「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ピンク・パンサー3』(1976年:ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ四作目。二作目以来、犬猿の仲だったクルーゾーとドレフュスがついに対決。セラーズの「変装、ドジり芸」が楽しい。

1.ストーリー
クルーゾー警部が完全にキレた元・上司に命を狙われる。

2.キャスト
ピーター・セラーズ(警部)
バート・クウォーク(使用人)
アンドレ・マランヌ(巡査部長)
ハーバート・ロム(署長)
リチャード・バーノン(教授)
レスリー=アン・ダウン(女スパイ)

3.注目のシーン
①主役
おなじみクルーゾー主任警部(ピーター・セラーズ)。いちいちドジる奴。この男が何かをやる度に騒動が起こるが、結果オーライで(なぜか)事件を解決する強運の持ち主。今回はキレた男に命を狙われる役どころ。

②悪役
元・主任警部チャールズ・ドレフュス(ハーバート・ロム)。クルーゾーにイラつきすぎてついに病院送りに。見舞いに来たクルーゾーにイラつき、精神を完全に破壊されてしまう。そしてクルーゾー一人を始末するために犯罪者を集めた組織を作り、最新兵器で世界を脅迫。凄まじいエスカレートぶり。

③キャラ
シリーズのレギュラー、クルーゾー、ドレフュス、ドレフュスの元部下で今ではクルーゾーの部下フランソワ(アンドレ・マランヌ)、クルーゾーを襲う使用人ケイトー(バート・クウォーク)。クルーゾーを狙うソ連の女スパイのオルガ(レスリー=アン・ダウン)、ドレフュスに脅迫されて最新兵器を製作するファスベンダー教授(リチャード・バーノン)、ほか。

④演出
イカレた元上司と部下の対決。どっちもマトモでない者同士。「バカさ」ではいい勝負。それぞれのマヌケっぷり、城での対決に注目。おなじみ「ピンクパンサー」のアニメは映画のパロディ。

4.感想
「笑い」という点ではシリーズ最高傑作という気がするシリーズ四作目(タイトルは『ピンク・パンサー3』ですが、「クルーゾーが登場する映画」として四作目にあたります)。クルーゾーのせいで完全にイカレたドレフュスがクルーゾー一人を始末するために世界を脅迫する話。シリーズおなじみの「クルーゾー vs. ドレフュス」が世界を巻き込むスケールの争いに。ドレフュスに脅された世界各国が凄腕エージェントを送り込んでクルーゾーを狙う(ソ連の女スパイ「オルガ」もその一人。彼女とクルーゾーの関係にも注目)。主なオススメシーンは、(オープニングの)病院でのクルーゾーとドレフュスのやりとり、ケイトーを相手にクルーゾーがヌンチャクを使うシーン、教授の屋敷を捜査するクルーゾー(ドジ連発。ヘンな発音のせいでかみ合わない会話をするシーンが楽しい)、ミュンヘンでのビール祭、城に潜入しようとしてドジりまくるクルーゾー、城での最終対決、など。ストーリーよりも「笑い」を見せたい映画。珍シーン、おなじみのテーマ曲とピンクパンサーのアニメ(『雨に唄えば』などの映画パロディが楽しい)が見せ場。「バカバカしい映像で笑いたい人」にオススメしたい作品です。
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