「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 カジノロワイヤル』(1967年:ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」『007』番外編。ウルスラ・アンドレスが登場。微妙なストーリー&オチ、オシャレな映像、珍シーンを楽しむ内容です。

1.ストーリー
元スパイが謎の組織「スメルシュ」を追う。

2.キャスト
デヴィッド・ニーヴン(元スパイ)
ウルスラ・アンドレス(実業家)
ピーター・セラーズバカラの名手)
オーソン・ウェルズ(悪役)

3.注目のシーン
①主役
なかなかの珍作。『カジノ・ロワイヤル』は正統なシリーズではダニエル・クレイグ主演で製作されましたが(2006年)、1967年版の方は「番外編」のようなポジション。「ボンド」を演じるのはデヴィッド・ニーヴン(『ピンクの豹』で「怪盗ファントム」を演じたオッチャン。年齢と見た目の点でボンドを演じるにはかなり無理があるキャスティング)。「年取って引退した元スパイ」という役どころ。各国の諜報員が次々に消されていく事件発生。スパイ機関のトップが引退したスパイであるジェームズ・ボンド卿(デヴィッド・ニーヴン)に事件の解決に力を貸して欲しいと依頼する。

②悪役
秘密組織「スメルシュ」の幹部ル・シフル(オーソン・ウェルズ)。組織の金を使い込んでしまったためオークションで所有品を売却し、その金で穴を埋めようとする。さらにイカサマカードゲームで資金集めを計画。

③キャラ
実業家ヴェスパー・リンド(ウルスラ・アンドレス)に捜査への協力を依頼するボンド。ヴェスパーはバカラの名手イブリン・トレンブル(ピーター・セラーズ)を誘う。

④アクション
敵に襲撃されるボンド。爆撃されたり、カーチェイスしたり。スメルシュの基地での戦闘にも大いに注目(実に個性的な映像が見られます)。

4.感想
『007』は息の長いシリーズ。世代によって好きな「ジェームズ・ボンド」も違うと思います(コネリー、ムーア、ブロスナン、など)。この映画でボンドを演じるのはデヴィッド・ニーヴン。しかしながら「引退した元スパイ」という役どころで、あんまりカッコいいイメージがありません(ありますか?)。各国の諜報員が次々に消され、スパイ機関のトップが引退したスパイであるジェームズ・ボンド卿に事件の解決に力を貸して欲しいと依頼する話。その設定からしてツッコミどころがあります(引退した人に頼まなければならないほど人材不足なのか?)。しかし、これはコメディですのでヘンに難癖をつけずに「映像の面白さ」「珍シーン」を楽しめばよいかと。謎の実業家役のウルスラ・アンドレスは1962年『007 ドクター・ノオ』でボンドガールだった人。ピーター・セラーズバカラでル・シフルと勝負する役(主役ではなく、「笑わせるシーン」もそれほどありません)。他にも『ピンク・パンサー』シリーズの「ケイトー」役でおなじみのバート・クウォークがチョイ役出演。「M」や「マニーペニー」といった定番キャラも出てます(正式なシリーズとは違う役者ですが)。60年代らしい映像(ファッション、演出、「サイケ」なイメージ)、ボンドが敵に襲撃されるシーン(爆撃、カーチェイス)、カジノロワイヤルでの勝負、スメルシュの基地での戦闘、スメルシュのボス「ドクター・ノア」の正体、などが見せ場の映画。アクションや面白いシーンもあれば、イマイチなシーンも(早い話がスベってる。当時はウケた?)。バカバカしいノリのコメディがお好きな方にオススメの映画。ダニエル・クレイグの『007 カジノ・ロワイヤル』とは(共通点はありますが)違いますのでご注意ください。

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