「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『サブウェイ・パニック』(1974年:ウォルター・マッソー、ロバート・ショウ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」正体不明の4人組がマシンガンで地下鉄を乗っ取るサスペンス映画。公安局の捜査官が犯人グループと交渉。犯人の正体&逃走に注目です。

1.ストーリー
武装した4人組がマシンガンで地下鉄を乗っ取り、市長に100万ドルを要求する。

2.キャスト
ウォルター・マッソー(公安局)
ジェリー・スティラー(公安局)
ロバート・ショウ(4人組)
マーティン・バルサム(4人組)
ヘクター・エリゾンド(4人組)
アール・ハインドマン(4人組)

3.注目のシーン
①事件
変装した4人組がマシンガンで地下鉄を乗っ取る。4人組はそれぞれブルー(ロバート・ショウ)、グリーン(マーティン・バルサム)、グレイ(ヘクター・エリゾンド)、ブラウン(アール・ハインドマン)といったカラーで互いを呼び合う用心深さ。人質を取った4人組は市長に100万ドルを要求。

②捜査陣
4人組と交渉する公安局のガーバー警部補(ウォルター・マッソー)。要求を妥協しないブルー(リーダー格)に手を焼く。捜査にあたるのは他に、公安局のリコ(ジェリー・スティラー)、ニューヨーク警察のダニエルズ警視正(ジュリアス・W・ハリス)ら。

③笑い
比較的地味な作品。そのため、ちょっとした「笑いどころ」が。東京からニューヨークに地下鉄の研修にやってきた日本人4人組(ヤシムラ、トマシタ、など)。彼らを「英語がわからない人たち」と勘違いしたガーバーは日本人に地下鉄システム・スタッフについて適当な説明をする。他にも、最後まで事件に気付かない酔っぱらいオバハン(人質になった乗客の一人)、うっかりクシャミをしてしまう男、無能すぎる市長など。ひっくり返るドジなパトカーも何気に笑える(かもしれない)。

4.感想
地下鉄が乗っ取られる事件を描いた映画。地下鉄を乗っ取って操縦できるのは経験者しかいない、ということで実際には起こりにくいのではないかと思われる内容。しかしながら、模倣犯の出現をおそれた交通局は当初地下鉄での撮影を許可しなかったという。なかなか用意周到な4人組。変装し、計画的に犯行を進める。リーダーの「ブルー」は雇われ兵ということもあって貫禄・度胸は充分。地下鉄システムを熟知した4人組が身代金100万ドルをゲット。一体どうやって逃走するつもりなのか? 緊迫感が売り物の映画。ガーバーとブルーが交渉するシーンに注目。計画的に犯行を進める4人だが、やっぱり人間。どこかに落とし穴が(悪人同士には信頼関係が無い)。ラストのウォルター・マッソーの表情がインパクト(すごいヘンな顔)。キャラ、緊迫感、4人組の逃走計画に注目の映画です。

ロバート・ショウ:『007 ロシアより愛をこめて』(1963年)、『スティング』(1973年)、『ジョーズ』(1975年)、『ブラック・サンデー』(1976年)など。
ヘクター・エリゾンド:『プリティ・ウーマン』(1990年)ではホテルの支配人、『ビバリーヒルズ・コップ3』(1994年)ではちょっとツイてない刑事を演じた。
ジェリー・スティラーベン・スティラーの父。爆笑コメディ『ズーランダー』(2001年)で親子共演。
ジュリアス・W・ハリス:『007 死ぬのは奴らだ』(1973)で演じた「鋼鉄の義手の男」がインパクト。

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