「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『パニック・イン・スタジアム』(1976年:チャールトン・ヘストン、ボー・ブリッジス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」謎の狙撃者がフットボールのスタジアムをパニックに陥れる映画。ロス市警の警部&SWATが狙撃者を倒そうとするシーンに注目です。

1.ストーリー
大試合を観戦する大勢の観客が狙撃者に狙われる。

2.キャスト
チャールトン・ヘストン(警部)    
ジョン・カサヴェテス(SWAT)
ボー・ブリッジス(観客)
ジャック・クラグマン(観客)
ミッチェル・ライアン(神父)

3.注目のシーン
①主役
謎の狙撃者がスタジアムをパニックに陥れる映画。誰が主役なのだろう? ストーリー上は狙撃者を始末するため現場で指揮を執るロス市警の警部ホリー(チャールトン・ヘストン)でしょうか? SWAT隊員のリーダー、クリス(ジョン・カサヴェテス)も存在感アリ。「LAコロシアム」の大勢の観客(9万1000人)には、神父(ミッチェル・ライアン)、ギャングから借金をして試合に大金を賭けているサンドマン(ジャック・クラグマン)、マイケル一家(ボー・ブリッジスら)、中年カップル、男女のスリ、知事・市長といった政治家、大勢のエキストラ&その他(パニックで突き落とされたり、逃げる他人に踏んづけられたり、警察に怪しまれてしばかれたり、といった悲惨な目に遭うキャラも)など。狙撃者に気付いて通報するTV局スタッフも重要な役どころ。

②悪役
謎の狙撃者。ホテルから狙撃して自転車に乗った男を一発で倒す腕前。誰を標的としているのかは不明だが、「LAコロシアム」のスコアボードの塔に陣取り、ライフルを構える。

③演出
ストーリーは単純。「警察 vs. 狙撃者」。SWATからは狙撃しづらい場所に陣取って銃を構える狙撃者。警部ホリーとSWATが狙撃者を包囲するシーンがスリリング。また、観客たちのそれぞれの人間模様を描くことによって、無差別に撃たれた人間にもそれぞれ人生があった、という「人権」を意識した演出がなされています。

4.感想
アメリカで社会問題になっている無差別暴力を描いた映画。ラジオからは悲惨な事故や事件のニュースが流れる日々。そんな状況で遠距離狙撃用ライフルを持った白人の男がコロシアムの高い塔から観客を狙う事件発生。狙撃しにくいところにいる悪人をロス市警の警部ホリーとSWAT隊員たちがどうやって倒すのか? もし自分がホリーやSWATだったらどう行動するか? といった感じで作戦を考えながら鑑賞するのもオススメ。不特定多数を狙う卑劣で許し難いテロ行為を行う男。一体、何がこの男をテロリストにしたのか? こういう事件が起こらないようにするには社会はどうあるべきか? など非常に多くのテーマを含んだ社会派の映画です。

ミッチェル・ライアン:『ダーティハリー2』『リーサル・ウェポン』『ライアー ライアー』ほか。
ボー・ブリッジス:俳優一家。父親は俳優のロイド・ブリッジス、弟はジェフ・ブリッジス

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