「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』(1974年:ピーター・フォンダ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」カネを奪って車で逃走する男たちが警官隊に追跡される映画。カークラッシュが見せ場。ヴィック・モロー演じる警官にも注目です。

1.ストーリー
レーサーとメカニックの二人の男が奪ったカネを持って車で逃走する。

2.キャスト
ピーター・フォンダ(犯罪者)
アダム・ローク(犯罪者)
スーザン・ジョージ(女)
ロディ・マクドウォール(スーパーの支配人)    
ヴィック・モロー(警官)

3.注目のシーン
①主役
レーサーのラリー(ピーター・フォンダ)とメカニックのディーク(アダム・ローク)。新しいマシン欲しさに強盗。スーパーマーケットの支配人スタントン(ロディ・マクドウォール)とその家族を脅す卑劣な手段で大金を奪う。入念に準備した犯行だったが、次々にハプニング。警察車両やヘリで追跡されることに。

②キャラ
ラリー&ディークと行動を共にするメリー(スーザン・ジョージ)。何やら「ワケあり」の女で、いちいちわめいたり反論したりするカミツキガメのようなタイプ。しかも、余計なことをやらかしてヤバいことに。ラリーはメリーにウンザリの様子だが、ディークはそんなメリーに癒しを感じている。逃走するラリーらを執念で追う警察のフランクリン部長(ヴィック・モロー)。上司を無視して行動したり、無線でラリーを挑発する駆け引きを見せたり。立場は違うが、ラリーとフランクリンは似たようなところがある。

③アクション
車を使った逃走劇を見せる映画。カースタント、カークラッシュ。車好きの人には楽しいアクションシーンかもしれないが、決してマネしないようにしていただきたい。

④演出
「笑い」のシーンもある映画。特にラリーら追うパトカーに注目(気合いの入った警察隊員たち。看板に突っ込んだり、川に落ちたり)。ガソリンスタンドのシーンも笑える(かもしれない)。

4.感想
ツッコミどころが多い映画。当時の世相を反映している映画、とのこと(いわゆる「アメリカン・ニューシネマ」)。ベトナム戦争の影響で投げやりな気分になってしまったアメリカの若者たち。破れかぶれな行動を取る。ラリーはレーサーだが金欠。ディークは腕のいい車のメカニックではあるが、酒が原因でレース界から追放された男。メリーはだらしない生き方をしている女。そんな三人が強盗犯として警察に執念深く追跡される。その結末は? カースタント&笑いの演出が見せ場の内容。男と女、犯罪者と警察、といった人間関係にも注目したいアクション作です。

ヴィック・モロー:『暴力教室』(1955年)で映画デビュー。テレビシリーズ『コンバット!』で有名。『トワイライトゾーン/超次元の体験』の撮影中の事故により逝去。
ロディ・マクドウォール:『猿の惑星』シリーズでチンパンジーコーネリアス」を演じた。問題作『処刑教室』では不良に追い詰められる生物学教師役。
スーザン・ジョージ:「みだらな女」役でおなじみ。『わらの犬』(1971年)、『マンディンゴ』(1975年)ほか。

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