「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『最後の猿の惑星』(1973年:ロディ・マクドウォール)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」人間と猿の「最終戦争」が語られるシリーズ第五弾でラスト。1991年に猿が反乱を起こした後、一体何があったのか? 全てが明らかに。

1.ストーリー
猿と人間が共存する村がミュータント化した人間の武装集団に襲撃される。

2.キャスト
ロディ・マクドウォール(猿)

3.注目のシーン
①支配
2670年、北アメリカ。「過去の歴史」を語る猿の長老。猿の「シーザー(ジーラとコーネリアスの息子:演じるのはシリーズのレギュラー、ロディ・マクドウォール)」が反乱を起こした前作『猿の惑星・征服』。その後の歴史が語られます(「2673年」は一作目『猿の惑星』で、宇宙飛行するテイラー(チャールトン・ヘストン)が宇宙船で時間を確認した年)。1991年の反乱後、核戦争勃発(どういう戦争だったのかは全五作では描かれなかったため不明)。そして小さい村で猿と人間が共存。村を率いるのはシーザー。反乱後の数年で猿たちは完全に人間の言葉をマスター。「共存」しているが、猿の方が支配的。「猿の学校」では人間が教師として猿に授業をしている。

②内紛
シーザーに敵対するゴリラの「アルドー将軍」。チンパンジー系のシーザーに何かと対立的(ゴリラとチンパンジーは相性が悪い)。不穏な雰囲気。そして事件が起こる。

③最終戦
シーザーの敵はアルドー将軍だけではなく、都市の廃墟に隠れて暮らす人間も。立場を逆転された人間は猿を嫌っている。そして最後は生き残りを懸けて「人間と猿の最終戦争」が行われる。

④演出
放射能汚染地域にある「記録保管所」でシーザーが記録(両親ジーラとコーネリアスの証言を録画したテープ)を見て未来を知るシーン。最終戦争での戦闘シーン。いずれもむなしさを感じる場面だ。

4.感想
一作目が残した謎「猿が人間より上の立場になった理由」。それが明らかになる実に悲しい映画(「オチ」がわかっていながら鑑賞しなければならないため)。すっかりダメダメになってしまった人間。猿に服従する形になり、そうでない者は武力に訴える。猿同士でも「賢いチンパンジー」と「粗暴なゴリラ」が対立。結局、猿だろうが人間だろうが、誰が支配者になっても平和にならない地球。このシリーズを全作通して鑑賞したファンからすれば、「地球が破滅するのも当然か」という印象を持ったのではないでしょうか。現実はどうなりますかね? まだ、このシリーズを観ていないという方にはシリーズ全五作をセットで、一作目から鑑賞することをオススメします。

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