケル・ダグラス)のカップル。リゾート地で開催されたオークションで出会った二人。結婚して二人の子供。成功と出世。念願のマイホーム。しかし、子供が自立し、二人にはスレ違いが・・・。

②トラブル
スレ違いだすと全てがすれ違う(好み(犬と猫)、食べ方が気に食わない、話し方(グダグダしゃべるバーバラ、簡潔なオリバー))。そしてオリバーが心臓の不調で入院。見舞いに来なかったバーバラに大いに不満のオリバー。ついにバーバラが本音「離婚しましょう」。離婚条件を話し合う。家を「分割」し、互いにイヤがらせ。それがエスカレートして・・・。

4.感想
「倦怠期の夫婦あるある」をリアルに表現した映画。マイケル・ダグラスが『危険な情事』のときのようにまたしても女にエラい目に遭わされる内容。仕事もできるしユーモアもある夫オリバー。そんな夫を「見ているだけでムカつく」ようになる妻バーバラ。スレ違いから泥沼の争いへ。その結末は? キャスリーン・ターナー自体がキレたら恐そうな顔なので、オリバーがバーバラと出会って興味を持った時点で「コレはヤバイことになりそう」という感じがした映画。『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』で結ばれた二人がこんな寂しい終わり方をするなんて。シリアスな内容ですが、思わず笑ってしまうシーンも(パンチを喰らってよろよろするオリバー(ちょっと情けない)、凄まじい夫婦ゲンカ(なべをぶつけ、ねずみ捕りに引っかけ、車を壊し)、バーバラのボディーシザース(プロレス技)ほか)。キャスリーン・ターナーが「キレたアブない女」を演じる作品には他に『シリアル・ママ』というのもあります。

(予告編:YouTubeより)

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