「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『バラキ』(1972年:チャールズ・ブロンソン、リノ・ヴァンチュラ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ボスに命を狙われたため、捜査当局に情報提供した犯罪組織の男の実話。実在の人物が実名で表現されている危険な映画。リアルな人間関係に注目です。

1.ストーリー
犯罪組織の運転手が大ボスから死刑宣告されてしまい・・・。

2.キャスト
チャールズ・ブロンソン(組織の男)
ジル・アイアランド(妻)
ジョセフ・ワイズマン(組織の男)
リノ・ヴァンチュラ(組織の男)

3.注目のシーン
①主役
実在のギャング「ジョー・バラキ」が過去を振り返る、という形で話が進む映画。実話のため、この映画の製作は難航。脅迫もあったりしながら、ついに完成。悪ながらも組織に忠実な男バラキ。大ボスから裏切り者扱いされたうえに死刑宣告。身の安全と引き替えにFBIに過去の出来事の真相を語る。

②悪役
ギャングの映画。登場人物のほとんどが悪役。刑務所の看守も大ボスの言いなり。トップに立った者も命を狙われるのがギャングの世界。疑心暗鬼の世界で互いに警戒し合う姿にも注目。

③キャラ
実在の人物のため詳しい紹介は不要。バラキのボスはマランツァーノ(ジョセフ・ワイズマン)。ライバルのマッセリア(アレッサンドロ・スペルリ)と抗争中。マランツァーノの死後はラッキー・ルチアーノ(アンジェロ・インファンティ)、ヴィト・ジェノヴェーゼ(リノ・ヴァンチュラ)が組織を率いる。ルチアーノ逮捕、ジェノヴェーゼ逃亡。アルバート・アナスタシア(ファウスト・トッツィ)が組織を管理することに。

④要注意
なんだかんだ言ってもギャング映画。バイオレンスなシーンが観客を引きつける。ギャング同士の抗争、暗殺のシーン。どれも凄惨なもの。暴力描写に要注意の映画。

4.感想
犯罪組織の実話。互いに裏切り合う世界でバラキがどんなことをしてきたのか、が表現されています。組織に忠実なバラキ。刑務所で囚人に襲われる。バラキの命を狙うのはボスのジェノヴェーゼ。バラキは自分と妻子の保護を求めてFBIに過去の犯罪について語る・・・。『ゴッドファーザー』は実在の人物をモデルにした創作。この『バラキ』は実際にあったこと(とされている)を映像化したもの。抗争のシーン、冷酷な制裁シーンが非常にリアルに描かれています。見所は、刑務所のシャワー室で襲われるバラキ、抗争シーン、ニセ警官による襲撃、制裁されるメンバー(バラキの長年の友人)、理髪店での暗殺、独房でのバラキ(ラストシーン)。バラキの妻マリア役はジル・アイアランド。死と隣り合わせの生き方をする者たちの生き様と末路に注目の映画です。

リノ・ヴァンチュラ:『現金に手を出すな』『死刑台のエレベーター』『ローマに散る』。
ジョセフ・ワイズマン:『007 ドクター・ノオ』の「ノオ」役。マランツァーノ役とノオ役では見た目が全然違う。
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