「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『テレフォン』(1978年:チャールズ・ブロンソン、ドナルド・プレザンス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ソ連の少佐がアメリカでテロを起こす男を追跡するアクション映画。米ソを争わせようとするタカ派KGBが暗躍。その手段に注目です。

1.ストーリー
ソ連の少佐がアメリカでテロを起こすKGBを追う。

2.キャスト
チャールズ・ブロンソン(少佐)
リー・レミック(情報員)
タイン・デイリー(CIA)
ドナルド・プレザンスKGB

3.注目のシーン
①主役
「テレフォン」とは文字通り「電話」のこと。催眠術をかけられた工作員が電話で「あるメッセージ」を聴くと「過去に記憶させられた任務」を思い出し、遂行する。その工作員は死んだアメリカ人にすり替わってアメリカで暮らすソ連の人間たち。モスクワからアメリカに逃亡したKGBのダルチムスキー(ドナルド・プレザンス)が米ソを争わせるため、工作員に電話をかけ、テロを次々に起こす。ダルチムスキーを始末するためにアメリカに送られるのがチャールズ・ブロンソン演じるKGBのボルゾフ少佐。凄腕で、驚異的な記憶力の持ち主。神出鬼没のダルチムスキーを発見することができるのか?

②悪役
追われるダルチムスキーが悪役。タカ派のダルチムスキー。米ソの「デタント(緊張緩和)」に反対する男。この男の工作により米ソは核戦争の瀬戸際に追い込まれることになるかもしれない。ダルチムスキーを演じるドナルド・プレザンスは『007は二度死ぬ』の悪の秘密結社「スペクター」の首領「ブロフェルド」役で有名。他に『大脱走』『偉大な生涯の物語』『ミクロの決死圏』『ハロウィン』『ニューヨーク1997』など、有名作への出演が多い。

③キャラ
ボルゾフ少佐のアメリカでの任務をフォローする女情報員バーバラ役でリー・レミック(『オーメン』ほか)。CIAのコンピューター係の女パターマン役でタイン・デイリー(『ダーティハリー3』でのハリー・キャラハン刑事の相棒ケイト・ムーア役でおなじみ)。他に、酒場を経営する夫婦の妻、など女性が妙に頼もしい映画でもあります。

④アクション
ボルゾフ少佐の任務が秘密作戦ということでブロンソンが派手に戦うシーンは少な目。次のテロを予測して工作員を止めようとするシーン、ダルチムスキーを追い詰めるシーンといった「緊迫感」が見せ場。その分、爆発シーンは派手なものになっています。

4.感想
「催眠術を悪用したテロ」がテーマの映画。ブロンソンが非常に用心深いソ連の少佐を演じるサスペンスな内容。電話で催眠メッセージを送って、それを聴いた工作員がテロを行う、というもの。米ソ冷戦下で米ソの関係を悪化させようとするタカ派KGBによる犯行。レスリー・ニールセンのコメディ作『裸の銃を持つ男』も催眠術で暗殺させる話。『テレフォン』はシリアスな作品ですが、そんなにうまいこと催眠術で人をコントロールできるのか? という気もする(ちょっとギャグっぽいからパロディ的な作品が後に作られたのかな?)。各地で実行されるテロ、無能なCIAの男たち、バーバラを信用しないボルゾフ(用心深い奴。二人の関係の変化にも注目)、駐車場での爆発シーン、ボルゾフがダルチムスキーを追い詰めるシーン、ラストシーンが見所。次に狙われるのはどの町なのか? ボルゾフが次の犯行を予測し敵を追うシーンがスリリングな映画です。
YouTube

--------------------------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。
テレフォン [DVD]

この続きはcodocで購入