「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 ユア・アイズ・オンリー』(1981年:ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドが海底に沈んだミサイル誘導装置を追うスパイ映画。北イタリアでボンドが襲われるシーンといったアクションに注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントがミサイル誘導装置をめぐって東側と戦う。

2.キャスト
ロジャー・ムーア(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
キャロル・ブーケ(美女)
ジョン・ワイマン(殺し屋)
ジュリアン・グローヴァー(富豪)
トポル(密輸業者)

3.注目のシーン
①主役
MI6のジェームズ・ボンドロジャー・ムーア)。謎のスキンヘッド男に命を狙われるが何とか切り抜ける。その後、英国のスパイ船が爆発して沈没する事件発生。船と共に沈んだミサイル誘導装置「ATAC」(ミサイルを狙ったところへ打ち込めるコントロール装置)。「ATAC」の回収を急ぐ英国はボンドを派遣する。

②悪役
「ATAC」をめぐる争い、冷戦がテーマの映画。「ATAC」を手に入れようとするソ連とコンタクトを取り、それをソ連に売り渡そうとする裏切り者が今回の悪役。

③キャラ
MI6のQ(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)のレギュラー陣。残念ながら「M」役のバーナード・リーが亡くなったため「Mは休暇中」という扱いで不在(ショーン・コネリー時代からの定番「ボンドとMのやりとり」が見られなくなったのが残念)。英国のために「ATAC」を捜索していた両親を殺害されてしまう気の毒な女メリナ(キャロル・ブーケ)。ギリシャの富豪で新英派のアリスト・クリスタトス(ジュリアン・グローヴァー)。北イタリアでボンドを襲う東ドイツのクリーグラー(ジョン・ワイマン)。クリスタトスのライバルである密輸業者コロンボ(トポル)、ほか。

④アクション
冷戦がテーマということでアクションもシリアスな雰囲気。(オープニングで)ヘリに乗ったボンドがピンチになるシーン、英国のスパイ船が爆発するシーン、ボンドとメリナが敵に追われるカーチェイス(ちっこい車にも注目)、ブリュッセルの殺し屋エミール・ロック(マイケル・ゴダード)一味による襲撃、北イタリアでボンドが襲われる雪上アクション、深海で「ATAC」を回収するボンドとメリナの海中アクション、山頂の僧院での戦闘、ほか。

4.感想
アクション(空中アクション、深海での決闘、山頂での戦い)がメインのハードな内容。前作『007 ムーンレイカー』が宇宙都市での戦闘だったため、今回は「陸海空」を舞台にしたアクションが充実しています。誰が敵で味方なのか? 英国が奪われた「ATAC」をボンドは祖国に取り戻すことができるのか? 今作はリニューアルな雰囲気。まず最初は旧敵(ブロフェルド?)との決着戦(迫力&コミカル)。バーナード・リーが亡くなったため「M」役は不在。アクションが中心の作品ですが、シリーズらしいユーモアが入っているシーンもたくさん(ヘリコプターで蹂躙されるボンド(オープニング)、ボンドの帽子投げ(鏡越し)、ちっこい車でカーチェイス、Qの研究室(人相グラフ、傘、ギプスの武器など)、崖っぷちなロック、クリーグラーの最期(ちょっと笑ってしまう)、山頂に現れた大物、首相からの「おほめの言葉(ボンドちゃん)」ほか)。オープニングでボンドが亡き妻の墓参りをする寂しいシーンも。主題歌はシーナ・イーストン「For Your Eyes Only」。DVDにはメイキング(30分)などが収録。見所がいっぱいのオススメ作です。

ジュリアン・グローヴァー:出演作多数。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』ほか。

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