「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 ムーンレイカー』(1979年:ロジャー・ムーア、リチャード・キール)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドが消えたスペースシャトルを追うスパイ映画。「宇宙に取り憑かれた男」「ジョーズ」「ヒゲの剣道男(日本人)」に注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントが消えたスペースシャトルを追って、宇宙で戦う。

2.キャスト
ロジャー・ムーア(MI6)
バーナード・リー(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
リチャード・キール(殺し屋)
トシロー・スガ(殺し屋)
マイケル・ロンズデール(社長)

3.注目のシーン
①主役
MI6のジェームズ・ボンドロジャー・ムーア)。宇宙でスペースシャトルムーンレイカー」が乗り逃げされる事件発生。MI6のM(バーナード・リー)から「ムーンレイカー」捜索の任務を課せられ、カリフォルニアにあるドラックス社(「ムーンレイカー」の製造元)を訪ねる。

②悪役
「ドラックス社」社長のドラックス(マイケル・ロンズデール)。「宇宙に取り憑かれた男」。怪しい研究所でとんでもないものを製造し、「ムーンレイカー」を使って何かを企んでいる。使用人のチャン(トシロー・スガ)は珍妙なぼっちゃん頭の日本人。剣道でボンドを襲う。また、前作『007 私を愛したスパイ』では悪の実業家カール・ストロンバーグの手下だった「ジョーズ」(リチャード・キール)が再登場。ドラックス配下の殺し屋としてボンドを執拗に追い掛ける。

③キャラ
「ボンドガール」はドラックス社のグッドヘッド博士(ロイス・チャイルズ)、コリン(コリンヌ・クレリー)。そしておなじみMI6のM、Q(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)のレギュラー陣(M役のバーナード・リーは今作がラスト。彼の最後のセリフにも注目)。

④アクション
スターウォーズ』の影響を受けたと思われる宇宙空間のシーンが見せ場(宇宙都市での戦闘)。地球のシーンでは、飛行機から落とされるボンド、運河での戦い、「ボンド vs. 剣道男」(ガラスが割れまくるシーン)、ロープウェイでの戦い、ボートでのチェイス(ハンドルがポロリ)、「ボンド vs. 大蛇」、などが迫力(時にはコミカル)。

4.感想
今回のボンドの敵は「宇宙に取り憑かれた男」ドラックス。地上の人類を絶滅させて「新しい世界」を造るのが目的。危険な野望をボンドは阻止することができるのか? ドラックスは前作『007 私を愛したスパイ』の悪役(「海に取り憑かれた男」ストロンバーグ)と同じような考えを持つ奴。「海」の次は「宇宙」をテーマに製作しよう、と制作スタッフは考えたに違いない(違う?)。リチャード・キールの「ジョーズ」が再登場しているというのもありますので前作とセットで観るのがオススメ。様々な舞台でボンドが活動するシーンが見せ場(カリフォルニア、ヴェニスリオデジャネイロ、ブラジルの奥地、ドラックスの宇宙都市)。アクションと個性的キャラが売り物の映画ですが、笑いの演出も(Qの発明品(特殊なリストバンド、ひもつき爆弾など)、遠心力訓練機とボンド、007のカメラ、国防大臣とMから怒られるボンド、リオのカーニバルジョーズ、緊急停止ボタンでズッコケ、ほか)。DVDにはメイキング(42分)、特殊効果について(19分)などが収録されています。巨額の製作費をかけた映画。アクション、笑い、『スターウォーズ』なシーンが楽しめる傑作です。

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