「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ミッドナイト・エクスプレス』(1978年:ブラッド・デイヴィス、アイリーン・ミラクル)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」アメリカ人がトルコで逮捕されて劣悪な刑務所に収監されてしまう社会派映画。残酷な所長、密告屋。囚人たちの悲惨な状況、結末に注目です。

1.ストーリー
トルコの空港で薬物を密輸しようとしたアメリカ人が逮捕され・・・。

2.キャスト
ブラッド・デイヴィス(アメリカ人)
アイリーン・ミラクル(恋人)
ランディ・クエイド(囚人)
ジョン・ハート(囚人)
マイク・ケリン(父)

3.注目のシーン
①主役
実話を映画化したもの。しかしながら、この映画はフィクション。事実とは異なる点が多い、とのこと。「事実」ではなく、「映画」として割り切って鑑賞すべき内容。1970年、トルコ。アメリカ人青年ビリー(ブラッド・デイヴィス)が薬物(ハシシ)をトルコに密輸しようとして逮捕。薬物を厳しく取り締まりたいトルコ政府の意向によりビリーは懲役4年2ヶ月を宣告される。

②悪役
「刑務所モノ映画」にありがちな「残酷な所長・看守」「汚い独房」「囚人同士のケンカ&報復」がこの映画にも登場。気が滅入ってくるような刑務所のシーン。囚人を手荒く扱う所長。囚人同士でも密告する奴がいて、信用ならない。

③キャラ
囚人仲間のジミー(ランディ・クエイド)、エリック、マックス(ジョン・ハート)。ジミーが脱獄を計画し、ビリーに話を持ちかけるシーン&その結果に注目。ビリーの恋人スーザン(アイリーン・ミラクル)は刑務所に面会。ビリーの父(マイク・ケリン)は弁護士やアメリカ領事と共に釈放に向けて努力する。

4.感想
「実話モノ」ということですが、脚色が多すぎてトルコから非難されるなど、評判がよろしくない映画。スティーブ・マックイーンパピヨン』、クリント・イーストウッドアルカトラズからの脱出』のような「絶望を感じる刑務所」が舞台の内容ですのでオススメはしません。罪を犯したのだからビリーが罰を受けるのは当然。しかし、汚い場所に閉じこめられたうえに暴行されるというのは単なる虐待。この映画はそういったシーンに重点が置かれています。注目のシーンは、裁判&判決、刑務所内でのケンカ、罪人の処罰、再審、脱走計画、所長が仕掛けたワナ、「ビリー vs. 密告屋」(因縁の対決)、特別棟、スーザンの面会、所長の秘密、ラストシーン。警棒で殴られるぐらいは当たり前、という何されるかわからない恐怖の刑務所が舞台。罪を犯すのが怖くなってくる映画(特に荒っぽい国に行くときは無用なトラブルを起こしたり、誤解されたりしないよう注意。そもそも行かない方がいい。あのジェームズ・ボンドピアース・ブロスナン)も『007/ダイ・アナザー・デイ』で北朝鮮の刑務所でエラい目に)。鑑賞すると憂鬱になる要注意な映画です。

ジョン・ハート:『ラルフ一世はアメリカン』(1991年)では国王を陥れようとする「グレーヴス卿」を演じた。
ランディ・クエイド:『メジャーリーグ2』(1994年)では「クリーブランド・インディアンス」にヤジを飛ばすファンの役だった。

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