「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『おかしなおかしな大追跡』(1972年:バーブラ・ストライサンド、ライアン・オニール)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」機密書類と宝石が入ったカバンをめぐるドタバタを描いたコメディ映画。わざとらしいギャグ、サンフランシスコでのカーチェイスに注目です。

1.ストーリー
サンフランシスコのホテルで機密書類と宝石が入ったカバンが盗まれ、騒動が起こる。

2.キャスト
バーブラ・ストライサンド(学生)
ライアン・オニール(音楽研究家)
マデリーン・カーン(婚約者)

3.注目のシーン
①主役
ハワード・バニスター(ライアン・オニール)とユーニス・バーンズ(マデリーン・カーン)のカップル。ハワードは「原始時代の音楽」を研究している変わった男。カネ持ちからその研究のための奨学金を得ようとサンフランシスコにやってきた。婚約者ユーニスは何かとどんくさいハワードをサポートしようとするが・・・。

②キャラ
多くのキャラが笑いを取ろうとする珍作。なぜかハワードに付きまとうジュディ(バーブラ・ストライサンド)という謎の学生、カネ持ちの慈善家ララビー、ホテルの支配人、大量の宝石を持ち歩いている宿泊客のオバチャン、その宝石を狙うホテルマン、機密書類を運ぶ怪しい男&その男を尾行するドジ男、エラそうな判事、など。

③笑い
コケる、ぶつかる、妙なことをする、ヘンにゴマかそうとする、テレビを壊して火事を起こすといったわざとらしいドジ系のギャグを見せる映画。そのわざとらしさに付いていけない観客もいるかも。

④アクション
わざとらしいギャグが続く中、終盤に大きな見せ場が。ララビーの豪邸で繰り広げられた騒動後、機密書類と宝石が入ったカバンを持ってハワード&ジュディが自転車で逃走。それを追う連中とカーチェイス。有名なサンフランシスコの坂道での逃走劇に注目。

4.感想
意外に人気があるコメディ作。そのドタバタなわざとらしさに正直なところあまり面白くない、という印象もありましたが、俳優たちが一生懸命笑いを取ろうとしているのだから笑ってあげるべきだ、という気もしてくる妙な作品。一番困るのが「ジュディ」というキャラ。関係ないのにハワードに妙に付きまとう。何なんだろう、この女? ハワードには婚約者ユーニスがいます。そんな男に若い女が接近すればトラブルになるに決まってる。案の定、「浮気疑惑」といった形でモメるハワードとユーニス。しかし、細かいキャラ設定やストーリーなどどうでもいいのかもしれません。実際、バーブラ・ストライサンドも「監督の指示で演技しただけで、どんなストーリーの映画かよくわからなかった」と語っています(DVD収録)。次々に展開される笑いとカーチェイスに注目の映画。ラストではあの名作映画のセリフを笑いにするシーンもあります。

ライアン・オニール:『ある愛の詩』でおなじみ。しかしプライベートではトラブルだらけ。
バーブラ・ストライサンド:歌手としても実績。映画『ミート・ザ・ペアレンツ2』ではベン・スティラーのヘンなママを演じ、ロバート・デ・ニーロと共演。

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