「鉄板映画：人気スター映画のブログ」おなじみ「ジェイソン」が大暴れするシリーズ。最早「何でもアリ」となった『13金』シリーズ。九作目『13日の金曜日 ジェイソンの命日』から『フレディVSジェイソン』までを紹介します。
①『13日の金曜日 ジェイソンの命日』（JASON GOES TO HELL: THE FINAL FRIDAY：1993年）
（ストーリー）
あのジェイソンが思いっ切り吹き飛ばされる。
（感想）
「ジェイソンの正体」がついに明らかになるシリーズ第九弾。もはやワケがわからない「ジェイソン」という奴。前作『13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ』のラストでジェイソンは消滅したはず。ところが何もなかったかのように今作ではオープニングから登場（たぶん、「復活劇」を描くのがめんどくさかったのだと思われます）。治安部隊に囲まれて集中砲火を浴びるジェイソン。迫撃砲でバラバラに。これでシリーズも終わりか？ そんなワケがない。ジェイソンの遺体を調べる検死官（リチャード・ガント：『ロッキー5/最後のドラマ』『ビーン』ほか）。「ジェイソンの心臓は常人の二倍の大きさ」だという。なぜかそれをいきなり口に入れる検死官（最悪）。ジェイソンが検死官の体に乗り移って復活（そんなバカな）。そしてまた犠牲者が。完全復活しようとするジェイソン。そのためには「自分と血のつながりがある者」の肉体が必要、ってんで親戚捜し。ジェイソンに妹がいた（！）。妹には娘。娘には赤ん坊が。その子を狙うジェイソン。「自分だけがジェイソンを倒す方法を知っている」と豪語する「デューク」という賞金稼ぎ、娘の夫など、「ジェイソンの復活」を阻止しようとする者たちがジェイソンと対決。どんな結末に？ 意外にタフな人、バカな人、男気にあふれる男、男気にあふれる女がジェイソンと対決。珍ストーリーなため「珍作」のような雰囲気もありますが、カッコいいキャラも登場する（意外に）オススメの映画です。
②『ジェイソンX 13日の金曜日』（JASON X：2001年）
（ストーリー）
いつの間にかジェイソンが復活。宇宙でまた同じようなことを繰り返す。
（感想）
シリーズ第十弾。今回の舞台は主に宇宙。でもやることは同じです。クリスタルレイク研究所で研究対象になっているジェイソン（前作『13日の金曜日 ジェイソンの命日』のラストシーンとつながらないオープニング。あれから（なぜか）復活してまたやらかしたところを捕らえられた、ということらしい）。ジェイソンを別の施設に移そうと（余計なことを）する博士と軍人らがジェイソンに襲われるが、ジェイソンは冷凍されてしまう。そして、科学がエラい進んだ未来の2455年、地球を調査する若者たちがジェイソンを発見。宇宙船で解凍（余計なことを）。そして・・・。「2455年の宇宙」で繰り広げられる戦いが見せ場の映画。格段に進歩した医学（多少のケガならすぐに直せる）。人間だけではなく、ジェイソンもフルパワーで回復。メタリックな姿にイメチェンするジェイソン。タフな軍人、カッコいい女ロボット、ジェイソン研究家、無謀な人らがジェイソンに立ち向かう。「女ロボット」「回復マシン」に注目のSF風『13日の金曜日』です。
③『フレディVSジェイソン』（Freddy vs. Jason：2003年）
（ストーリー）
復活を目指すフレディ・クルーガーがあのジェイソンをそそのかす。
（感想）
夢の共演。二大モンスターが登場し、二回も対戦（不死身同士でいくら戦ってもな、という気も）。そんな化け物を倒そうとする無謀な若者たち。主役はジェイソン、ではなくフレディ。すっかり人々から忘れられてしまって寂しいフレディ。パワーを復活させるために、あのジェイソンを悪用しようとする（人々が自分を怖がれば怖がるほどパワーアップする、ということらしい。よくわからん理屈）。エルム街で若者を襲うジェイソン。過去のことから、町の人は「フレディの恐怖」を思い出す。高校生のパーティーに乱入するジェイソン。多くの犠牲。大暴れしすぎのジェイソンに不満を持つフレディ（自分の獲物まで盗られてイラっとしたりする）。ジェイソンの夢の中で「フレディVSジェイソン」が実現。最後は「フレディVSジェイソン」の再戦。派手なぶつかり合い。序盤はフレディが優勢だったが・・・。モンスター同士の対戦を見せるプロレス風の作品。いろんなキャラが出てきたり、ドラマシーンもあったりしますが、結局は「二大モンスターが暴れるところ」が見せ場。迫力のある映像を素直に楽しむ映画です。
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