「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『クール・ランニング』(1993年:レオン、ジョン・キャンディ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ジャマイカの陽気な陸上選手四人組が冬のオリンピックに挑戦するコメディ映画。笑いの演出で「頑張ることの美しさ」を表現した楽しい傑作です。

1.ストーリー
常夏の国ジャマイカの陸上選手四人組とアメリカ人コーチが冬のオリンピックに挑戦する。

2.キャスト
レオン(四人組)
ダグ・E・ダグ(四人組)
ロール・D・ルイス(四人組)
マリク・ヨバ(四人組)
ジョン・キャンディ(コーチ)

3.注目のシーン
①主役
舞台は1987年、ジャマイカ。デリース・バノック(レオン)は陸上のオリンピック候補で女性にもモテる男。オリンピック最終予選に出場したが、アクシデントでオリンピック出場ならず。どうしてもオリンピックを諦められないデリース。冬のオリンピック競技ボブスレーなら出られるかも、ってんで仲間を集める。デリースの幼なじみサンカ(ローカル競技「手押し車レース」のチャンピオン:ダグ・E・ダグ)、デリースと同様、オリンピックに出られなかった陸上選手のジュニア(ロール・D・ルイス)&スキンヘッドのユル・ブレナー(マリク・ヨバ)。

②キャラ
ボブスレーをやりたいデリースら。指導者が必要、ということでジャマイカに住む元選手で金メダリストのブリッツァー(ジョン・キャンディ)を訪ねる。ジャマイカの人たちに大笑いされながら、ブリッツァーの指導でデリースら四人組はボロな道具で必死に練習を重ねる。そして、「ジャマイカ代表」としてカナダへ。

③笑い
ブリッツァーと四人組の掛け合いが楽しい。どちらかと言うとマジメなデリースだが、調子に乗って彼女の怒りを買うことも。ドレッドヘアーのサンカはジョーク好きの「お笑い」担当。気さくな性格のジュニアはツッコミ担当(?)。ユル・ブレナーは「怒り」を見せるシーンが笑い。ブリッツァーはそんな四人にあきれたり、感動したり。

④実話との違い
なかなか感動的な映画。でもこれは実話をベースに「おもしろ演出」「感動的なシーン」をプラスしたフィクション。現実とは全然違う(ジャマイカチームがこの映画のように差別された事実は無かった、など)。「映画」として割り切って鑑賞するのがオススメ。

4.感想
「1987年」が舞台の映画。白人選手中心のボブスレー界にジャマイカの陽気な黒人たちがチャレンジするという実に画期的な(?)アイデア。キャラ、コメディ、ストーリー展開が素晴らしい。ジャマイカに住む元ボブスレー選手のブリッツァーは過去にやらかしたことがある「ワケあり」な人物。デリースら四人組は陸上選手としてはかなり優秀であるけど、ボブスレーに関しては「ド素人」。ヨーロッパの白人選手たちはジャマイカからの珍客(デリースたち)を珍しそうに見たり、冷やかしたり(乱闘も発生)。そんな四人組がズッコケながらも次第に結果を出すようになっていく。オリンピックでどんなレースを見せるか? 笑いの演出にあふれた映画ですが、個人的には陽気なキャラ「サンカ」が妙に面白かった。オススメのシーンがたくさん。ジャマイカでのボブスレー説明会(集まった青年たちがボブスレーの映像を見てビビってしまう。サンカの表情にも注目)、デリースらがボブスレーっぽいソリを使って練習するシーン(コケて子供たちにも笑われる)、カルガリーへの旅費を稼ごうとするシーン(スポンサーを探したり、歌を歌って町の人からカンパしてもらおうとしたり)、イヤミなヨーロッパの選手たちとの乱闘、ブリッツァーを嫌うボブスレー競技委員による陰謀、最終レース、など。「努力する美しさ」を描いた感動的な映画。多くの人に観てもらいたい名作です。

レオン:『クリフハンガー』では凶悪犯の役。『クール・ランニング』のときとは全く違うキャラだった。
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