「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『突破口!』(1973年:ウォルター・マッソー、ジョー・ドン・ベイカー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」強盗がヤバイ金を奪ってピンチになってしまうクライムムービー。ベイカーの悪役ぶり、ラストのアクション&敵を欺くトリックに注目です。

1.ストーリー
四人組がある地方の銀行を襲うが、奪ったカネはマフィアの隠し金だった・・・。

2.キャスト
ウォルター・マッソー(強盗)
アンディ・ロビンソン(強盗)
ジョー・ドン・ベイカー(マフィアの殺し屋)
ジョン・ヴァーノン(銀行の頭取)
ベンソン・フォン(マフィアのボス)

3.注目のシーン
①主役
犯罪者が主役のクライムムービー。四人組強盗グループ。リーダーはチャーリー・バリック(ウォルター・マッソー)。その妻ネイディーン(ジャクリーン・スコット)、ハーマン・サリバン(アンディ・ロビンソン)、アル。ある銀行を襲うが、警察にマークされ、銃撃戦。チャーリーとハーマンが奪ったカネを持って逃走。

②ヤバイ金
小さい銀行にもかかわらず金庫には大金が。奪ったカネの多さにチャーリーは疑問。ニュース報道などから、それは「犯罪にからんだカネ」であると予測。案の定、マフィアの殺し屋モリージョー・ドン・ベイカー)が暴力を使いながらチャーリーらを追ってきた。

③アクション
追っ手をかわそうとするチャーリー。モリーと銀行の頭取メイナード・ボイル(ジョン・ヴァーノン)をワナにかけて逃げ切ろうとする。廃車置き場(飛行場でもある)でのセスナ機と車の攻防。チャーリーはマフィアから逃れることができるのか?

4.感想
犯罪者の映画。ウォルター・マッソー主演。監督ドン・シーゲル。アンディ・ロビンソン、アルバート・ポップウェル、ジョン・ヴァーノン出演(『ダーティハリー』の出演者たち)。四人組の強盗。奪ったカネがマフィアのものだったから、さあ大変、といった感じ。ストーリー展開、キャラ設定、敵を欺くトリックが面白い映画ですが、ちょっとしたツッコミどころも。「チャーリー」というキャラ。元・セスナの曲芸師という変わった経歴。人生経験を積んでおり、なかなか狡猾。それなのに強盗で稼ごうとする(その代償は大きかった)。自分のせいで仲間が殺されたのに「気を付けんからだ」などとホザく(ヒドい)。頭取のボイルをワナにかけるため、ボイルの秘書フォートを利用する。最初はチャーリーにビビったフォートだが、なぜかベッドで仲良しに(ありえへん展開)。最後はセスナで逆さまに(ヤバイ)。他にも妙なキャラが。銃砲店のオッサン。殺し屋モリーに情報を売ろうとしてエラい目に(ざまー)。ガメつい写真屋の女(ハラ立つ)。ヘンな中国マフィア(ベンソン・フォン)。アンディ・ロビンソンは何を演じても「サソリ座の男」にしか見えない。この映画で一番魅力的なのはやっぱり「モリー」。大男で、実に怖い奴(世の中ナメてると、モリーみたいなのが訪ねてくる?)。行動パターン、敵を追い込むときの楽しそうな表情も個性的。「チャーリー(ズルい奴)」「モリー(荒っぽい奴)」といったキャラに注目の映画です。

ジョー・ドン・ベイカー:大物。『組織』(1971)、『ソルジャー・ボーイ』(1972)、『007/リビング・デイライツ』(1987)、『ケープ・フィアー』(1991)、『ホワイトハウス狂騒曲』(1992)、『007/ゴールデンアイ』(1995)、『マーズ・アタック!』(1996年)、・『トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)で有名。

ジョン・ヴァーノン:『ダーティハリー』(1971)ではサンフランシスコ市長、『アニマル・ハウス』(1978)では下品な学生を嫌悪する学長を演じた。

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