「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ウエストワールド』(1973年:ユル・ブリンナー、ジェームズ・ブローリン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロボットと遊ぶ娯楽ツアーに参加した客たちがエラい目に遭う近未来映画。ブリンナー演じる「『荒野の七人』ロボット」に注目です。

1.ストーリー
近未来、二人の男がある町でロボットを使った「西部劇ごっこ」に参加するが・・・。

2.キャスト
リチャード・ベンジャミン(客)
ジェームズ・ブローリン(客)
ユル・ブリンナー(ガンマン型ロボット)

3.注目のシーン
①主役
ロボットが制御不能になる恐ろしい映画。「デロス」という町で行われている娯楽ツアーが巷では大人気(参加料は1日につき1000ドル)。そこでは「西部(ウエストワールド)」「中世」「古代ローマ」の舞台が用意されており、ロボットが「役者」としてお客を楽しませている。「西部劇ごっこ」を選んだ客マーティン(リチャード・ベンジャミン)とブレイン(ジェームズ・ブローリン)。酒場に行くと、あるガンマンが早速ケンカを売ってきた。

②ロボット
「ガンマン型ロボット」を演じるのは『荒野の七人』でおなじみのユル・ブリンナー。役名は「ガンスリンガー(エンドロールより)」。無表情で銃を抜く役どころ。他にも、中世の騎士&王女、召使いの女、保安官、エキストラ役などの大勢のロボット。

③キャラ
ツアーには様々なお客が。中世の殿様役を選ぶオッチャン、「西部劇ごっこ」で新しい保安官に任命されて満足そうなオッチャン、メロドラマ風の役を選んだオバチャンら。ロボットを制御したり修理したりする科学者たちにも注目。

④演出
「人間とほとんど変わらない高性能ロボット」が個性的な映画。ロボットの体の中にはコンピューターチップ、制御盤、配線が入っている。最高のハイテクで作られているにもかかわらず、水を飲んだらショートして壊れる、というのが妙に笑える(かもしれない)。

4.感想
元祖『ターミネーター』といった映画。高度に科学が発達した未来。コンピューターがロボットを設計するなど、人間の能力を超えた製品が存在する世界。ロボットが人間たちをおもてなし。ところが人間には絶対危害を加えないはずのロボットが暴れ出し、お客をえじきにしていく。ロボットに追い込まれていく人間たちの運命は? 「機械に依存する生き方」の危険性を訴えている(かもしれない)映画。ユル・ブリンナーの「ターミネーター」ぶり、大人の客が無邪気にロボットと遊ぶシーン&(遊びだと思ったら)リアルにケガして焦るシーン、ロボット修理工場、ラストの結末(人間 vs. ロボット)に注目の映画です。

リチャード・ベンジャミン:俳優・映画監督。『シティヒート』(1984)、『マネー・ピット』(1986)を監督。
ジェームズ・ブローリン:『ザ・カー』(1977年)で謎の暴走車と戦うパトロール隊員を演じた。

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