「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ジョン・カーペンターの要塞警察』(1976年:オースティン・ストーカー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ある警察署がならず者のグループに襲撃されるアクション映画。カーペンター版『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』。銃撃戦に注目です。

1.ストーリー
ある警察署がならず者グループに包囲され、警官と囚人が協力して撃退しようとする。

2.キャスト
オースティン・ストーカー(警部補)
ダーウィン・ジョストン(囚人)
トニー・バートン(囚人)
ローリー・ジマー(警察職員)
キム・リチャーズ(少女)

3.注目のシーン
①主役
犯罪が多い町が舞台の映画。警部補になって間もないビショップ(オースティン・ストーカー)。閉鎖されることになった警察署で片付けの手伝いをすることに。そこへ急病に苦しむ囚人が運ばれてきたり、ならず者グループに追われる男を保護したり。

②悪役
町の犯罪グループ。抵抗しない一般人はもちろんのこと、ただアイスクリームを買いに来ただけの少女(キム・リチャーズ)にも発砲。警察も連中には容赦しない姿勢だが、犯罪グループはそれにひるむどころか仲間をやられて徹底的に報復しようとする。

③キャラ
護送される三人の囚人(ウィルソン:ダーウィン・ジョストン、ウェルズ:トニー・バートンほか)。そのうちの一人が急病。ビショップの許可を得て、署で医師の到着を待つ。署には女性警察職員のリー(ローリー・ジマー)とジュリー(ナンシー・ルーミス)。ならず者たちの襲撃に恐怖を覚えるが、二人は正反対の対応を見せる。

④アクション
わずかな武器(ショットガンと拳銃)でならず者たちの襲撃に対抗しようとするビショップ、ウィルソン、ウェルズ、リー。銃撃戦、爆発シーンがアクション的な見せ場。ただし、夜間に電気を切断された、という設定のため、見づらい、暗い映像が多い。

4.感想
「低予算映画」でおなじみのジョン・カーペンター監督作品。『ジョン・カーペンター要塞警察』というタイトル。「要塞警察」って何? といった感じですが、とんでもない数の悪党に警察署が包囲され、警官と囚人が署を要塞のように使って応戦する、という意味。監督によると1959年の西部劇『リオ・ブラボー』をベースに作った映画ということですが、個人的にはジョージ・A・ロメロゾンビ映画ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』によく似てるなと思いました。閉鎖されて警官たちがいなくなった警察署に残務整理のため派遣されたビショップ。ハプニングでその署に立ち寄ることになった刑事&囚人。ならず者に復讐して逆に追われることになった男。様々な事情の者たちが偶然、その署に集合する形となり、凶暴なグループと戦うことに。電話や電気を切られたため、ビショップたちは警察に通報することができない。どんな戦いになるか? 少女が撃たれるシーンがショッキングな映画(映画協会からそのシーンの削除を監督は求められた、とのこと)。DVDにはカーペンター監督と主演のストーカーが講演したときの映像が収録されています(22分)。アメリカでは大コケ、イギリスではヒットしたというやや地味な作品。ローカルヒーロー、襲撃者、銃撃戦に注目のアクション作です。

トニー・バートン:『ロッキー』シリーズでのアポロのトレーナー役で有名。アポロの死後、ロッキーを全力でバックアップする姿は多くのファンを感動させた。              

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