「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『カサノバ』(1976年:ドナルド・サザーランド)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」1700年代に生きた実在の人物ジャコモ・カサノバを描いた映画。気取った雰囲気で破廉恥なカサノバという男に注目です。

1.ストーリー
1700年代、ヨーロッパ各地で自由奔放に生きたカサノバの半生。

2.キャスト
ドナルド・サザーランドカサノバ

3.注目のシーン
①主役
ジャコモ・カサノバ(1725年4月2日~1798年6月4日)。聖職、官職、外交使節など様々な職に就いた男。貴族階級と交流し自由奔放な恋愛を楽しむが、そのせいでヨーロッパ各地で追放処分。そんな風変わりな男の「自由な交際」を描いた映画。

②キャラ
多くの貴族や女たちが登場。大勢の女性と関係を持ったカサノバであるが、カサノバだけがそうだったのではなく、多くの貴族がバカげた遊びにうつつを抜かしていた時代でもあった。伯爵、侯爵夫人、フランス大使、毒舌母娘、サーカスの女、カサノバの母、カサノバの弟の妻など、どいつもこいつも妙な奴ばかり。

③セット
1700年代ヨーロッパを再現したセットや衣装にも注目。妙に飾りが多い服、メイク&髪型(アップで見ると思わず笑ってしまう)、(意味不明な)黄金の鳥、馬車、牢屋、汚いトイレ(最悪)など。「海のシーン」ではまるで映画ではなく舞台のように「波」が布(?)で表現されているのも個性的。

4.感想
あのドナルド・サザーランドキーファー・サザーランドのオヤジ)が1700年代のヘンな奴を演じた異色作(シルヴェスター・スタローン『ロックアップ』(1989年)の時とは全然違うキャラ。恥ずかしい変顔にも注目)。カサノバの交流を描いた映画。ヨーロッパ各地で様々な人と関係(時には人形も)。人前で破廉恥なことをするカサノバ。それを見物して貴族たちが拍手喝采。どうやら1700年代のヨーロッパは実に乱れた世界だったようです。「自由に生きる人間」にありがちなことですが、晩年は若い者にバカにされたりするなど、寂しい人生(「自由」は楽しいものではありますが、その代償もあります)。1700年代ヨーロッパ(風景、衣装、ヘンな貴族たち)、カサノバというキャラ&その自由な行為に興味がある方にオススメの映画。ただし、家族そろってみんなで楽しむ映画ではありませんので、小さい子に見せたりしないよう注意されたい。DVDにはテレビ朝日系「ウィークエンドシアター」で放送されたときの日本語吹替音声も収録されています。

--------------------------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。
カサノバ <HDニューマスター版> [DVD]

この続きはcodocで購入