「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『北海ハイジャック』(1979年:ロジャー・ムーア、アンソニー・パーキンス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」イギリスの油田掘削基地がテロリストにおびやかされるアクション映画。民間の特殊部隊、非情な脅迫者。ラストの決着戦に注目です。

1.ストーリー
イギリスの油田掘削基地にテロリストが爆弾を仕掛け、民間の特殊部隊がその処理に向かう。

2.キャスト
ロジャー・ムーア(特殊部隊)
ジェームズ・メイソン(将官
アンソニー・パーキンス(脅迫者)

3.注目のシーン
①主役
ロジャー・ムーア演じる「フォークス」。海軍出身者で結成された民間の特殊部隊を率い、部下を鍛える日々。猫を愛するが、女性を妙に嫌う(なぜ?)。そんなフォークスに油田を救う依頼が。

②悪役
イギリスの油田をおびやかす脅迫者「クラマー」(「クラマー」は適当に名乗っているだけの偽名で、最後まで何者なのか不明だった:アンソニー・パーキンス)。「自分はテロリストではない」などと言うが、単なるテロリスト。報道陣を装い、武装した仲間(日本人二人組、ケント・デリカットみたいな奴も)と油田への供給船「エスター」に乗り込んで占拠。イギリス政府に2500万ポンドを要求。

③キャラ
フォークスと共に事態に対処するのはイギリス将官ブリンデン(ジェームズ・メイソン)、ティッピング枢密院議長、首相。「エスター」の乗組員でクラマーに対抗しようとする勇ましい女性サラにも注目。

④アクション
サスペンスでシリアスな展開が続き、最後はフォークスとクラマーが対決。フォークスの部隊が「エスター」に乗り込む暗殺作戦、爆発シーンがアクション的な見せ場。

4.感想
『007』のロジャー・ムーアと『サイコ』アンソニー・パーキンスがニラみ合うスリリングな映画。油田を破壊されたらエラい損害になる、ということでイギリス政府はフォークスの部隊を事件解決に投入することに。テロリストの運命は? 緊迫感が売り物の映画。重要な施設をテロリストに占拠された場合はどう解決するのか? が見せ場。緊迫感がある映画なのですが、ロジャー・ムーアが主演ということでやっぱりちょっと普通のアクション映画とは違う個性的なシーンや演出も。妙に女を嫌うフォークス(それにはもっともな理由が。最後の方で明かされます)。首相(サッチャーがモデルの女首相)や女性スタッフを軽視。潜入作戦では敵に背後を取られる不覚。さらに味方の隊員に襲われる珍シーン。たぶん、普通のアクション映画じゃつまらん、と監督やスタッフは考えたに違いない。そういうツッコミどころを入れながらフォークスが活躍する映画。自分がフォークスだったらどんな作戦で敵を倒すか、と考えながら鑑賞するのがオススメの傑作です。

ジェームズ・メイソン:『海底二万哩』(1954年)では「ネモ船長」役でカーク・ダグラスと共演。『地底探検』(1959年)、チャールズ・ブロンソン『夜の訪問者』(1970年)ほか。
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