「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ホーリー・マウンテン』(1973年:アレハンドロ・ホドロフスキー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」師と9人の弟子が「聖なる山」に登って不死を手に入れようとするカルト映画。意味不明な抽象的なシーン、個性的な演出に注目の作品です。

1.ストーリー
不死を手に入れようと師と9人の弟子が「聖なる山」に登る。

2.キャスト
アレハンドロ・ホドロフスキー錬金術師)

3.注目のシーン
①主役
錬金術師(アレハンドロ・ホドロフスキー)。彼に導かれて9人の弟子が「聖なる山」に登り、不死身になろうとする。

②キャラ
9人の弟子。皆それぞれ個性的で、タロットカードに登場するキャラを象徴している。キリストに似ている「盗賊(または「愚者」)」と呼ばれる男、黒人の女、ナチの男、など。

③苦労
抽象的な作品を撮ることで有名なホドロフスキー監督。ワケのわからないシーン、残酷な演出。そのためこの映画の撮影には多くの苦情が寄せられ、脅迫されたことも。さらに、製作費を持ち逃げされて撮影が中断したり、ヘリを使うシーンを無許可でゲリラ撮影したり、ガケに登るシーンでは本当に登って落下したり。

4.感想
なかなか難しい映画。タロットカードをベースにした内容で、意味不明なシーンが連発される抽象画のような映画。しかし、心配ご無用。DVDには「ホドロフスキー監督によるオーディオコメンタリー」なんてのが収録されていますので、あのシーンはこういう意味なんだ、という感じで解説してくれます。残酷なシーンもあるので紹介しづらい映画。奇妙なシーン、グロ、ばっちいシーン、裸、が見たくない人は鑑賞を避けるのが無難かと。この映画は結局何を表現したかったのか? それも「オーディオコメンタリー」に入っています(大雑把に説明すると「人間の思考能力が劣化していっている現状を風刺するために制作した」とのこと)。いろんな評価をされている映画(好意的、批判的。オチに対する評価は賛否両論)。個人的にオススメのシーンは、アートなシーン(奇妙なマシーン、人間の体を使って絵を描くシーン、ほか)、おもちゃ工場で制作される武器、メキシコのピラミッド、など。楽しい映画ではありません。監督がマジメに制作したものなのでツッコミながら観る映画でもありません。汚いシーンもあります。鑑賞するには覚悟が要る映画です。

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